ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

BUMP OF CHICKEN @ 沖縄コンベンションセンター展示棟 / 47都道府県ラスト、沖縄旅行。識名園、首里城、中城城跡などを巡…った後に過去最高規模の台風8号がやってきた

これで47都道府県制覇!



旅行的には京都アウェー旅行の続き。試合翌日の日曜、早起きしてなんばから関空へ移動し、ジェットスターで初の沖縄へ。これで47都道府県全てに行きました!(「通過しただけ」とかじゃなく、ちゃんと全ての県で何らかの滞在、観光をしている)。沖縄はサッカー(=ジュビロの試合)が無いから「行く理由がなかった」。陸地が繋がっていないからついでにも行けない…。けどだからこそこういう時間がある時に行こうと思って、向こう2ヶ月ぐらいのライヴをぴあとかローチケで調べて…幾つかの中でもタイミング的にもこの週末のバンプのライヴが丁度良いかな?なんて思って行くことを決定。

「昔修学旅行で行った」的な奈良や愛媛にも今年行ったから、この5年でも47都道府県行ったと思う。ま、来たからと言って何か得るものがあるわけでは…無いなと思ったけど(笑)ま、達成していないならしていないで頭の中に引っかかり続けるものだから、行けてよかった。あとちなみに行ってない「県庁所在地」を考えると、大津と前橋。これらも今年行けたらなと(前橋は今季はアウェーで行ける。大津は…また京都行くついで?)。今回の旅の旅程は、最初2日はスクーターで走り回り、帰る予定だった火曜日は台風が直撃し、水曜に帰ってきたという流れ。まずライヴの話から書こうと思います。

BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”@ 沖縄コンベンションセンター展示棟

午前中に那覇空港着いたところからバンプのTシャツを着た人をちらほら見掛けた。そうした人たちが那覇市内からどういう交通機関を使ってこの場所へ向かったのか良く分からないけど…とりあえず僕は那覇市内から原付で30分程で宜野湾市の「沖縄コンベンションセンター」へ。まず建物がかっこいい。バンプっぽいっていうかFFっぽい。開演時間ギリギリ…というより多少過ぎて行ったんだけど、オープニングトラック“Stage of the ground”が始まったところに間に合った。セットリストはこちら

バンプのライヴを見るのは…お客さんとしては実に6年半ぶり。“orbital period”ツアーをZepp Tokyoで見て以来。あの頃ももう日本で最も人気のあるバンドの一つだったわけだけど、大きな会場で、そして地方で見るとまたなんか感じが違う――それはやっぱ東京はライヴ慣れしている人が多くって。こうした遠い場所だと――ファンの「興奮の坩堝」みたいなもの、テンションがまた違う。中には空港で見たような遠征ファンも居るけど、同じように皆バンプが死ぬほど好きなんだろうなあ、ってのがひしひし伝わってくる。

そんな中僕はと言えば――沖縄への旅行としてちょうど良いライヴを探したみたいな人間なので…、ライヴを楽しみ切るにはちょっと照れが抜けなかったけど。多分周りから見たら相当ノリ悪かっただろうけど(笑。途中バンプが前方のステージから移動して、アリーナ後方の小さなステージで演奏した時間があった。その時、逆に相当間近になったんだけど、別にそれでも興奮しない――や、でもそれは仕方ないよ(笑))、でも楽しかった。最新作『RAY』はギリギリになって聴いた程度だったけど、友人が「新作イマイチだった」とか言う割には、いや良いじゃん。って思ったし。そしてやっぱ高校生の頃好きだった曲を聴くとすごく嬉しかったなあ、“LAMP”とか“グロリアスレボリューション”とか。

演出の話。入場すると「BUMP OF CHICKEN WILLPOLIS 2014」と書かれロゴも入った…光るリストバンドが配られる。これがすごい。多分PA席かどこかで制御されていて、曲に合わせて光るタイミング、光り方が違う。バンプのライヴチケットって今7,900円もするんだなあと思ったけど、これはグッズとしてそのまま記念にもなる。それ込みと考えれば納得できる。そして映像のセンス、演出もカッコいい。前回Zeppだからバンプの映像演出を見るのも初めてだったんだけど――ライヴでの映像演出ってやり過ぎたら必ずしもカッコいいもんではない。やっぱカッコよくないって思うことも実際ある。バンプのも正直クサいかもしれない。けどなんか、バンプの世界観――だったらそれが成り立っているというか、アリだと思えたんだよな。とにかくバンプチームの演出力はすごい!と感心しきり。

遠征先でも必ず元気をもらえるバンプ、必ずしもそうではないサッカー

んで。↑で書いたリストバンドを――複数してた人が結構居て。2、3つどころじゃなく一杯している人も居た。彼女たちはこのツアーを何箇所も行っている遠征ファンなんだろう。それを見て思ったのは――ライヴは「必ず元気をもらって帰れる」。バンプなんてきっと特にそうだ。それなら遠征する価値がある――彼らからエネルギーをもらえるのなら容易いものだし安いもの。それに対して――サッカーなんて、遠征先で嫌な思い・悲しい思いをして帰ることが決して少なくない(むしろその方が多い…?)。遠くまで行って、イライラしたりモヤモヤしたり。九州まで行って降格決定――はまだ良いですよ覚悟ってものがあるから。九州まで行って春の雨の中で逆転負けしたりとかさ…(笑)それでも行くんだから――サッカーの遠征サポはMだよねえ(笑)でも…ゴールが決まる喜びで全部吹っ飛んじゃうんだけどね。

17時開演のライヴが終わったのは20時前。会場すぐ近くの「トロピカルビーチ」の向こう側の夕暮れの色はとてもきれいだった。うーん、原付じゃなく自転車だったら立ち止まって写真撮ったんだけどな。バンプはこの沖縄公演でアリーナツアーを終え、今月中旬にスタジコースト公演を挟んで初の東京ドーム公演。昨年ポールのドームを見て、バンプみたいな日本のロック・バンドがドームやってくれないかなあと思っていた。チケットはソールドアウト。…もしクソ席が定価以下になってたりしたら行きたいなあ。

以下は台風の日を含めた4日間の沖縄観光の話です。

初の沖縄を原チャリでめぐる。

1日目:福州園、謝名園、首里城、伊江殿内庭園、国際通りなど / 2日目:ひめゆりの塔百名ビーチ斎場御嶽、中城城跡、真栄原社交街跡など

初の沖縄。ほんと今回は「沖縄へ行く」ことだけが目的で…海とか南国とかそういう目的が結局無いので、拠点のホテルは那覇市内の国際通り&駅近。そして当初はレンタサイクルしようかと思っていたんだけど、あまりにもバカ暑くて(笑)レンタルバイクも色々あったので、原チャリをレンタルして色々動いた。それにしても初日は暑い、暑すぎた!ピーカンで最高気温は34度の予報。原チャリ乗ってる最中はともかく歩くと汗がダラッダラ流れる。チャリにしなくてよかったー…。

識名園






沖縄行っても行くところっつったら結局こういう名勝庭園から。まず識名園。これが琉球庭園ってやつかー。石が全然違うし面白かった。かつて王家の庭園だったようで、敷地は池泉回遊式の部分だけではなく、丘やパイナップル畑の跡、御殿などなど広い。今回行った観光地の中では一番見たかった場所でもあり、意外と坂をけっこう登ったので原チャリで良かった。
oniwa.garden

首里城(書院・鎖之間庭園)




首里城の書院庭園(鎖之間庭園)も国指定名勝、ですが規模としてはさほど大きくも無く、お城メインだし完全に観光地化されていることもあって(城内はガンガン冷房きいてて、天国だった…)、ある種「きれいすぎる」感はあり。まあでもやっぱ面白かった。
oniwa.garden

伊江殿内庭園

上の二つ以外にもこの「伊江殿内庭園」と「伊江御殿別邸庭園」というのが国指定名勝なんですが…情報が全然無くて。観光マップとかに全然書かれていないし近くまで行っても案内が無い。これとかこれを頼りに行ってみたものの、伊江殿内庭園は上の写真のように「これが国指定名勝の…庭園…?」という状態だし、伊江御殿別邸庭園は開いてなかった。日曜にやっていないのか普段から非公開なのかは不明。両方とも決して首里城から遠いわけではないのに、これらを探すのに1時間ぐらい彷徨った。なんか残念。
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福州園



那覇の街中からとてもアクセスしやすいところにある庭園。琉球庭園かと思いきや、中国の福州市との友好ウン周年を記念して90年代に作られた割と新しい中国式庭園でした。残念…な気もしつつ、でもあまり中国式庭園というのを見ることも無いので面白かった。やっぱ石とかが全然違うしね。入場無料。
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中城城跡






中城城跡。首里城とかと一緒に世界遺産に構成される城跡です。首里城もだけど石垣の作りや…曲線な感じが本州のとは違って面白い。坂をだいぶ登って辿り着く山城でこの曲線なので…マチュピチュっぽい?行ったことないけどな。で、城跡をどんどん内部へ進んでいくと…向こうの方に灰色の要塞みたいな建物が。あれなんだ?戦時中の建物…?と思って後で調べたら、戦時中の建物ではなかったけど、廃墟マニアにはとても有名な建物だそう(笑)むしろあれ目的でこの城跡に来ている人が多そうな…。そして最後の2枚は中城城から程近くにある「中村家住宅」。国の重要文化財となっている昔の沖縄式住宅なのだけど、台風が近づいているこの日は早じまいだった。残念。

斎場御嶽



同じく首里城とかと一緒に世界遺産に構成されている拝所。パワースポットとして人気だそうで、バンプのTシャツを着た女子が多かったです。

沖縄の町並み

国際通り牧志公設市場通り~桜坂社交街~壺屋やちむん通りの町並み





国際通りは――やっぱ観光スポットである分、観光客向けのお店ばかりって感じで。地元の人にとっての繁華街って感じともちょっと違ったからあんまり楽しくなかったんだけど(お土産屋多過ぎ)。焼き物屋の多い「壺屋やちむん通り」の町並みは面白かった。全国ツアーのライヴスケジュールでよく見掛ける「桜坂セントラル」も偶然見つけられて、比較的国際通りから近かった。

真栄原社交街跡


上の2つの社交街はディープゾーン。後者は数年前に壊滅後。(White Loveって…当然連想するのはあのグループでありその曲名ですけど、ダメでしょそれってネーミングだ(笑))

ひめゆりの塔

最初はベタだからあまり興味も無かったし行くつもりなかったけど、近くまで行ったので結局ひめゆりの塔にも行った。集団的自衛権の解釈の変更に関して、またそれに対するデモ――みたいなことについて、正直あまりピンと来てなかった。けど改めてこうした歴史を目にして、バカな指導者によって無駄に失われたかけがえのない命があるのなら、やっぱ良くないよそういうの。とは思った。そう思ったことの前後についてはこちらに書きました。あんま深く考えてないのが変わったわけじゃないです。

それ以外の風景。海の景色とか







↓の4枚は百名ビーチのあたり。元々海に行くつもりじゃなかったけど、いざ眺めたら色が全然違うから足だけつけに行った。auさんは良いところに支所を作ってるんだなあ…(笑)海の色も空の色も、町並みや建物だってやっぱ本州のものと違うと感じることがあるから、走ってるだけで面白かった。


さて。原付をレンタルしたお店で「沖縄の道路はスリップしやすいので気を付けて」と言われていて、確かに2日目に走っていて後ろが持っていかれるなあと思って気をつけていた。事の真相としては、どこかで釘を踏んでパンクしていたみたいで、それに全く気付かず走っていた。一回何でもないところで(低速で)滑って転んで傷をつけてしまって、その修理費と営業保証で3万とられた……マジかよー!大体普通に走ってて釘踏むとか…地元で原付乗ってた頃は一度も無かったのに。

まあでも、実際そう(後ろ持ってかれるなあと)感じ始めた状態からも、時折降るスコールや台風を目前にした強風の中、数十キロは走った。ので、まあ事故らずに済んだのが不幸中の幸いか。その状態でバイパスとかを普通に走ってたので、そこでスリップしようものならタダの怪我じゃ済まなかった…とはいえ「運が良かった」「運が悪かった」と言うには金額がデカい…よりによってヤマハ…(笑)これで台風で1泊延泊したりもしてるから、ちょっと踏んだり蹴ったり感はあった。僕自身も転んだ時に肘強く打って今も痛いし。まあでもいずれにせよ大きな怪我にならなかったのが不幸中の幸い。

過去最高規模の台風8号で足止め~帰京




そして滞在3日目の火曜日、帰る予定だった日に過去最高規模とされる台風8号がやってきた。前日夕方の段階でバニラエアから全便欠航の振替案内が来ていたから、割と余裕を持って(覚悟を持って)準備して火曜を迎えられた(振替の電話が翌日夜まで繋がらなかったのには不満だったけど(笑)。月曜の夜の段階では、那覇はまだ風雨も大したことないから普通に食料を買い込んで。

そして迎えた火曜。朝食の時間で起きる頃には(暴風雨模様ではあったけど)まだ外を歩いている人が居る、程度。でもその後昼寝をして起きた頃には、確実に今まで見た中でも活きの良い暴風雨。これ確かに外出たら飛ばされるわ。沖縄はホテル側も台風には慣れたもので、「台風限定メニュー」と言って、通常は出していないらしい昼食や夜食を(有料だけど)出してくれた。そこは食堂のあるホテルにしといてよかったな、と思うところで。僕なんかはノートPCもあったから部屋に居る時間が殆どだったけど、家族連れのような人たちは子供がロビーではしゃいでいた。

夜には多少弱まったから、走って1分のコンビニに走ってみたけど――やっぱちょっと、すごかった(笑)そしてその台風、ピークは過ぎ去ったか…のように思ったけど、W杯を見るべく起きた水曜の早朝にはまた威力を取り戻していて、あとからYahoo!天気予報でこの時間帯の降水量見たらものすごいことになっていた。水曜もお昼ぐらいまでは結構な強風、大雨だったので、チェックアウト後も国際通りのカフェでだらだらし続けて――それでも雨が止むと国際通りは観光客が増えていって、でも激しいスコールが来て一気に人が消えて、の繰り返し。いやー、沖縄は難しいな!

そんな具合に色々あったけど、振替者限定の夕方の便で那覇空港から成田へ。初バニラエアは覚悟していたよりはフツーだった(来週もバニラエアで札幌へ)けど、LCCターミナルはマジ倉庫だった(笑)47都道府県の最後で、過去最大級の台風が来て――転んで怪我して。まあ、武勇伝にならない程度の不幸(笑)そしてこれで今度はあの台風を東京で待たなきゃいけないと思うと笑える。まあでも最大の「不幸中の幸い」は、「仕事に戻る心配をしなくて良かったこと」だなあと思う。誰にも迷惑かからなかっただけまだ笑い事だなあと。でもそれ言ったら修理費なんて仕事してりゃ半人日なんだけどなとも思うけど。

ところで。今回の旅行中、京都のカフェでお会計の時に「ハーフの方ですか?外国の方ですか?」と言われた。そ、そんなに今年の僕は黒いのか!?(笑)まあ今年は例年以上に(友人知人にも)「黒いねえ」と言われるので焼けている自覚はある。そして「○○さんのそれって焼いてるんすか?日サロっすか?」と言われたことも一度や二度ではない。けど、外国人?ハーフ?って言われたのは初めてだわ(笑)

そんなんだから、沖縄行ったら「現地の人だよね?」的な反応をされるんじゃないかと思っていたんだけど(半ばそういう反応があるんじゃないかと期待していたんだけど)。現地の人と話したタイミングがあったけど「いや、一目見てそうじゃないと思った」と言われた。えー!ポイントは「顔の作り、日焼けの仕方が違う。あとファッションが沖縄っぽくない」だそうです。そうかあ(笑)(実際、両親、祖父母とも全員静岡県西部の人なんだけど…その前まで遡ったら沖縄とか南の血があったりするのかなあ?そんな親戚、一人も居ない…むしろ居たら、もっと早く沖縄に来る機会あったかもな。)

おまけ。今回の旅の前に冬頃からずっと迷っていたノースフェイスのフューズボックスを買った。
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別にセールで安くなっていたわけじゃないんだけど、旅行先(主にアウェー観戦時)での雨や宿の無いフジロックを考えると今買うのが一番良いなと決断。色は当然水色。ただベルト類がオレンジなので前からはオレンジしか見えないのがとっても残念…(ジュビロ目線でも(笑))。今持ってる一番大きなリュックが10年前に買ったダサいやつで、その次に大きいマリメッコ(ウニッコ)のリュックは…もう年齢的にしづらいし(笑)、それだからと今年買ってメインで使ってたリュックも汗をそのまま染み込むような素材だったからこれからの季節動くには向かないなあと思っていたのもあり。結果的には台風も来たし(笑)これ買っておいてほんとよかった!暫くはこいつと旅をする。