ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ジュビロ磐田-FC東京 @ ヤマハスタジアム / JFL Honda FC-ツエーゲン金沢 @ 都田サッカー場



帰省中です。J1第23節、ジュビロ磐田-FC東京ヤマハスタジアムジュビロ8日のナビスコカップFC東京12日に見たばかりなので最近見たチーム同士対決。今日の試合は自転車で行くつもりだった。東京行ってからは実家からヤマスタまでチャリで行くことが今までにも何度もあった。実家に居た頃は原チャで行けていたけれど、それが公共交通機関だけになった途端すーっごく不便に感じたから、片道15km、80分ぐらいの道のりだけど、自転車で往復することを億劫には感じなかった。春や秋限定で出来ることとして、今日もすっかりそのつもりだったんだけど、そんな時々しか乗らない自転車がついに…タイヤ(チューブ)がダメになってしまった。空気を入れても、入らない。そもそももう購入から何年経っているかわからない自転車なので、タイヤを替えるって問題じゃないよなあ。その時点で諦めて公共交通機関で行くことにする。ららぽーとに寄って行くつもりだったので(6月に安いテントがあって、朝霧用に買い換えようかと…)、出ようとしていた時間が早かった。

磐田着が12時45分。まだららぽーとに行くことを諦めていなくてレンタサイクルしようと思ったものの、もう無く…。諦める。そこからバスでヤマスタ。試合開始1時間前にスタジアムに到着するなんて、Jリーグ観戦に行き始めてもう10年目になるけど、多分初めてじゃないか?いや、席が無くなりそうな決勝とかでは結構早く行ったりしてるけど、ヤマハスタジアムでは初めてだと思う。出場停止の那須がサイン会をしている。サイン会って本当にやってたんだ…って感じぐらい(笑)、初めて見ました。今日の最高気温は30度。東京も今週ようやくぐっと涼しくなって、晴れた昨日の昼休みなんか「ポカポカしていて気持ちいい!」ぐらいの感じだったんだけど、スタジアムで直射日光浴びてるとまた全然別物だね…あちいあちい。隣の席の若者は「風呂入りてー」を試合中何度も繰り返していた。というかこの時間にそれを口に出す発想が面白い。そんな暑さなので試合序盤はお互い足が重くて様子を見ている雰囲気。こりゃ先制点が重くのしかかりそうだなあ、と思っていて。

でもそんな時に2列目入ってるのが運動量少ない船谷だもんな…と、正直なところ思っていた。でも先制点はそんな船谷のフリーランニングから生まれた。正直なところ目を疑った(笑)船谷があんな風にフリーランするとは、そしてしかもばっちりハマるとは。GKが触れないあのふわっとしたクロスはもうさすがって感じ。これですごく楽になった。その後、中盤での組み立てから前田スルー⇒駒野⇒前田のゴールも完全に崩した理想的なゴール。前田はこれで得点ランクトップタイ!このシーンさあ、ほんと上手いよなあ。スルーからトラップから交わしからシュートから。利き足じゃない左足だよ?いやあ、相変わらずどんなゴールも取れる。一時期上に差をつけられてたけど、これ2年連続得点王も現実味帯びてきた。いやそれ以前に…やばいなあ、これザック呼んじゃうんじゃないか…ナビスコ2戦目出れんぞ、そしたら…。なんだかんだで駒野とチュホ取られるのですら辛いことを仙台で実感したのに…。しかし“嘘つき前田”コールをFC東京サポにされていたのも今や昔。

正直、この辺楽勝モード。はっきり言って前半は4-0ぐらいになってもおかしくなかったし、ここで決めないから楽な試合に出来なかった。しかしジュビロが良かった以前に、FC東京はやばかった。先週はまだホームだったから勢いがあったのかな。前半は良いところがまるでなかった。中盤での簡単なパスミスも、うちにとっては面白いぐらいあった。登録上4バックだったけど、森重が頻繁に3バックの真ん中のような位置に下がってきて…徳永や北斗がウイングバックみたいな感じ。前田やジウに対する措置だったのかもしれないけど、2点先行されて全く意味をなさないものだった。そこでキム・ヨングンが痛んでしまったので今日もFC東京は前半で選手交代。大竹を入れてフォーメーションチェンジ。この内容で怪我人続出なんだから厳しいね。ほんと、昨年のナビスコカップ決勝から一体どうしちゃったんだろうか。この状況を梶山や徳永に背負わすには厳しいんじゃないか。なんで今野に任せず、石川を途中交代させることが多いのだろう。前半最後に石川が傷む。大丈夫かな…。

後半。石川は出てきた。大丈夫だったんだ。ジュビロは西から菅沼。西も全く悪くなかったので怪我かな。しかしこれで流れが徐々に変わっていく。FC東京が前に出てきたのはあるかもしれないけど、それ以上にうちが引いてしまった。特に菅沼が全く機能していなかった。石川に対してべったり引いてしまうし、後半10分ぐらいから、後半40分ぐらいからすべきクリアをしているというか。せっかく奪っても、ポーンとクリアしちゃうからこちらのボールにならない。繋げよ。前線の良い位置で受けても消極的なプレー。これでどんどんジュビロのリズムが崩れていった。こんなんならまだジュビロサッカー慣れしてる成岡や松浦の方が数倍もマシじゃねえか?レンタルの選手を優先する意味あるの?船谷も消えてたけど、せっかく左で機能した船谷を右にする意味も分からない。選手交代で流れを悪くする柳下采配は健在。それでもFC東京の攻撃に迫力が無かったからまだ助かっていったけど、石川のズドンで1点差。石川はこれがあるからすごい!この積極性を菅沼に見習わせたい…。

後半ジュビロも追加点になってもおかしくない試合はいくつもあった。しかしそこで決められないから厳しくなる。なんとか2-1で逃げ切って勝利。勝ったことは嬉しいけど、すっきりしない試合だったなー。ひやひやするような、辛勝というような試合ではなかった…。リーグ戦でヤマスタでFC東京に負けた記憶って無いので(しかも快勝が多い)今日も勝てる気はしていて…2-0になった時点で今日も圧勝するんじゃないかって期待したんだけどねー…自分たちでリズム崩しちゃうのが難しいな。でもまあ残留争いのライバルに勝ったのは大きい。これで今年は残留出来そうかなあ。MOMは古賀。古賀はマジで頼りになる。怪我人戻ってきても数が足りないのはあんまし変わらない気がするので、残って欲しいけど…レイソルも上がってきそうだから無理かな。1失点こそしたけど後ろは気にならなかった。康裕と上田のボランチだとやっぱりパスが回るし組み立てられるから良い。特に上田は今日の試合で梶山を越えていることを確信。もう上田無しじゃうち試合組み立てられないんじゃない?ってぐらい良くなってきていると思う。前田やジウの素晴らしさは言わずもがな、西も良くて船谷も見直しただけに、菅沼と成岡はもうちょい頑張れ。

FC東京は試合後も"You'll never walk alone"。自前の監督でタイトルも取らせてくれた監督だから、解任は無いだろうと思う。けど、ちょっと駒足りないとは言え試合毎にポジションいじりすぎだよね。徳永も北斗も松下も右や左になったり真ん中になったり前になったり後ろになったり。今野や森重の位置もボランチいったりCBいったり。信じて固定しなきゃ、って気はするな。J2で東京ダービーというのはすごく現実があるものだと思う(しかしあれぐらいの弾幕表現で問題になるようじゃ、毒も牙もなく、全然おもろさがないと思うんだけどなあ。センスはともかく。自分たちもさよならセレッソコールしてたり、ヴェルディをすごくむげに扱ってんじゃんね)。さて。試合が終わって浜松へ戻る。友人にバッタリ。次は朝霧。生活倉庫で自転車を3,500円で買う。安い。錆びてペダルが上げられない以外は全く問題点無しと思えば安い買い物。どうせ次来る時…正月かもしれないけど、そういう時に乗るから。ついでに、ミラー付きCDラックが4,000円だったので欲しかった…。



他にも良い感じの棚が安くあって欲しかったんだけど、今買っても自分の部屋を片付けられる気があんまりしなかった。その自転車で寄り道しながら都田サッカー場へ。Honda FC-ツエーゲン金沢都田サッカー場を後半から。JFL自体は近くに横河武蔵野があるおかげでちょくちょく見る機会がありますが(だからHonda FCは時々見ているけど)、実家から最寄のスタジアム、都田サッカー場へ来るのはものすごく久しぶり。2007年のソニー仙台戦以来。そんなにか。そう、だからずーっとタオルマフラー買おうと思ってて、買う機会が無かったんだけど…ようやく買えた。ついでにレプリカTシャツも買ってしまった。フェスとかフットサルとかで着ようっと。後半から無料入場の仕組みは今も変わっていなかった。半分しか見れなくても、磐田から距離のあるこんな都田の僻地まで来て試合をハシゴしようと思ったのは、対戦相手が金沢だったというところもある。金沢には、ドラゴン久保こと元日本代表の久保竜彦が所属。あの久保がJFLでどんな状態なんだろう?と思ったから。

試合はHonda FCが後半に2点を挙げて勝利。ツエーゲンには元Jリーガーがゴロゴロ居るものの(斎藤陽介は2年前の日産スタジアムでのジュビロ戦に出ていたはずだし、挽地は元ジュビロだ。)、はっきり言ってHonda FCが試合の主導権を握り続けたし、それに値する運動量も多いしプレスも上手いしパスも上手いし、良いサッカーを展開し続けていた。それと比べるとやはり金沢はプレースピードの遅さや連動性を欠いたところがあって、久保もなかなか…「やっぱ格が違うなあ」という感覚は受けにくかった。シュートシーンも無かった気がする。あの久保が迫ってきたらビビりそうなもんだけどね(笑)石崎サッカーの申し子・山根や美白の貴公子・根本が出ていなかったみたいだから、そういう選手が出てくればまた全然違うんだろうけどなあ。まあでも今日のHonda FCは素晴らしかった。天皇杯の対戦相手がJ1上位のエスパルスじゃなかったら、今年は上に行けたんじゃないだろうか?残念だわ。しかし弘大も柴田もそろそろベテランの域だから、次が出てきてほしいなあ。

試合終了後。今日は石川県観光協会プレゼンツの企画で、石川県への旅行券が当たる!というものがありました。選手が全員残ってその授与式に参加している。前はこんなシーン見たことなかったな。と思って残ってみてみる(マスコットの動きも面白いので)。当選者のうち一人が司会者に呼び止められる。「もう一つプレゼントがございます!」。なんだなんだ。彼氏が呼び出され、公開プロポーズ!へえー…しかしってことは、当選自体はやらせだったってことか(笑)「はい。」という返事があって、指輪のプレゼントがあって…。最後に、司会者曰く「石川県観光協会とのコラボでお送りしました、プロポーズ大作戦…」。コラボなんだ!(笑)その表現が妙に面白かった。…でもなんか。プロじゃないアマチュアの試合で、来ている人もたかが知れてるんだけど、いつも二人で都田サッカー場に来ているというから…こんなJFLでもきっと特別で、すっごく手作り感があったし、男性の方にとっては一世一代の大勝負だったんだろうし、女性の方も夢心地って感じだったから。

そういう…リアルさが色々伝わってきて、不覚にも少し感動してしまいました。見ていた隣に丁度石川県観光協会の方が居た。んー、浜松って人口多い都市なんでしょ?結構人集まるんじゃない?と思われていたら、申し訳無いぐらいの入りだったけど(笑。でも1,000人越えたのは多い方じゃないか?)、僕個人としては遠くない未来に金沢行きたいと思っている。21世紀美術館兼六園も。良い試合とかライブとかフェスとかと合えばなあ。帰り、自転車で走りながら思った。まもなく今回の2度目の東京は5年が経過する。早いなあ。夜飯をどのスーパーで買うかだけが毎日の楽しみだったのはもう6、7年前。その頃の生活を思うと本当にあっという間だったように感じる。実際はそんなことなく、仕事とか仕事とか仕事とかフェスとかで濃い5年間だった気はするけど。「就活しなきゃねえ、何がしたいかなあ、音楽の仕事に関わりたいなあ」みたいなノリで行って、今この位置に居られて、それが当たり前になっているのは…本当にすごいことだと思う。でも5年前、“これからは配信”だったのが、着うた系も伸び止まって、iTMSだけが一人勝ちして。流れがもうそうですら無いのは、ひとサイクルするだけの期間が経過したんだとは思う。あの時、僕は東京へ行かなかったらどうなっていただろう?全く想像がつかない。東京に居て苦労も多いし体力的にきついことも多いけど、でも浜松に居続けた自分というのは想像しづらいし、体力や生活的には楽になったとしたって、でも浜松が性に合うかっていうと合わない気がする。そう思うと、まだ東京で頑張れるんだろうなあ。