ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

Operator Please / Cubismo Grafico Five @ 渋谷O-NEST と Tom Mcrae @ 原宿アストロホール

それぞれそんなに長くならないライヴのお話なので、まとめて。まず今日5日、Operator Pleaseの来日公演へ取材と称して行って来た。そもそもは行く予定に無く、話が来たのが前日。急だし、3日連続ライヴはどうだろう?ましてや月初でバタバタしているし。と、行かないつもりで居たんだけれど。昨日の夜か今日になってかは曖昧なのだけれど、「(僕こそ)こういうライヴへ行かないでどうする?」って思い始めて。フジロックサマソニは大好きだし、SMASHクリマンの呼ぶアーティストは勿論好きなのですが、でも「そういう既に色の付いた/ブランドがバックについたアーティストだけ見て、こういう純粋な海外インディーを見てないんじゃ、面白みが全く無い!」って思って…こういうバンドこそ、絶対見ておくべきだって気がして。

とは言え実際キュウキュウしてもいたのでギリギリまで連絡は止めていたんだけれど、気持ちは決まっていて、結局行った。こういう海外インディーのバンドを見て外れだったことが今まで一度でもあったかって、無いしさ。Beezewax、The Starlets、Holiday With Maggie、Last Days Of April…などなど。むしろ本質的には…「6,000円も払ってこのバンド見るぐらいなら、同じ外タレだって3,000円のあのインディー・ロックのバンドの方が数倍良い!」みたいなことを言いたい人間で。ま、今はそんなこと言う立場でもないけど(両方良い。笑)。

具体的には…6,000円払ってもう色のあるJustice見るよりは4,000円のBoys Noizeを見たいみたいなさ。安いからじゃなくて、だってそっちの方が何か面白いから。実際にはBoys Noizeはオールナイトなので…多分無理だなあっていう(笑)これまた希望すりゃ取材で行けるとは思うんだけれど。最近は午前2時には眠いので…ってそういうことじゃなくて。Boys Noizeすげえ良い、みたいなのは朝霧で実感した通りなんだけれども、なんだろ…単勝が2.0倍の馬を1,000円買うよりは、単勝10.0倍の馬を200円買って、その馬の複勝を200円買って。あとは600円残すみたいな性格なんだよね。絶対中穴狙い。なのに、中穴に全部注ぎ込むわけでもなく、複勝みたいな堅いの買ったり、次のレースにお金を残しておくっていう(笑)

なんか以前書いている気がするんだよね、多分今の会社に入る前だとは思うんだけれど。洋楽は邦楽と比べて、より“誰かに選ばれた”感があって、より“プロモーション力”が物を言うから、洋楽こそインディーが楽しい、みたいなこと。うん、今となってはそういうこともあんまり言えないんだけど(笑)、やっぱなんかライヴ行くのワクワクしたんだよなー。そういう意味ではNESTのライヴ・スケジュール見ていると「うわ、知らないからこそ見たい…」みたいな洋楽インディーなバンドが多くてねえ…もう、スケジュール見ないようにしよう、っていう(笑)

日本のインディーだと逆にグルーピーっていうか内輪っていうか、ああいう距離の近さがあるから、僕みたいな男性リスナーにしちゃ余計な要素があって好かなくって(笑)逆にメジャー(とかフェス)の方がそういう距離感が見えないからとっつき易いところがあったりしてね。なんかほんと純粋に音楽だけの要素で判断したいなぁってのが根底にある…のかわかんないけど、「他人の評判」「人との関係」みたいなのを極力シャットアウト出来ればと思っているところはあって。って意味では、やっぱり洋楽インディーが一番音楽として純粋ではないかと思う。

そんなこんなで。仕事のこともあり、ゲストのLimited Express (has gone?)Cubismo Grafico Fiveは半ば諦めて遅れてNESTに到着。まだ2番手のCGFがやっていたので、良かった。CGFは何気に初めて見ます。Cubismo Graficoとしては…渋谷系っぽいのにハマり始めた2001年以降、リミックスワークやNeil&Iraiza含めてかーなり聴いてきているので、初めて見るにあたって「念願の!」みたいなのがあっても良かったかもしれない。念願の割には、途中からだし、人がフロアにすごい多いってわけでもないので…うん、まあ普通のテンション(笑)

いやでも改めて初めて見てさ、メンバー豪華だよねー。うわー、恒岡さんも初めて見るのかーみたいなこと思うし(ハイスタを聴いて育った世代としては!)。TGMXも。村田シゲさんは先週もNESTで見ているけども。音もやっぱり大好きだし、昨年の夏にリキッドでユアソンとCGFの対バンあったじゃないですか。「あれ絶対好きでしょ。行くの?」みたいなことを、今は会社を辞めてしまった、音楽の趣味が(多分人生史上)一番合ったと思われる人に言われたことを思い出すなー。「すごい行きたいですけどチケットもう無いですからね」みたいなこと言ってたっけ。やっぱ僕の音楽遍歴は同年代より2つ上ぐらいの人が一番感覚が近い気はするのだ。

んで、メインのOperator Please。オーストラリアの5人組バンド。10曲ぐらい、35分ぐらいと思ったよりもあっさりした出番ではあったけど、いやーやっぱすっごい良かったよ。ガレージ、ロック、パンク、ギタポ辺りがベースなんだけれど、ディスコ・パンクっぽさであったり、んでもってシンセやバイオリンが演奏としてあったり、大体そんな感じのごった煮サウンド。もういかにもインディーっぽい雰囲気。ストライプスのメグみたいな子がボーカルで、Bloc Partyのラッセルみたいな子がベース。んでもってシンセの子のファッション・センスがかわいくって。

この冬(夏?)はBig Day Outの各地にも出るようなので本国ではかなりの注目株なのかな(ていうかBig Day Outのメンツもすんばらしい。日本からは唯一Tuckerが出演予定)。そして今日のライヴの最後にも「またすぐ戻ってくる」というようなことを言っていたので(←アンコールのことかと思ったら、すぐ客電ついちゃって。あれ?アンコールないんじゃん。と思ったけど(笑)、多分次の来日予定もそこそこ固まっているのかなと。)、多分来年のフェス辺りで来るんじゃないかな…。その頃には日本デビューも果たしているのだろうし(2008年2月アルバムリリース予定だそう。日本のコンピに入ったみたいだし、日本盤も出る?)。フジでもサマソニでもどちらでも色は合うんじゃないかって気はします。ほんと、こういうライヴは見ておくべきだなあって思った。“Tokyo”だからこそ見れるライヴだと思うの。

5日はそのまま神泉からサクっと帰ってきた。明日早く会社行こう…。5日のライヴはそんなところで、4日はこの日も色々なものに追われそれなりに目が回っていたものの、レーベルさんからの招待にてアストロホールのTom Mcrae。正直トム・マクレーさんのことはよく知らず、所々でフジロックという単語が出てきていたから「以前出ていたのかな」とか思ったぐらいか…。アコースティック・ライヴで1時間半ぐらいだったでしょうか。割とハスキーな声で、ブルージー。あとはチェロとか鍵盤とか混ぜて。最後から2曲目は生声生音での演奏。これが一番良かった。

今回のライヴには元会社の方も居られるとのことだったので足を運んだのもあり、実際終わって客電付いたら隣に居たのが元会社の人で(ライヴ中は暗くて見えず)。お二方とも久々にお顔拝見出来て嬉しかった。元気そうで何より、というか基本一番元気が無いのは僕だと思うので何よりも何も無いけれど(笑)体調崩してばっかだし…。以前お会いした方だとか、そして新たに紹介された方とか。なんか世の中狭いなあというのはこういう場面でも。うーん、不思議。そして僕が人に対して「若い!」と言う時代が来ようとは…。22だって。嫌だねえ(笑)

ライヴの後、その元会社の方が「今から恵比寿のバーで回すのだけれど」みたいなことを言っていて「サッカー好きなら、そのお店気に入るんじゃないかな」ってことを言っていたので「もしやFootnikですか?」なんて聴いたら、ビンゴ。FOOTSOUNDSというイベントがある日があるなあ、とは思っていたのだけれど、何とそこで実際に音楽掛けているとのこと。知らなんだ…。「普通に良く試合見に行ってるんですけど」っていう(笑)逆に、FOOTSOUNDSの日は行ったことなかったからな。

3人でFootnikに移動して飲み食いしていたら、修正依頼の電話が入って会社へ戻ることになったりしつつ。こういう時に限ってというか、そういうもんだなあ(笑)短い時間だったけれど、なんか色々な方と名刺交換をして…なんか一体どういう繋がりなんだろう、すげえなあと思って…なんかでも今後「あー!あの時の。」見たいなことがあったりなかったりするのかもしれない。あ、あととあるライヴのチケットに関して「え、行きたいの?先週ぐらいまでに言ってくれれば用意出来たのに。」と言われた。うわー、そうかぁ、その手があったんだったよな…残念也。

頑張ってチケットは自分で用意するとして、ただ思ったのは。2年前と違うのは――なんか仮に一人で行っても、会場には誰かしら知り合いが居る気がするなーって。いやそれでもさすがに大晦日に好き好んで一人で行きたいとは思わないけど(笑)、でも正直もうメンツが僕としては申し分無いから、全然行きます。年越しをどう過ごすかだけ考える。あ、あと予定が無いことが功を奏して?もしや24日はものっすごく貴重なライヴに行けるかも。多分一生で最初で最後だろう。逆に恋人なんて居ようものなら絶対喧嘩になったろうってぐらい即決。まあ、仕事だし(笑)いやー、どうなるかな。BOOK OFFとかでライヴ・アルバム買っておこう。

さてはて、ようやく半年間待ち続けた新たな技術の人が入ってきてくださりました。なんか、この人が入ってくる前に社員になることが出来たのが一番タイミングとして良かったなぁと。どう説明されようとやはり僕はねじれは気に食わないし(いや、当然納得いっている例もあるけれど)、僕としても相手としても同じ立場で、フラットに関われると思うから…絶対お互いやり易いと思う。ただ驚いたのが、話すとタメで、静岡県出身。更に詳しく聴くと、なんと湖西市出身!静岡県西部率高過ぎだ(笑)んでもって僕の友人と高校の同級生のようで(関わりはないっぽいけど、卒業アルバムを見れば居るってことで…)。世の中狭いにも程がある!

何かすごく良い人っぽいし、技術も僕より良さそう。無論、経歴も。今後もっと色々面白いものも出てきそう(日本におけるブラジル人のクラブカルチュアネタも知っていたし…)。見た目もなかなか。うーむ、「やっぱ僕なんて全然駄目だなー」とか思わんでもないけど(笑)、それでもなんかタメで静岡県西部出身ってだけで既に愛着があるし、またこうして僕の書く内容に対して指摘してくれそうな人が出来たというのは今後すごく刺激になりそう。いきなり僕の理解、説明不足でバタバタしてしまったけれど…彼の力にもなれるようなことをやっていきたいところ。

「きっと後悔しない。」みたいなことを先日書いているんだけれど、いや、そう言い切れることではないなと思って。でも、後悔するか、しないように出来るかが「自分次第」でもうかなり好き勝手に自由に動ける立場になったと思うので。やっぱ頑張らないといけないし、思うことがあるのなら色々伝えられるようにならなきゃいけないなとは思う。僕自身、すごいガーって言っちゃう方だから、こう…オブラートに包んだ上手な伝え方を学ばなきゃいけないというか…。逆に、ストレートに言う場面ではそれを分かり易く伝えられるようにならなければいけないし。

ただなんだろね、僕も前の会社では割と残業慣れしていたし(そういう概念が無かったから)、残業代も無かったから――なんか時間に対する感覚が薄いところがあって。新しく入った方もIT業界のそういう部分を知っていると思うから――残業はきっと苦にはしないんだけれど。安易に「皆、夜遅くまで頑張ってます」的なところは伝えちゃいかん気がするな、と。実家帰った時に色々話してたら「残業代出ないのは有り得ない、モチベーションに関わる」という話が大半ではあったし、本当はそれが合った方が長く働いていることに対する時間の重みがあるのかなって。

僕個人としては――人が残業している夜遅くというのは、割と皆集中力が高みが増していて、悪く言えばピリピリとした、ああいう静かな空間に慣れていたから。今の会社だとそういう遅い時間帯が放課後みたいな感じになってしまっているから、雰囲気は良いのかもしれないけど、長く残っていることがダラダラ残ってしまっていないか?と思えるところもあって。残業代も出ないんだから惰性な部分があれば結構無駄だし、モチベーションがそんなに高くなかったりしたらば尚無駄で。時間やメリハリの部分は、(残業代のある環境の経験の無い)僕が伝えられる部分では無いしなー…なんてことを思っていた。僕が長く働いてしまうのは…今は、完全に趣味が仕事になってるからね(笑)好きで、好きなことを、やっているからだ。

今週書いたレビューは勢いでしっちゃかめっちゃかなこと書いていて我ながら意味不明なのだけれど、翌日さくっと書いたOperator Pleaseのレポはちょっと気に入っている。後日どこかしらで掲載されますが、あまり他にこのライヴのことを取り上げるところは無いんじゃないかなー。だとしたら今後本当に知名度高まったらきっと貴重なものになるかなって。CSSがまた一押しあるようだからこのバンドにも流れが来るんじゃないかって気はするし、そういうものにアンテナを張っていて、キャッチ出来ているメディアだって思われたい(あ、僕個人としても)。

社内のバランス的に最近は日本のロックであったり、洋楽の有名なロックどころも聴いているけれども、一番得意分野、この部分なら競合も少ないからドンと来い、みたいな部分を上げると、やっぱしギター・ポップ、インディー・ポップ・ロック、シューゲイザー。辺りだと思うんだよね。メジャーなのは競合を考えてもそんなに得意ではないし、熱意があるわけでもない。だって僕まずレディオヘッド通ってないからねー。アルバムの音が社内に来てですね、絶対好きでしょと言われたんだけれど…、「いや、好きどころか全然興味無いんです」っていう(笑)

“皆が決まって聴くような音楽を聴いても面白くない”みたいな今も割と根底に見え隠れしている意識は遅くとも高2の時点でもうあった、というのが正にRadioheadで。ある時期、こぞって皆レディへにうわ〜っと流れて。なんかそれをしても楽しくないな。って思って、聴かなかったなあと。その割に当時Oasisは聴いているんだけれども、多分その時代の評価がRadioheadOasisだったからかと。ただ今思えば、決してこれはひねくれ心からだけではなく「他の人が聴いてくれるのなら、僕は聴かなくていいや、吸収しなくていい」っていう、安心感もあったのかな。

そういう安心感は多分今も同じで、Radiohead程になるときっと周りは皆聴いていてくれるから。だから僕ぐらい聴かなくたって全然良いと思うし、興味無くても全然良いんじゃないかなあと。かわいい子ってのは別に僕が好きにならなくても(構ってあげなくても)他の誰かが好きになるだろうから(構ってあげるだろうから)わざわざ僕は好きにならなくてもいいなあ(構わなくてもいいなあ)。みたいな感じ?例えとして正しいかはわかんないけど分かり易く。僕からすると、それが僕である必要がない。(まあ相手が選んでくれるのならともかく。)

メジャーなのを聴かないというのは安心しているからこそ出来ることで、その分の…頭の容量を(笑)、他の人がキャッチしないものに向けられるのは良いんじゃないかなあ。Operator Pleaseに関しては「僕じゃなきゃ」みたいなのがどこかしらあったわけで…。でも色々考えてみると、天邪鬼に思えるこういう性格は、(実際に少数派にこそ真や本質があると思ってしまうような感性もあるんだけれど、)バランスを取ろうとしている意味合いもあるんだとは思う。誰かが攻撃に寄るのなら僕は守備に寄るし、誰かが守備寄りならば僕が攻撃に寄るし。だから今だってそう、周りとのバランスで今の僕の姿勢が形成されているんだよね、絶対。…とはいえ、やっぱ人と同じことやって、まともじゃない僕がかなうわけがないので。頭使って、時には勢いに任せて、人と違うことを考えて、やっていかなきゃなあって。