ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

the pillows 25周年ライヴ @ TOKYO DOME CITY HALL / 最近見たアート展や町並みなど。小石川植物園、朝倉彫塑館(旧朝倉文夫氏庭園)、谷中~千駄木~根津の町並み、隈研吾建築「釜竹」など

the pillows 25th Anniversary NEVER ENDING STORY“DON'T FORGET TODAY!”@ TOKYO DOME CITY HALL

the pillowsの25周年ライヴ@TOKYO DOME CITY HALLジュビロの大分アウェーとどちらを取るか散々迷ったけど、昼間サッカーバーでジュビロの負け試合を見届けたので、まあピロウズ取ってほんとよかったなあ…と(笑)ピロウズを見るのは7月の札幌以来、アニバーサリー系は20周年に続いて。今回は3階バルコニー立見。入場も遅いかなと開演の10分前ぐらいの結構遅めに来たのに、絶賛入場中&グッズとドリンク長蛇の列だった。花もGLAY、コレクターズ、WHITE ASH、9mmといった面々、場内ではローゼズの“石と薔薇”が(懐かしい)。普段あんまりセトリメモらないんだけど、3階だったし今回は珍しくメモった。

1. スケアクロウ
2. Midnight Down
3. I think I can
4. HAPPY BIVOUAC
5. アナザーモーニング
6. バビロン天使の詩
7. I know you
8. サリバンになりたい
9. RUSH
10.日々のうた
11.確かめに行こう
12.About A Rock'n Roll Band
13.ターミナル・ヘヴンズ・ロック
14.ぼくはかけら
15.Funny Bunny
16.Good Dreams
17.クオーター 莫逆の友
18.ストレンジカメレオン
19.TRIP DANCER
20.Please Mr.Lostman
21.この世の果てまで
22.ハイブリッドレインボウ
23.No Substance
[encole]
24.HAPPY BIRTHDAY
25.LITTLE BUSTERS
[encole:2]
26.Ready Steady Go
(『MOONDUST』MV)
[encole:3]
27.Advice

「新旧幅広く」――って、ある意味ピロウズって常にそうで。年末のツアーはレア曲多いけどそれってやっぱ新旧幅広いし、今年夏までの対バンツアーも代表曲ばかりのツアーだったけどそれってやっぱ新旧幅広いし、つまりピロウズはどのライヴでも新旧幅広くそしてどの時代にも良い曲――というよりは“僕が大好きな曲”が沢山あって――その中でも今回はシングルや代表曲、ライヴ人気曲が多い、という点ではまあアニバーサリー感があるライヴだった。節目節目にしかやらないロストマンは当然あのイントロが鳴る瞬間にいつも感動させられるし、“ストレンジカメレオン”も最近はフェスとかでもあまりやらない気がするから、聴いたの20周年以来なんじゃないかなー。(“ぼくはかけら”もそうかな?)

上で「“僕が大好きな曲”が沢山あって」と書いたんだけど、それを「良い曲」とか「名曲」とかと言うことも出来るんだけど――うーん、でもピロウズほど“自分内名曲”を量産しているバンドって無いんじゃないかと思って――武道館も埋めたしオリコン10位以内にだって入ったしミュージシャンのファンも多いバンドだけど、でもやっぱ万人に理解されるバンドではない!と思うし、それでも好きになるから濃いファンばかりなんじゃないかって――途中からすぐ横にカップルのファンが来て、男の方が夢中で身体を乗り出すから彼女の視点を塞いでて(笑)、でもなんかそういう――やっぱダメ男が夢中になるバンドなんだと思うんですよ――(ダメ人間宣言するつもりはないけど)でもやっぱ僕だってたまらなく山中さわおにどっぷりなんだって、この節目のライヴを見て改めて思った。

なので、サリバンの前の「20周年の武道館の時はうっかり周りに感謝とかをしてしまったけれど、やっぱり俺はそういう人間ではない!」みたいなMCは、照れ隠しのようにも聞こえるし、うんでもやっぱそんなピロウズが好きなんだろうと思う。なんか自分で書いてて気持ち悪いなと思ったけど(笑)んでだ。3階立見は指定席の人が立ち上がらなければそれなりに視点があるんだけど、みんな立ち上がるから全然見えなくて。限られた「見える」スペースを失わないように…盛り上がりながらも隣の人とのポジション争いが繰り広げられ、なかなか面倒くさかった。いつもなら涙腺ゆるゆるにさせられるロストマンの時もそうならなかったのはそっちに気がいってたからだと思うわー。ライヴ後呑んだ友人に「ぶっちゃけ1階アリーナはチェックの人が居なかった」と言われて、なんだってー!と思ったけど…ああ行きたかったなアリーナ!

3階真正面という視点は今までで一番シンちゃんのドラムプレイが見られてそれはそれでとても面白かったし、(皆ここへ向けて仕上げてきた感はすごく感じたけど、)さわおの動きもキレッキレで「仕上がってんなー!」と感じた。さすがにトリプルアンコールの後はふらっふらになって「40代、50代でトリプルアンコールはキツイ。お前ら早く帰れ!」と言ってて笑ったけど。でもなんかあの姿を見ていて、よくサッカー選手が「ゴンさんが前で走ってるから…」「カズさんを見ていると…」とか言うような感覚――このバンドのエネルギーに負けてられないなと思うし、そしてバンドにエネルギーをもらって、歳を取っても頑張れるんだろうなって思います。30周年ライヴも楽しみにしてます!


あ、あと土曜日ピロウズに行く前は歌舞伎町でやってたフェス「CONNECT歌舞伎町MUSIC FESTIVAL」のZAZEN BOYSをチラ見。時間が許せばキュウソやイノウも見たかったな。途中から大つけ麺博のトッピングガールズが来てチラシ配ってたのが良い感じにカオス。

最近見たアート展や庭園、町並みなど。

小石川植物園(御薬園跡)



国指定名勝の小石川植物園(御薬園跡及び養生所跡)。またの名は東京大学大学院理学系研究科附属植物園…(長い)でその名の通り東大が管理・運営している。三田線白山駅…というのもなかなか個人的に馴染みのないエリアでなかなか行けなかったんだけどようやく。入場するとしばらくは森林のようなエリアが続いて(東京のど真ん中なのに田舎の自然に居るみたいな感じ。貴重といえば貴重)、もしかしたらこれが名勝…?と思っていたその先に現れるのがきれいな日本庭園。赤い洋館とのマッチングも良い感じ!(あの洋館は旧東京医学館本館だそう。)ただ草木が多くて、高いところに登っても全体をきれいに見渡せる場所が無いのが残念。洋館の2階からならきれいに見えそうだけどなー。
oniwa.garden

朝倉彫塑館(旧朝倉文夫氏庭園)

谷中霊園近くの路地にある、彫刻家・朝倉文夫氏のアトリエ兼自邸が元となっている朝倉彫塑館。中庭と屋上庭園が国指定名勝。写真撮っていいのは建物外(屋上)だけだったので中庭の近影は撮れなかったけど…。というか、こういう中庭や屋上庭園が名勝指定されているのって結構珍しい気がする(屋上庭園も見た目何の変哲も無いんだけど、日本で初めての屋上庭園だった?とか)。あんまり彫刻のことはよくわからないけど中の作品を見ていて、この人の猫の彫刻は以前どこかでも見た気がするなー!と思った。この朝倉彫塑館、昨年まで改修していたらしく。手前の丸みを帯びた建物が新しいのかな?

ちなみに、これで上の小石川植物園と合わせ、東京都内の国指定名勝は全部行ったことになります!コンプ!でも、(清澄庭園旧安田庭園以外にも)まだ幾つか「都指定名勝」の庭園(公園)があるらしいということを最近知ったし、あとは渋谷界隈の松涛公園や菅刈公園、千駄木の須藤公園や早稲田の新江戸川公園、甘泉園のように普通の公園になっている池泉庭園もあるんだよねえ(これらは現段階で行ったところ)。都内の庭園めぐりはまだまだ続く…!参考

アピチャッポン・ウィーラセタクンFIREWORKS (ARCHIVES)」展 @ SCAI THE BATHHOUSE


アピチャッポン・ウィーラセタクンFIREWORKS (ARCHIVES)」展@SCAI THE BATHHOUSE。銭湯を改築したギャラリー、ずっと行きたくてようやく初めて行った。展示も面白かった!

「楽園としての芸術」展 @ 東京都美術館

「楽園としての芸術」展@東京都美術館。チラシを見てなんとなーく気になってて、内容をよく知らずに行ったら、今年九州旅行中に学園まで行った鹿児島のしょうぶ学園と、もう一つ似た趣旨のアトリエによる展覧会で、無っ茶苦茶面白かった。nuiプロジェクトはいつ何度見てもすごいなあって思うし、打算の無い画ってほんと心打たれるというか…パワフルというか熱量にあふれているというか、つくづく自分は迷いながら、色んな選択を考えて、打算的に生きているのだと思わせられる。

谷中~千駄木~根津の古い町並み

東京に住んで約10年、そもそも東京の東側の馴染みは薄いんだけど、その中で上野公園~谷中~千駄木~根津のあたりを行動したことがあまり無かったので、↑の展示や庭園へ行ったついでに細かくチャリで走ったら面白かった。特に谷中~千駄木~根津のあたりは結構細くて古い道や町並みが残っている。(最初来た日は暗くなってしまったり朝倉彫刻館が休館だったりしたので、2日に分けて周りました。)

上野公園周辺





谷中の町並み(霊園周辺~谷中銀座)








千駄木、根津の町並み






この大きな木造三階建ての建物(東京では青梅で見て以来久々に見たような!)は、串揚げの「はん亭」。登録有形文化財。ちなみに根津のあたりはあちこちに旧町名の案内版と説明があって面白かった。このはん亭から↓の釜竹のあたりの路地はほんと古い町並みを想像させるし井戸なんかも残っている。

隈研吾建築「釜竹」

隈研吾さん建築の釜あげうどん屋さん。一度通りかかったことがあって、ずーっと気なってて調べたらうどん屋さんだったと(裏の建物は老人ホーム)。建物内も見たくて、17時半の夜の開店に合わせて待っていたのに「予約で一杯です」と…そっかー残念…結果的に建物内と庭園だけ見させていただいた。建物目当てという意味では満足したけど…食べログでの評価も高いのでまたちゃんと食べに来たいなー。

洲崎遊郭跡(洲崎パラダイス)





(上の、谷中~千駄木~根津とは全然関係無いけど…)都民の日に、現代美術館に行く為に木場駅で下車したついでに洲崎パラダイス跡を散歩してみた。前々職時代、洲崎の先にあるデータセンターにずっと月1回は来てたんだよね…!その頃は古い町並みに興味も無かったけど、最近になってそういうサイトを見出して「え、洲崎ってこの町並み、まさか木場の!?」と気付いて。こんな路地とか入ったこともなかったなーと思って歩いてみたんだけど――あの頃あった大賀楼が無くなってた!ああなんであの頃古い町並みに興味が無かったんだ…要らん後悔(笑)でも古い(戦後感ある)建物もまだちょいちょいあるし、あとはとにかく都有地の空き地が多い。京都の七条?八条?河原町みたいな感じで、無言の歴史を感じます。

でも実はこの洲崎遊郭跡は根津と関係あった。根津に存在した根津遊郭が、東大の建設によって移転した先がこの洲崎だったそうですよ。その根津遊郭根津神社の南側に…って今回歩いてないわー!ということでまた今度歩いてみようと思います。以上で今回の町歩きは終了――この日、最終的には上野公園あたりから湯島あたりを通って御茶ノ水まで歩いたんだけど、湯島ってなんでかラブホが多い。坂とラブホの組み合わせという意味では渋谷の円山町みたいなイメージでもあるけど、湯島は風俗街でも無いしスナックみたいな飲み屋もそんなに見当たらない。けどラブホが多い。でまあ、検索してみると花街だった歴史が出てくるわけで、もう暗かったから気付かなかったけど古い建物も結構あるみたい。うーん、気になる!また歩いてみる!(他には神田の問屋町あたりとかも歩いてみたい!)

(個人的な近況報告)

前職をやめてから約半年間あちこち行ったり自由気ままに生活してきましたが、10月から!学校に通います。まだ働かないんかい!4月まで半年間、職業訓練というやつですね。職業訓練は10年前にも地元で通ったことあるしこのブログはその頃から書いているものなのでその頃の記事とかも残っているけれど(楽しかったし、人との出会いとかも含めその後の人生に影響したところはとても大きい)。今回も丁度勉強したいコースがあったので。歳取った分、受かるか不安だったけど通えることになって楽しみ。

内容的にはデザイナーとかアートディレクター養成みたいな…ウェブじゃなく紙とか造形もやる。超楽しそう。僕にそんなセンスがあるかは「…」だけど(笑)まあ、ウェブは全般出来るけど、デザイン分野については経験も知識も無く弱かった。かと言ってJSだのJQueryみたいなことを勉強し直す必要は無いしなあ…というスキル補完面も大きいし、あとはまあやっぱこれだけアート展とか好きで見に行ってたら何かきっかけ欲しいじゃん!この年齢だけど!とかそういう感じです。自分にセンスが無くても周りはきっとそういう経験ある人が多いんだろうからその環境が楽しそうだし、ウェブ業に戻るにしたってそういう体験は刺激になるに違いないので。こういうコースがあるのは東京ならではだよなあって気がする。やー楽しみです。

ただその関係で保険の切替をしたりして、今までは7割もらえてたんだけどこれからは5割。東京来てから一番少ない所得での生活が始まるからまあ大変だなーとかまえていたり。もちろん貯金的にある程度余裕残しでいけるという計算の上でだけど(色々世の中の制度を学び中)。個人的にあんまり「お金ないアピール」みたいなものは好きじゃないし人に対して見せたくないんだけど、まあその辺のON/OFFはちゃんとしていきたいなと思う。かと言って11月のジュビロは全部行くし、プレーオフが仮に西日本でも行くけど、とりあえず香港はキャンセルした!

その11月の香港フェス『Clockenflap』は、ヴァクシーンズ、チャーチズ、レヴォネッツが金曜になったのと、じわじわ追加来てたアーティストがいまいちピンと来ず。来年頭のオーストラリア/ニュージーランド/シンガポールのフェス『Laneway Festival』は、ベルセバとかカリブーとかSt.ヴィンセントとか居るのになあ…ちなみにそっちもムリだろうな…。まあそれでも「最も近い英語圏の海外フェス」、行きたかったけどねー…とか思ってると、来年4月に学校終わって縛りが無くなったタイミングにあるフェスって言ったら…コーチェラの季節だよね、と思っていなくもない…。ま、その頃どういうタイミングで仕事があるか次第。以上、今後も自由なのは変わらない近況報告でした。今週末は朝霧!