ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

SW旅行(1)。新潟・水と土の芸術祭2015 / 旧斎藤氏別邸庭園など、新潟市の庭園巡り / 新潟市の古い町並みと本町通十四番町遊郭跡 など

前週までの18きっぷ旅行~越後妻有アートトリエンナーレ~金沢アウェーを目的とした北陸旅行に引き続き、シルバーウィークは北海道&東日本パスで動き回りました。越後妻有へ行って、ああなんか今は芸術祭を周りたいな…、と思ったので、序盤はこの『水と土の芸術祭』や、エントリ的には最終日の『中之条ビエンナーレ』、そして青森の十和田市現代美術館や群馬のハラミュージアムアークなど、現代美術を満喫。そして勿論その間、町並みや庭園を巡った。最初に新潟を経由したのは嵐ファンに宿を占拠されているという話の仙台付近を避けたのもありますが…!

『水と土の芸術祭2015』を巡る。

まずは『水と土の芸術祭2015』から。新潟市へ来るのは2012年以来3年ぶりで、その時信濃川沿いにあった王文志の作品を見て、このイベントの存在を知ったんだけど(その時はプレ開催中)、初めて見て回りました。王文志さんの作品は更に大きくなってた!

旧二葉中学校ベースキャンプ






水と土の芸術祭、新潟市内のメイン会場である「旧二葉中学校ベースキャンプ」と鳥屋野潟へ行ったのですが、鳥屋野潟はどの辺に作品があるのかよくわからず…とりあえず旧二葉中学校の方を紹介。この旧中学校、廃校だからもっと辺ぴなところにあると思っていたら街中から決して遠くない場所だった。新潟市ほどの街でも廃校があることに驚き。イベントの盛り上がりをどう測るかというところで言うと、この会場への人の出入りはすごく多かった!根付きつつあるのかなー。有名な方の作品も多く楽しかったし、吉原悠博さん「培養都市」は東京在住者としてぐっときた。

水と土の芸術祭メモ。今回は新潟駅近くで…ということだけ意識して回って、その他の会場である福島潟とかはさすがに遠いなーと思ってたけど、福島潟に元からある建物(展望台)の設計は青木淳さんだと。しかも豊栄には安藤忠雄建築も複数あるみたいなので、もう一日あったら(というか丸一日動けたら)そっちも行きたかったなー。(新潟競馬場の最寄駅でもある?のかな)

新潟市の古い町並みを巡る。




前述の通り新潟市へ来たのは乗換除くと3年ぶり。2009-12年、4年連続でアウェー来ては毎回レンタサイクルで町を走っていたので、芸術祭以外ではそんなに見るものも無い…と思っていたけど、この3年の間に町並みとかレトロな建物という趣味が加わってしまい、芸術祭以上に見るべきものが一杯だった…!で、予想以上にそれに時間を掛けてしまったし写真も多め。

古町に残る花街の町並み~本町通十四番町遊郭


古町を、古町モールではなく細い路地を北へ進んでいくと花街へ。新潟へもう何度も着ていたつもりだったのに、こんな広く、そして料亭街の雰囲気のある(スナックやクラブも一杯だけど)花街があるなんて知らなかった…!まあ興味無かったからだけど。

で、花街が終わった古町モールの先を北へ進みます。その辺りの気になる建物など。毎夜オールナイト。京都よろしくこの辺りは通りを一本過ぎるごとに「古町十一番町、十二番町」…とカウントアップしてゆく。

その古町通が13番町で途切れカーブを描き、本町通と合流したところにあるのが、「本町通十四番町遊郭跡」。今の遺構はこの二つの旅館と路地ぐらい?みたい。だけど、こうして花街から歩を進めてみると、町ってよく出来ているなあと思う。前出の「毎夜オールナイト」の建物があそこにあることも腑に落ちる。

鍋茶屋


この花街の細い路地の中にある巨大な木造三階建て建築の料亭が国登録重要文化財「鍋茶屋」。マジでデカい。通りの名前になるぐらいランドマーク的な存在なんだろう。他にももう一件木造三階建てが。

本町の町並み

本町通辺りを戻ると、フレッシュ本町や、北前船時代の豪商?旧小澤家住宅がある。小澤氏以外にもこの辺は大きな家がちらほらある気がした。あとはその辺の路地など。

西大畑の町並み


西大畑辺りの町並み。新潟市美術館あたりは以前も通った記憶があったんだけど、この辺は完全にスルーでした。ここにも国の重文の料亭「行形亭」が。お庭を見学できるか聞いたけど断られた残念…。

新潟市のレトロな建物いろいろ



レトロな建物3つ。西大畑の旧金井写真館と(こんなショッキングピンクな洋館は初めて見た!)、新潟市役所近くの新津記念館(この重厚な洋館は国登録有形文化財)、そして今までも何度か通っているけど白山神社すぐの旧新潟県議会議事堂です。

新潟市の庭園を巡る。

旧斎藤氏別邸庭園




旧斎藤氏別邸庭園。国指定名勝、にこの春指定されました。「ねこあつめ」の庭の元ネタと言った方がキャッチーかもしれない(やったことないけど)。決して庭園が多い印象でない新潟の町中にこんな素敵な庭園があるということに驚き。良いお庭でした!
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北方文化博物館新潟分館庭園


北方文化博物館新潟分館庭園(會津八一旧宅)。上の旧斎藤氏別邸からすぐ近く。建物は登録有形文化財。庭園は枯山水。大きな規模のお庭ではないけど良い雰囲気のお庭でした。
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砂丘館(旧日銀支店長役宅)


日本海沿いから程近い砂丘館(旧日銀支店長役宅)のお庭。中には水と土の芸術祭の作品?と思われるものも。
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白山神社庭園

白山神社庭園。白山神社はなんだかんだ毎回来ているけど、近くへ来たのでついでに。改めて見ると、京都の円山公園の庭に似た雰囲気ないかなそんなことないかな。2011年来た時が丁度桜が満開の時だったのでまたそういう季節にも見たい(というかアウェーで来たい)。
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鳥屋野潟公園 日本庭園

鳥屋野潟公園 日本庭園。鳥屋野潟公園の東側はビッグスワンへ行く時毎回自転車で来ているけど、西側に(真新しいけど)日本庭園があるとは知りませんでした。
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天寿園


中国庭園 天寿園。あまり見掛けない中国式庭園(あとは那覇の福州園とか?)。ビッグスワンの真向かいなのですぐ来る機会があると思いきや…ここ数年アウェーで新潟で来る機会が無くなったので(笑)ようやくの来訪。実は『水と土の芸術祭』のサテライト会場でもあったのだけれど、作品がどこにあるかわらかず…!あと天寿園の中央の建物は村野藤吾の遺作…と後で知るなど。写真消しちゃった!
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そして天寿園から近くの「いくとぴあ」、そして鳥屋野潟も水と土の芸術祭のサテライト会場だったはずなのに、同じく作品がどこかわからず…まあ時間焦ってたのもありますが。余談。初めて新潟来た時「浜松に近い感じがする…!」と思ったんだけど(まあ新潟の方が比べ物にならないぐらい街中栄えてるけど)、その一つが鳥屋野潟の佐鳴湖感だと思う。鳥屋野潟はビッグスワンを正面に見て、左右どちらへ行くかが運命の分かれ道で…右を選ぶと遠回りだって知ってたのに…記憶より大回りだったー疲れたー。



思ったより新潟市滞在が長くなって、そのまま翌日の秋田への終電の時間になってしまった。新発田も数年ぶりに降りたいし、村上も歩いてみたかったけど。余目で陸西線~新庄で奥羽本線に乗り換えて新潟から7時間かけて大曲へ。翌日の秋田編に続く