メッセージ・ソング?

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか。

ジュビロ磐田-ジェフユナイテッド千葉 @ ヤマハスタジアム / 安藤忠雄建築「ロック・フィールド静岡工場」「豊岡中学校体育館」 / 中根金作の瑞龍山宝珠寺「涅槃の庭」、新居町図書館庭園 / 焼津・花沢の町並み など

ジュビロ磐田-ジェフユナイテッド千葉ヤマハスタジアム

ヤマハスタジアムでの夏のナイター・ジュビロ-ジェフの思い出。

J1、J2と舞台は違えどヤマハスタジアムでのジュビロ-ジェフのナイターでの上位対決…というと思い出すのは2003年(7月)。オシム・ジェフとの天王山。ジレのアーリークロスを前田が打点高いヘッドで叩き込んだ同点ゴールは今もはっきりと覚えている。あれは良い試合だったなあ。お互い引き分けたせいでマリノスに優勝かっさらわれたんだけど…。もう12年前という。んで、あの前田のゴールは数多く見た前田のゴールの中でも最も印象に残っている一つ。あの頃はまだ中山とグラウの控え、でも天王山の痺れる試合での豪快ヘッドは選手として一段階上にいった感じがした。そんな思い出。

上位対決に強い今年のジュビロ。上位直接対決で大きな勝ち点3。

というわけで、一ヶ月ぶりの帰省でジュビロ磐田-ジェフユナイテッド千葉ヤマハスタジアムジュビロを見るのは先週の栃木戦以来、ジェフを見るのは4月の対戦以来。この日のスタメンは前節怪我で下がったアダイウトンに替わって松井が入り、カミンスキー、櫻内、伊野波、藤田、駒野、宮崎、上田、太田、松井、松浦、ボスロイド。お互い運動量が多い試合で一進一退の展開だったけど、後半のボスロイドのゴールを守り切り1-0の勝利。昇格争いをしている相手に大きな勝ち点3!

まず、ジェフはやっぱ強いチームだと思ってた。4月の対戦も結構押されてたし。その通りタフなゲームになったけど、終わってみるとシュート数で見ると18:6と圧倒。そこまで圧倒しているイメージは無かったけど。でも相手のことを言うと——3度目の関塚ジェフとの対戦だったわけだけど、今までの対戦は「ジュビロのことを知っている関塚が、ジュビロの良いところを消し、そして弱点を狙ってくる」サッカーだったと感じていた。で、今回はジェフは勝てば勝ち点差を3縮められる。絶対勝ちに来るだろう——と思っていたけど、正直そうでもなかったのかもしれない。リアクションサッカー。「関塚色」は見えなかった。いや、関塚色なんて無いのか。試合後、「ブーイングは厳しいなあ」と思ったけど、でもジェフにとって自動昇格に黄色信号の負けには違いないしブーイングはやむなしか。

んで、ジュビロ。結果的にはシュート数で圧倒していたし、ゴールシーンも中でボスロイドがフリーだったしその前の展開も良かったけど、中盤からのパスの繋ぎとサイドからの崩し等々、勝つに値するサッカーはしていたんだと思う。吉彰の前半のシュートとかああいうの決めてくれるとラクになるんだけどねえ。でも一時期スタメン外れてた吉彰や駒野がキレていて、運動量が多い二人なので相手はきついはずだし、ボランチの宮崎もとにかく運動量が多くて、それに引っ張られて康太の出足も良い。センターバック2人もこの日は安定してた。そして当然カミンスキーは素晴らしかった——とまあ、チーム全体が良かった。

そして「引いた気持ち」で失敗してるのはジュビロも同じ。後半42分ぐらいのCKで、スタジアム全体での長めの“エンターテイナー”は「時間稼ぎせず攻めろ」って意思表示だと思った。バックスタンド含めてこの日一番の盛り上がりに近かった。皆そう思ってんだよ。弱気になるな。それで勝てたからまあ嬉しかったねえ。(でもそんなスタジアムの後押しがあるのに、時間稼ぎを念頭に入れたようにサイドに流れ流れたデカモリシは…ちょっと厳しい感じがするなあー中村の方がまだワクワクする…。祐希もどっちつかずのプレー多い。トップ下が松浦になってから確実にサッカーが良くなっていることを考えるにつけ…やっぱ祐希はトップ下じゃないんだよな…CMF。彼に合うサッカーってなんだろうなあ…)

なぜ今季観客数が増えているのか。それって試合後の儀式のおかげじゃないか?説

試合後の挨拶で気になったこと。せっかくの上位相手に大きな勝利、これを一緒に喜ぶのをスタ全員が待っている。なのにどんどん一人で進んで帰ろうとする祐希。「勝利は続くよ——」があることは僕も一瞬忘れていたけど(笑)、負けたんじゃないよ?勝ったんだよ?もっとゆっくり余韻に浸らせてくれよ。せかせか帰らなくていいじゃないか。しかも今日の試合なんかバクスタもほぼ一杯だったじゃん。アウェー寄りにも…とは言わないけどさ(いつもやっているわけじゃないし。他のクラブは結構アウェー側まで挨拶行ってるけどねえ…)、彼が最初にあんなゴル裏近くまで行っちゃうから、そこで位置が決まっちゃう。せめて真ん中で礼してくれたって良くないか。

2年目のJ2で、昨年の今の時点と勝ち点や順位はそう変わっていない。それでもお客さんは増えているんだよね。それは名波やスタッフが頑張って来場を呼びかけているのもあるけど、やっぱり試合後の選手と一緒の「勝利は続くよ——」が復活したりして、「スタジアムの雰囲気を良いと感じる」からまた来たくなるんだよ。客は「雰囲気を味わいたい」からまた劇場に足を運ぶんだよ。あの時間含めて、試合なんだ。プロはサッカーで結果を出すのが一番だ。けど、それだけじゃない。自分が活躍してない試合はどうでもいい、のだとしたら考えが子供過ぎる。ああいう儀式的なことを軽く考えないでほしいし、クラブも理解してほしい(というかクラブこそ理解していなければダメだけど)。

厳しいことを言うとそんなに「王様やった上で勝ちたい、それ以外は嫌」なのなら町田にでも相模原にでも行けばいい——と、祐希の態度は気になってたけど伊野波もなんかあったのか。ジャンプもぐっだぐだだったしなあ…全然「繋」になってないけど大丈夫か。別に勝つのが当たり前とは思ってないからさ。ホームで勝った時ぐらい、皆で気分良く喜ぼうよ。望んでるのはそれだけなのにな。ボスロイドが本当に良い選手だなあって感じること、そしてこれだけサポーターの心を掴んでいるのは、別に「元イングランド代表」というブランドを持っているからではない。そういう「対サポーターへの態度」を全く怠らないことなんだよな。別に「良い子」なのではなく、血肉からしてそういう感じ。それは試合後やスタジアムの外でも。あれがプロフェッショナルなんだ。ああいう「プロ」の姿勢がジュビロに浸透すればいいな——

以下は今回の帰省中に見たもの色々。一年に一回ぐらい自宅からヤマハスタジアムまで15kmぐらいを自転車で行ったりするけど、今回も寄りたいところがあったので自転車で。で、浜松の実家→磐田市(豊岡村)の安藤忠雄建築2件→磐田市中根金作の庭園→試合観戦→浜松で飯食って帰宅。という風に行動したのだけど、正直豊岡が思ったより遠かった…2、3年前にも二俣の秋野不矩美術館に寄ってから自転車でヤマハ行ったことあったけど…。走ったルートを距離にすると60km越えてた。運動不足だからその解消…にしてはやり過ぎた感(蒸し暑かったから脂はだいぶ燃えたはず…)。ついでに森町行けないかなあ、と思ったけどイメージより遠かったのでそれはまたいずれ。

磐田市安藤忠雄建築「ロック・フィールド静岡工場」



ジュビロ田舎」コールでお馴染みの磐田市ですが、世界の安藤忠雄建築が二つある。…と知ったのは僕も今年に入ってからだけど。それはもう巡らねばならない、てことで、まずはロック・フィールド静岡工場。この工場は事前予約で敷地内(外観)のみ見学可。食品工場なので「絶対建物内には入らないでください」ということは見学前に厳しく言われる、けどそれ以外は自由に歩ける。工場本体よりも入り口近くにあるトイレと倉庫が見慣れた安藤忠雄建築って感じ。スロープはベネッセハウスのビーチからパーク棟への道を思い出す。なお、この「ロック・フィールド」の他の工場(神戸と二子玉?)も安藤忠雄建築だそう。

磐田市安藤忠雄建築「豊岡中学校体育館」

工場からチャリで5〜10分の場所にある豊岡中学校体育館。普通の公立中学校の体育館ですが、安藤忠雄建築。田んぼに急に浮かび上がる安藤建築。この異様感。さすがに学校内だと外観も見れないなー…と思ったけど(他の人の写真があったので多分大丈夫とは思いつつ)、一応微妙に敷地外というか、道路挟んで向こうという感じだったので間近で外観見れたし、別に生徒さんとかも居なかったので写真も撮れた。これは…静岡西部の中で一番かっこいいホールなのでは(笑)本当は中も気になる。

で、二つとも正確には磐田市に吸収された豊岡村というところの建物なので、ヤマハスタジアムからは遠くて15kmぐらい離れてるんだけど。なんか、豊岡村のこの狭い範囲にみんな大好き世界の安藤忠雄建築があるとはなあ——という変な感じ。豊岡村自体、浜松住んでても普通なかなか行かない場所だと思うし、住んでた頃にクルマや原チャで通っても特段何かを思った記憶は無いんだけど——今みたく「古い町並み」に興味を持ち始めると、なんか道に歴史を感じたりして。44号線(市道?県道?)から分岐する、磐田市勾坂を通る道っていうのが、クルマが通るには狭いんだけど裏道と言うのは広い。そして家が途切れない。しかも途中に「武家屋敷遺跡」なんてのの案内がある。多分、昔の主要な街道はこっちなんだなあ——とか思ったりして。ずっと真っ直ぐ行ったら面白いものがあったかもな。

磐田市・瑞龍山宝珠寺「涅槃の庭」

毎年発表されている日本の庭園ランキングで一位に輝き続けている、島根・足立美術館の庭園(行った時のエントリはこれ)を設計した人は中根金作という方で、その他にも昨年行った京都・妙心寺退蔵院余香苑のような名勝庭園も手掛けられているのだけど、その方が実は磐田市出身で、しかも浜松や磐田にも作庭した庭園があるということを今回帰る最中に知って興奮を隠せず。マジかああ。というわけで早速見に行きました、瑞龍山宝珠寺「涅槃の庭」。磐田駅からヤマスタとは逆側へチャリで10分程。借景もクソも無い場所なので感動度合いは薄いけど…。拝観無料で、電話して聞いたら「もういつでも見ていいです」って感じだった。また別の季節や明るい時間にも来たい。
oniwa.garden

新居町新居町図書館庭園

上の流れで。中根金作が手掛けた庭園が静岡県西部にいくつかあるとのことだったので、そのうちの1つ、湖西市新居町図書館の庭園。ここは隣接する「新居文化公園」自体の設計が中根金作だとのこと。そして他にも一つ「新居町老人福祉センター」にもこの人の庭園があるんだけど、そちらは行ったけど日曜はお休みだった…残念。また行ってみたい——施設的に入って見れるかはわからないけど(笑)、事前にお願いすれば見られるんじゃなかろうか。鷲津の本興寺庭園以外にもこの辺に素敵なお庭があったんだな〜。
oniwa.garden

新居町・新居宿の古い町並みと新居関所


そして東海道の新居宿の古い町並みと新居関所。今までの人生で、新居在住や出身の友人は何人か居たけど、新居町駅で降りたりこの辺を散策したのは初めて。関所はともかく、他にも結構旅籠だったり当時を偲ばせる建物があって、こんなに良い町とは!と思って。自転車で散策しているところをバッタリ知り合いにあったら恥ずかしい!と思いながら(笑)そして思案橋という地名も残ってたのが気になる!

焼津・花沢の里


帰京前に途中下車して。焼津・花沢の里。昨年、重要伝統的建造物群保存地区に指定された古い町並みで、ずっと寄りたかったところ。焼津というと港・海ってイメージだけど、ここは駅から5km程の山あいの集落(日本坂トンネルの近く)。山から流れてくる清流がとても涼しい風を吹かせていて、実際気温も低いんだろうな。まだ紫陽花がきれいだった。また立ち寄ってみたい場所。

焼津・港町の遊里跡など





でもやっぱ焼津と言ったら港だよね、ってことで港の方も散策。焼津で下車したのは多分10年前にフェスを見に来て以来、でもあの時は西焼津だったかなあ?港の方にかつての飲み屋街っぽいのがある、という情報を見たので行ってみたら、いかにも妓楼といった建物が…静岡でここまで妓楼って分かる建物見たの初めてな気がする。そこから3、4件並んでる建物もかつての面影が。そのうち一つが「松森寮」。惜しい。レンタサイクルの時間の関係でこの辺の散策は不十分に終わってしまったし、温泉にも入れなかったのがちょい残念だったので、また改めて。あと魚がしシャツ、SOU・SOUみたいでかわいいのもあったなあと。

今回の帰省は以上。次回は8月のホームゲームのどっちかに帰りたいなあと考え中(多分徳島戦)。次回の帰省ついでに見たい展覧会メモ(東京で見たいのが相変わらずないけど、秋から始まるニキ・ド・サンファル展は行きたい!)。「スイス・デザイン展」@静岡県立美術館は実はオペラシティで見たかったけど見れなかった展示会。ちょうど8/23まで。クリスティアーネ・レーア展@ヴァンジ庭園美術館も安定のヴァンジで面白そう。8/31まで。そしてIZU PHOTO MUSEUMで今週から始まる「戦争と平和—伝えたかった日本」。タイムリーなテーマで、展示会のこのビジュアルを見て――黒歴史ではあるにしたって、人の気持ち動かす為の優秀なデザイナーが居たわけだよね――面白そう(http://izuphoto-museum.jp/exhibition/178560828.html)。あとは金指の実相寺庭園や、伊豆長岡の三養荘の庭園、今話題の韮山反射炉…などなどまだまだ色々行きたいところがあるのです。