あいちトリエンナーレ2016を巡る。岡崎・豊橋編――と岡崎・豊橋のレトロな町並み
あいちトリエンナーレ2016・名古屋編はこちら。今回のあいちトリエンナーレは名古屋よりも岡崎・豊橋が面白かった。「あいちトリエンナーレ」という名前から、名古屋だけではない――という意味では良いと思うんだけど、それでも外から行く人には岡崎とか豊橋ってあんまりピンと来ないと思うので――これから行く人にはぜひ足を伸ばしてほしいなあと思う。豊橋は駅周辺に固まっているし(水上ビルは多少歩くけど)、岡崎も前回の松本町会場がなくなったので町歩きにはちょうど良い程度の距離感。
岡崎会場
岡崎会場は前回のトリエンナーレに続いて。前回は(あれが良かったかどうかは別として)駅前にオノ・ヨーコのメッセージボードがあった。あれは有名人ということ含めて「トリエンナーレやってる」感がわかりやすく出ていた――ので、今回はそこまでの力は入っていないかもしれない。けど、国の登録有形文化財「旧石原家住宅」での展示など、地方都市・岡崎――は実感できました。
豊橋会場
今回順番的には最後に行ったのが豊橋会場。静岡県民的には一番近い場所。前回もPLATでサテライト展…的なものが行われていた記憶はあるんだけど。豊橋自体は今まで数え切れないぐらい乗換をしてきた駅で、高校生の頃にPOTSHOTを見にラハイナへ行ったり――あと愛知大学にZAZEN BOYS見に行ったり――友達が住んでたから泊まりに来たり。という風に昔から何度も訪れているようで、街を歩く、という行為は殆どしてこなかったので、今回は街巡り含めてとても楽しかった。
T-01 大巻伸嗣『重力と恩寵』
今回のあいちトリエンナーレのメインビジュアルになる作品はこれと愛知芸術文化センターの『Echoes-Infinity』でしょうか。これ観るためにも豊橋に行く意味がある。大巻さん優勝。
開発ビル
開発ビル。これも昭和のデパートって感じで――1Fには浜松にも店舗がある(まだあるのかな?)名豊ミュージックが入居している。けど、5F以上の階はフロア全体で今回のトリエンナーレの展示が行われているような――言ったら寂しい状態。でも…まず以下の石田尚志さんの作品から始まるのですがこれが本当に素晴らしかった……!これ観るためにも豊橋に行く意味がある。
岡崎おまけ。旧岡崎銀行本店・松應寺横丁など
豊橋おまけ。豊橋の町並みと東田園遊郭跡と有楽荘遊郭跡
前述の通り豊橋は今まで町歩きを殆どしてこなかったので、今回はトリエンナーレだけではなくレンタサイクルをして町を巡りました。吉田城の城下町であり、江戸時代には吉田宿で栄えた町。なんで町の名前が吉田ではなく豊橋になったんだろう。調べたら豊川に掛かる橋の名前から「豊橋」がついたそうです。豊川稲荷も10年以上行っていないけどいつか行きたいな。豊橋の町を走っていて思ったのは、駅から放射線のように道が延びているからか、町の構造というか…現在位置が分かりづらい。冒頭の豊橋市公会堂は登録有形文化財。豊橋の教会(豊橋ハリストス正教会)は国の重要文化財。
豊橋・東田園遊郭跡
豊橋には2つの遊郭跡が残る。まずは東田園遊郭跡の旅館群。豊橋は浜松と同様に空襲で大きく被害を受けている町だけど、東田町は地図で見てもいかにも遊郭といった形の整理された区画が残っている。