ガーデン・シティ・ライフ・ログ

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栃木庭園巡り・足利市編①。葛飾北斎の描いた行道山浄因寺 清心亭、巌華園、樺崎寺跡浄土庭園

2017年秋はこの栃木県の庭園巡りを皮切りにあちこちの庭園を巡りました。
栃木県の庭園。国指定名勝は無いのですが、足利市には3つの国登録記念物の庭園があり、ずっと行きたいと思っていた場所(両毛線は何度か乗ったことあったけど足利では降りたことがなかった)。さらに足利学校鑁阿寺と言った観光名所もある。サイト的にもまだ日光の輪王寺しか載せられていなかったのもあり、今回は足利で前泊する気合の入れっぷり(しかも朝早く行動したいがゆえ、町のレンタサイクルを待つのではなく貸自転車のあるホテルを選んだ――だけど急遽栃木のカメラマンの友人が車を出してくれることに!)。この日は足利と日光の庭園を巡りました。まずは足利市の北部から。

行道山浄因寺 清心亭(栃木県指定名勝)




いきなり庭園じゃないけど。足利の市街地から北へ約7km。栃木県指定名勝(第一号にして現在も唯一)。浄因寺は奈良時代に創建され、室町時代には第三代将軍・足利義満の支持もあり古くは『関東の高野山』と言われる程繁栄した時代もあったそう。駐車場から清心亭までは徒歩10分程の階段を登ります。モノレールもある…けど言葉から想像するようなものではなく獣道を通るようなルート。友人が逆にそそられて乗ってみたい感を出していたけど、タイミングが合わず乗れなかった…。
清心亭を上から眺める。紅葉の一歩手前、でもこれぐらいの色づいた季節が良い!


境内の巨石の上に建つ「清心亭」は江戸時代には存在し、葛飾北斎の作品「くものかけはし」に描かれています(現在の建物は平成になって再建されたもの)。内部は土日祝に限定公開されているようで、今回は秋の祝日だったので丁度公開されていました。この日は天気も良く遠くの筑波山まで眺められた。絶景!


葛飾北斎の「くものかけ橋」と古い境内図。

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巌華園(国登録記念物・名勝地)







足利の市街地から行道山へ行く道沿いにある「巌華園」は足利に3つある国登録記念物(名勝地)のうち1つ。江戸時代末期に造られたとされる庭園で、「巌華園」所有者の中島家はかつては源氏足利氏の流れをくむ旧家だそう。現在は料亭・旅館・ギャラリー等として運営されていて、蔵などの幾つかの建物も国登録有形文化財になっています。見学可能時間は要電話確認!石組みが独特でかっこ良い。
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樺崎寺跡浄土庭園(国指定史跡)






巌華園から東へ。足利の市街地から約5kmの位置にある樺崎寺は、かつて足利氏の居城であった国宝・鑁阿寺(次のエントリで紹介)と同じく足利氏ゆかりのお寺で国の史跡。明治時代に廃寺となり現在は「樺崎寺跡」となっていますが、境内には江戸時代に建てられたとされる樺崎八幡宮の本殿と、近年復元整備された大きな浄土式庭園があります。天気が良かったのでとてもきれいな池泉庭園に見えたけど、周辺にあまり何も(歴史を感じられるものが)無いので、そういう説明がなければただの溜池に見えるかもねえ…。
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足利・街中編へ続きます。
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