ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

横浜FC-仙台

J2第42節、横浜FC-ベガルタ仙台国立霞ヶ丘競技場へ行って来ました。予報が雨だったので前売りは買っていなかったのですが、昼間の大雨もやんだので当日券を買ってスタジアムへ。先日も書きましたが横浜FCのチケ代は高いな。このクソ広くてガラガラの国立でJ2の試合の当日券がバックスタンド3,500円ゴール裏2,500円とか、アホだろ。とか色々言いたいことはあるんですが、でもやっぱ国立の試合は行きたいのと…給料日が25日で比較的余裕が今現在あるから、ということでバックスタンドで観戦。でもこれぐらい席が選び放題だとやはり気持ちがいいというか。

入場時にUnited Arrowsの袋をもらった。なんでだろ、と思っていたらUAは今年横浜FCのオフィシャルスポンサーらしい。ゴール裏にも看板があって…今日たまたまUnited Arrowsデーだったのかな?昨年まではジュビロ磐田のオフィシャルサプライヤーやってて、でも今年は「ロゴがなくなったなあ」とは思っていたUAなんだけれども、横浜FCに乗り換えられていたのは今回初めて気付いた。

なんか下手に強いチームとかじゃなくて横浜FCと言うところが…ホッとする部分でもあり。にしても、理由はなんだろう。カズ効果?そして今日の開催のタイミングでのこのイベントも、横浜よりも国立の方が会社(本店)からも近いと言えばそうだけど…なんか「本当にJリーグ、ましてやJ2、そして横浜FCなんかのファンなんだろうか(笑)」と感じるお客さんが結構居た気もするのだけれど、それ絡みの招待券か何かがあったのかな、なんて後から思ったりしながら。

現在3位の横浜FCと4位の仙台。この2チームの勝ち点差は残り10試合ぐらいで9。3ゲーム差だと考えればまだ全く届かないことはない数字だが、直接対決であることを考えればこの試合は大きく仙台にとっては絶対落とせない試合。横浜FCを見るのは昨年4月以来、約1年半ぶり。仙台は6月の同じく国立の試合以来です。八百長ヴェルディコールの試合。しかし仙台はともかく、横浜FCがまさかこの時期こんな位置につけているなんて思ってもみなかったなぁ。

さて試合。横浜FCの試合を見るのは今季初めてなのでベストメンバーがあまりわからなかったのですが、菅野、小野、チョ・ヨンデ、小村、中島、内田、山口、吉野、滝澤、城、カズ、三浦カズ。と言うメンバー。今季途中に京都から加入したアレモンが現在はエースと言う感じでしたが、今日は出場停止。改めてチームのメンバー見ると他にもアウグストとかってレギュラーの選手な気がしていたんだけれど、ベンチにも入っていなかったね。他にも室井とか渡辺光輝とか…今年の横浜FCは経験のある選手が増えているんだな。

一体何がそんなに今年は良いのさ、って思いながら見ていたのですが、いやー良かったね(笑)試合通して、4位仙台と3位横浜FCの力の差を感じた。幾ら仙台がエースの外国人選手を2人欠いていたと言っても、それ以上に組織の成熟度が違った。横浜FCの方が早い時間帯からもうずっと人がよく走っていたし、選手選手が連動していて。攻守の切替えも早く、それぞれの意識も高かった。

前線の城、カズに思っていたよりかなりボールが収まっていて、且つ中盤もかなりボールを繋げていたし前を出すわけではなくてもどんどんパスを後ろで繋いでいるから相手の前線の選手に守備をさせていなかった。ゲームの緩急の付け方も上手く、さすがこの辺は経験のある選手が多いから試合のリズムを作るのが上手かったんだろうなと。そして内田っていう若くして10番を背負った右サイドの選手(でも確か本職ボランチだよね?)にキレがあり、アクセントになっていた。

前半19分に右サイドを突破した展開から中でファーに流れた城がクロスに頭で合わせ先制。前半25分にカズのCKから滝澤が頭で決めて2-0。試合の流れからして正直もうここで試合は決したな、って感があった。前半はそのまま2-0で終了。仙台も勿論攻めたいんだが、上にもあるように組織の成熟度に差があったのか…それとも横浜FCの守備が良かったのか。横浜FCの40試合こなして失点が25と言うのは実際見てみて納得出来る数字ではあった。

前線からの守備をFWがちゃんとしているところも偉いんだが(1人が後ろまで戻ってくるシーンが結構あったような)、何よりDF4人-MF4人-FW2人の3ラインがすごく綺麗で良い距離感が保たれていて。そこにボールが入った時のプレス→ボールを奪っての攻守の切り替え→自分たちのリズムへ、って流れがね、本当に完璧。センターバックの二人のカバーし合う連携も良かったし、何だか危なげなかった。

後半も横浜FCペースかと思われたが、結構開始早々ぐらいに城が無理な体勢からヒールパスをしたところで足を痛めて交代。アホ過ぎる。でもこの日の城は非常に良かった。とりあえず城にボールを預ければ、って雰囲気。2002年頃よりも全然良くなってるんじゃない?今の城ならJ1でも普通に結構やれると思う。城の付けていたキャプテンマークはカズを経由して吉野に渡される。カズや山口のベテランではなく吉野ぐらいの選手に渡すところがなんか、考えてるなあと。

城に代わって入った富永は…背は高いんだけど、でもあんまり競り勝てるわけでもなく、キープが出来るわけでもなく。中盤でのタメはまだ出来るんだが前線にはあまりボールが収まらなくなった為、徐々に仙台もペースをつかみ始める。でもなんかそこで改めて横浜FCの守備の意識がしっかりしているなぁと…結構な時間押し込まれていたのに、なんかこのままの展開でも0点でいけそうって感じがした。

終盤に差し掛かって、カズ交代。交代前に(前掛かりになっていてスペースがあった)相手の中盤をドリブルでぶっちぎって、シュートってシーンが確かあって。その時も他の得点時より大きなぐらいの拍手があって、交代の時はこの日一番大きな拍手。いやー、まだカズって人気あるねぇ(笑)立ち上がって拍手している人が多くて、やっぱ確実にカズファンは居るんだな、と。

そうそう、試合開始前に外にダフ屋が居たんだよ。6,000人しか入ってない試合なのにだよ?(笑)味スタや国立で2万人以上入るJ1の試合でも居ないのに。なんかそれを見て、多分あのダフ屋さんたちはカズファンなんじゃないかなって思った。なんかやっぱカズが前を向いてボールを持つと、思わず「またげ!」って思っちゃうし。この日は残念ながらまたぐシーンは見られなかったが、でも2得点に絡んだと言えるだろうし、カズファンも満足出来たのではないだろうか。

とは言えこの日のカズを見てる限りでは、もうJ1では厳しいんじゃないかなと。富永よりはマシだから、城が怪我するとなると城が戻るまではレギュラーだなぁって感じはするんだけれど…。でもこの横浜FCで昇格しないと、カズがJ1の舞台へ返り咲くことはないのかもなぁ。柏、神戸と比べて層が薄そうな横浜FCにとって、この城の怪我はどう響くか。なんてことを考えていた。

んで、カズに代わって入ったのが難波宏明って選手で…確かJFLにも参戦している大学ではトップクラスの流通経済大学略称流経大)のキャプテン…と、先日サカマガかサカダイのどっちかに載っていたはず。一応プロ入り濃厚らしい注目選手だとのことなのだけれど、今回は強化指定として横浜FCに登録されていたのかこの日ベンチ入りしていた。この選手、元々(2001年頃に)ヴィッセル神戸に入団歴があって…その時は1年で退団しちゃったんだったかな。

その頃、この選手がカズが大好きで目標にしてて…なんて記事があったような記憶があったから、上のマガかダイの記事を見た時に「おお、まだやっていたんだ。しかも注目選手なんだ」って思ったんだけれど、こうしてカズと交代で試合に入ってきて…そしてファーストプレイでゴールを決めてしまうんだから面白いものだと言うか。何か、そういうものを持っている選手なのかもしれないね。だとしたら、強化指定とは言え横浜FCの薄い選手層にとっては貴重な戦力になるかもしれない。

その難波のゴールで3-0になった直後、仙台が1点を返すも、試合はそのまま3-1で終了。横浜FCが思ったよりも良いチームで、上位同士のなかなか良い試合だったので楽しかったです。来てよかったな。でも、今年のJ2の3位は入替戦では勝てない気がする。このままの流れだと、昨年の「3位を勝ち取った」感じより、「自動昇格を逃した」勢いになってしまう気がするのと…この日の横浜FCは思ったより良いチームではあったけど、J1相手だとどうかな?って思った部分もあったから。

でも依然混戦の昇格争い。横浜FCも神戸もさほど客の入りは良くないので…もっとお客さんに入ってもらいたいね。J1で負け試合ばっかり見るより、J2の上位相手に良い戦い見る方がきっと面白いよ!(笑)今年あともう1試合ぐらいJ2上位の3チームのいずれかの試合を見る機会があればいいな、と思っています。この日は会社戻って仕事して帰りました。そんな感じ。