ガーデン・シティ・ライフ・ログ

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山陰旅行③。江津・小川家雪舟庭園と江津本町甍街道の町並み〜温泉津・温泉津温泉の町並み

山陰旅行その3。その2・津和野〜益田編はこちら。ここからいよいよ山陰本線。益田から江津へ向かいます。日本海側で過ごした3日間は天気が不安定で、(晴れ間が見えた時もあったけど)風雨が強かったり、日本海も波が荒いことが印象として残った。あと山陰はほんとずぅーーーっと赤瓦の屋根の景色が続く。あの風景は楽しい旅だったなあ…(しみじみ)。

江津・小川家雪舟庭園



横にながーい島根県日本海側の中央に位置するのが江津市江津駅廃線の決まった三江線の終着駅としても知られますが、今回降りた目的はこの庭園。島根県指定名勝。作庭は雪舟江津駅からは1時間に1本ぐらいはバスがある…けどタイミングが合わなかったのでタクシー利用。しかし各駅停車だったら隣の都野津駅からなら徒歩20分程だったなあと少し後悔。事前に要予約。で、ご案内してもらったけど、小川家は800年前からこの地に住んでいるんだとか。その頃に雪舟がこちらに滞在してお庭を作った…と。800年。スケールが違います。小川家の門の前に小川家用の郵便ポストがあるのがそのスケールの違い。
oniwa.garden

江津・江津本町甍街道の町並み





江津の町は駅の前を横切る山陰街道に沿って現在の市街地が形成されている。そこから少し外れた江津本町に古い町並みが残されています。江津駅から江津本町は歩いて15〜20分ほど。かつては北前船の寄港地、そして天領として賑わったという江津。色の塗り直された旧郵便局がかわいい。その他にも花田医院さんはじめ幾つか国の登録有形文化財の建物がある。

江津本町から江津駅に向かう途中には三江線の線路が間横になるところも。ちなみに右手側に流れている「江の川」は中国地方最大の川なんだそう。だから昔は船運で栄えたんだとか。そして途中の通りにあるカフェー建築風の入り口の建物や周囲の雰囲気がなんだかすごく気になりました。江津の遊郭跡…みたいな情報、ネットでは全然引っ掛かってこないけど(江津本町には遊郭があったようだけど)。




江津は駅前に新しい建物ができたばかりで、その中に入る観光案内所では今後はレンタサイクル等も行っていく予定とのこと。小川家から江津本町までは3km強あって、雨風がちょうど強くなる中頑張って歩いたので、次回来る時はレンタサイクルを利用できたらいいな〜。三江線はもう乗る機会があるか…どうかな…!

温泉津の町並み


江津から数駅移動して温泉津へ。横に長い島根県(というか山陰)においてここの移動は20分ぐらいなので近いほう。温泉津の町並みは重要伝統的建造物群保存地区。その名の通り温泉街でもあり、石見銀山お膝元の港がここだったので往時はかなり賑わったとのこと。駅前からレトロな町並みではあり温泉の公衆浴場もあるけど、重伝建の町並みは徒歩15分程のところにある。








温泉津での宿泊もこの旅の中で考えていたのだけれど、旅館の多さの割に全く宿泊予約で引っ掛かって来ず断念(予算の問題か)。歩いていても観光客やツアー客が割と居た。出雲大社石見銀山とのセットで組まれてるのかもなあ。ところで、博多ではおされな店構えの「カフェ カリアーリ」が古い町並みの中にあって驚いた。貸切で入れなかったので団体客用かな?大森銀山にもあるみたい。

温泉津・薬師湯

その温泉津のシンボルとも言えるのが薬師湯の洋館。日帰り入浴できるところを聞いて、公衆浴場のうちの一つであるこの薬師湯に入湯。こんなに鉄の匂いがする温泉は初めて浸かった。全身にビリビリきた。広島の被爆者が湯治に通ったのがこの温泉津、だったそうです。

温泉津からアクアライナーで出雲・松江をスルーして米子へ(約2時間)。これでこの日は終了。今回の旅行、断腸の思いで松江をスルー。名勝・菅田庵が休業中じゃなくて松江しんじ湖温泉に宿がとれたら「久々に歩きたい」度では最上位クラスの街だったんだけど…。またの機会に…というには遠いし、ついでに寄れる場所じゃないのが残念だけど(んー、ファジアーノかレノファとの対戦が実現すれば…かな?)、いつか玉造温泉の庭園と合わせて巡りに行きたい!

山陰旅行④・足立美術館〜米子〜倉吉編に続く