福岡旅行その2。博多・ネクサスワールドと一本松ハウス/太宰府・重森三玲の光明禅寺庭園/隈研吾の九州芸文館/八女・八女福島の町並みと黒木の町並み など
その1からの続き。9月の頭にも福岡へ来たのでそれも含め。博多(~それ以南)へ来たのは昨年8月以来ですが、あの時は試合見ただけで観光あまりしていないので、観光したのだと昨年4月以来かな?
博多市周辺の庭園と「一本松ハウス」
吉田ユニ“IMAGINATOMY”展 @ 三菱地所アルティアム
吉田ユニ“IMAGINATOMY”展@三菱地所アルティアム。木村カエラやChara、装苑やラフォーレ等々を手掛けたアートディレクターの個展。こうした素敵なアートワークを見ると、「アートディレクター」という役割に変な印象を持たれる昨今の流れは良くないなあ…と思う。
博多・友泉亭庭園






博多・友泉亭庭園。市の指定名勝。友泉亭は江戸時代の黒田藩主の別荘で、庭園はその後整備されたものとのこと。博多では大濠公園の日本庭園も良いけど、このお庭の広間が池にせり出している感じも好き。
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博多・一本松ハウス
博多・一本松ハウス。藤森照信建築。そもそも建物を巡り始めたきっかけは藤森照信さん建築ですが、今まで福岡来た時ここを見れてなかったので(意外と街中に近いエリアだった)。しかし!あああ写真で見ていた、頭の一本松が無くなっている…!それに伴って屋根も少し変わっている…。
博多・清川の町並み(新柳町遊郭跡)と柳橋市場




天神から1kmぐらい?南に行ったところにあるのが「清川」という町名。この辺は今まであまり歩いたこと無かったんですが、手頃な宿がこの辺にあったので今回一泊して。こんな所に市場があるんだな~(柳橋って名古屋と同じだな~)というだけでなく、意外と古い町並みや料亭、スナック、ラブホがあるエリアだなあと。住宅地にしては妙にラブホが多い。区画も気になる…と思って写真だけ少し撮ってあったんだけど、帰ってきた後に調べたら博多の遊郭は実は中洲ではなくこの辺にあったんだそう。それが「新柳町遊郭」。冒頭の写真の奥のロータリー、こんな都会でロータリーなんて珍しい!としか思ってなかったけど、その違和感が「大門通りのメインストリート」だったとのこと。なるほどなあ。
香椎・ネクサスワールド
香椎・ネクサスワールド。博多の中心からは10km程のところにあって、最寄駅は香椎宮前駅。バブル時代におったてられたという世界的建築家らによるデザイナーズ団地。2年前にこの辺をチャリで走ったんだけど(この時。アイランドシティまで行った)、これは知らなかった…!今回は自転車じゃなく電車で。
石山修武棟
太宰府・光明禅寺庭園「滴海庭」「仏光石庭」






太宰府・光明禅寺。太宰府天満宮は以前来たことあったけど、すぐ近くのこのお寺に重森三玲の庭園があるとは知らず。前庭の「仏光石庭」そして奥の「滴海庭」ともに作庭は重森三玲。「滴海庭」は重森三玲的な枯山水の曲線ではあるんだけど、京都で見る庭と違う素敵さがあるのは木と影の多さか。「紅葉の時はきれい」という評では勿体無い素晴らしいお庭!だと思うんだけど、まあ、紅葉の時もきれいなんだろうな…。
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筑後市・九州芸文館


筑後市・九州芸文館。設計は隈研吾。九州新幹線(で最も地味そうな)・筑後船小屋のオープンと同時に?駅前に出来た新しい施設。展示は丁度やってないタイミングだったけど、中には入れた。うーんかっこいい建物だなあ。
九州芸文館はアネックス2という工房も隈研吾さん設計。木材のギザギザ屋根。新幹線駅舎も木の格子風になっていてこの芸文館とマッチしているんだけど、監修とかしてるのかな。そして新幹線の駅前なのに芸文館の向こう側の風景は「たくさんの失われた窓のために」をも思い出す。(…何もないということですが)




で、この九州芸文館以降は、隣駅の「羽犬塚」からのレンタサイクルで行動。羽犬塚駅のレンタサイクルは昨年も使ったのですが、多分この駅のレンタサイクル自体マニアックなのに、ここから九州芸文館~清水寺本坊庭園~黒木の町並み~八女福島、と50km以上ママチャリで走破した僕は変態としか言いようがない。特に清水寺から黒木まで20km、言ったら得も知らぬ田舎を走ってる時には何やってんだかと思いつつ、でもでもでも。だからこそ「日本も広いなあ」と思うと言いますか。それが面白いのだと。
みやま市・清水寺本坊庭園


みやま市・清水寺本坊庭園。国指定名勝。作庭は雪舟と伝わるお庭。昨年も見に来たんですが、昨年最も良かったお庭の一つだったので、どうせ近く(筑後船小屋)まで来たし、と。でも…夏よりは春秋の色づいた季節が良いんだろうなとは思った。以下はそこに至る付近の町並み。
八女市・八女福島の町並み
八女市・八女福島の町並み。重伝建地区。最寄駅(羽犬塚)から5km程離れている、江戸時代の城下町・在郷町。順番では黒木の後に見て回ったんだけど、駅の近さで先に載せます。城跡を取り囲むようにかなり広い範囲で多くの古い建物が立ち並んでいて、とーっても巡り甲斐があった!撮った写真の多さがそれを物語っている。古い町並み自体は広い範囲なんだけど、でも車の無い時代に出来た町、とても機能的に町がまとまっている感じが今も残っている。大きな酒造も2つ。
木造アーチから始まる「土橋市場」は、レトロさを活用しようと言うことなのか、リノベされてる建物が割とあったり、礼儀正しい若者が出入りしているのが面白かった!松山の三津浜といい、そういう気概が地方都市にもあるのは素晴らしい。
ちなみにその先に歓楽街とスナックが入る和風建築…があったので遊郭跡がこの辺なのかなあとか思ったり。ちなみに八女福島はとても猫が多い町でもあった。海が近いわけでもなく、港町でもないところでここまで猫を見かける町は珍しい。古い町ならではの棲みやすさがあるのだろうか…。
今後九州で行きたいとこメモ
今回の福岡旅行は以上です。帰りは福岡空港からのLCCが意外と高くなってしまっていた…ので、佐賀空港から春秋航空を初めて使った。感じが分かったので今後も使おう。
さて、福岡県も博多のイメージor北九州の製鉄所のイメージが強すぎるけど、ほんと少し郊外行けば一面田園の風景が見られる。面白いなあと思いながら今回自転車で走ってた。その一方で、藏内邸のように炭鉱によって支えられた地域でもあるわけだから、いずれまた飯塚市とかも行ってみたいなあと。んで、10月熊本、11月大分へ行くと仮定して今後の行きたい場所メモ。
・野崎島(熊本アウェー時に照準)
・佐賀 九年庵(以下は大分アウェーに照準)
・武雄 御船山楽園
・朝倉市秋月、筑後吉井、日田豆田町、臼杵、杵築の町並み
(あと別府は混浴温泉世界のアート作品がどこまで残ってるか。蓮沼くん作品はすでに撤収したらしいから残っていないのは確実で残念…)