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香港旅行(1)。香港の野外フェス・Clockenflap 2015 @ 西九龍海濱長廊へ行ってきた

香港のフェス・Clockenflap 2015@西九龍海濱長廊(West Kowloon Waterfront Promenade)へ行ってきました!昨年のニューヨークのGovernors Ballに次いで2度目の海外フェスです。昨年のガバナーズ・ボールで海外フェスの楽しさを知り、去年からこの香港フェスのことは気になっていたけど昨年は行けず(後付けでプレーオフもあり…)。今年は第一弾発表でTHE LIBERTINESが発表されて、それ含めて昨年以上に豪華なメンツが出揃いそうだったので早い段階で行くことを決定。

昨年このフェスが気になりだした理由は、香港なら英語圏だから他の外国語よりは理解できる。という面と、チケット代も3日券で2万程度、飛行機もLCCで往復2万円強で行けるという金銭面(と時間面)。今回は金曜の朝に成田を出て、フェスが終わった日曜深夜に香港を出て月曜朝に帰国する――という2泊4日の旅程でしたが、トータル8万円ぐらいしか掛かっていない(自分は東京からだけど、関西や九州の人ならフジロックより安いのでは)。フェス会場への空港や都心からのアクセスし易さや、見たバンドの数を考えても総じて快適なフェスだった。そして冒頭の写真の通り、ロケーションがすごい。来年もまた来たい!一ヶ月経ってしまったけど紹介も兼ねてフェスのエントリを書きます。

会場の「西九文化區」(West Kowloon Cultural District)への行き方

Airport Express及びMTRの九龍駅から徒歩10分ほど。…なのですが、初日すっごく迷った。その原因は、九龍駅の「地上出口」へ出てしまったこと。これがいけなかった!そこへ出てしまうと屋上から降りられない(その屋上がだだっ広くて、どこかに出口がありそうな錯覚に陥る)。会場へ向かうための出口は、改札を出て、それ以上エスカレーターは上がらずに、そのまま屋内の「西九文化區」とある出口へ向かっていく。あとは係の人間も立っているし人が流れてゆくのについていくだけ。




以降はアーティストの写真も交えつつ。国内の洋楽ライブでは基本的には撮影禁止なので、禁止と明記されている所では写真を撮らないようにしているけど(ポールみたいな撮影OKの例外もあるけど)、海外のフェスでは気にせず撮れるので、それはそれでまあ楽しい。

1日目。メインのトリ・RIDE以上にお客さんが入っていたLOVE PSYCHEDELICO

初日見たもの:SUN KIL MOON→Clean Bandit→Damien RiceFlying Lotus→RIDE→LOVE PSYCHEDELICO

Damien Rice

金曜日のライヴの中で一番人が集まっていたのはメインステージトリ前のDamien Rice。“The blower's daughter”での大合唱すごかったし、アコギ一本でも最後は重ねて歪ませて…素晴らしかった。


この後、2番目に大きいステージ(と言っても広さはメインとそんな変わらない?)のトリ前がフライング・ロータス。ステージ後ろにある高層ビル・スカイ100も偶然VJの如く動いていてかっこよかった。

RIDE

メインステージのトリがRIDE。思ったより観客は少なかったけど(というか初日は金曜日でフェス自体も夕方からなので)、フジロックの時よりも近くで見れたし、その分音もすごくよく聴こえたし楽しかった!あとこの時偶然現地の知人に会えて嬉しかった…!

LOVE PSYCHEDELICO

RIDEの裏、2番目のステージのトリが日本からLOVE PSYCHEDELICO。フライング・ロータスの後にデリコって日本じゃ絶対に有り得ない(笑)デリコも初の海外フェスとのこと、今回このフェスには日本人アーティストとしてデリコと最終日にトクマルシューゴとBO NINGENが出ていたんだけど、昨年は日本人アーティストは出ていなかったと思う。日本でのデリコのセールスを考えたら「セカンドステージのトリ」はあって当然の位置だろうけど、けど同じ海外とはいえ日本人アーティストの香港での認知でどうなんだろう――?そこに興味があったのでRIDEを途中で切り上げてデリコへ。んで、RIDEが客少なかったんでもしかして…とは思ったけど…なんとRIDEやロータスより観客多かった!

でもノリはやっぱ海外フェス。中でも“Last Smile”で悲鳴のような大歓声、前方へ走り出す若者たち、スマホで動画を撮り始める人たち(そんな盛り上がる曲ではない(笑)流行ったのかな)。別に「現地の日本人が…」とかではなく現地でも人気があるんだってことを実感!日本で「洋楽として」かっこいいものとされているフライング・ロータスでも盛り上がれば、日本では「邦楽」であるLOVE PSYCHEDELICOでも盛り上がる。日本のフェスではこの光景は見られないだろう。そこに境目が無い、良いものは良いとされる香港のフェスって楽しいなあ!と思った。なぜこんなにLOVE PSYCHEDELICOが支持されているのか――?やはり「アジア人なのにかっこいい音楽をやってる」という評価が当地にはあるのかもしれないし――実際J-POP、J-ROCKって独自の質の高い進化を遂げていると思うので。また海外フェスで日本人見てみたいなー。サカナクションでもラッドやワンオク、セカオワでも良い。

2日目。いよいよTHE LIBERTINESが登場。

2日目見たもの:JULIA HOLTER→THE SKATALITES→HINDS→EARTH, WIND & FIRERATATAT→HOCC 何韻詩→THE LIBERTINES
2日目は人多かった!リバティーンズは勿論、EW&Fやラタタット、現地アーティストのHOCCでも沢山のオーディエンスが居た。ところでこの日のお昼、町歩きをしている最中にメガネを落として踏まれて壊してしまった。異国でこの状態は不安がでかい…なのでこの日からどのアーティストもなるべく前へ行って見た。レンズは生きてたから虫眼鏡のように使いつつ…。

THE SKATALITES

今日のメインステージはスカタライツ→Earth,Wind & Fireの踊れる流れ。

Earth, Wind & Fire

EW&F、実は観るのは初めてだったんだけど無茶苦茶楽しかった!勿論“September”で大合唱。それ以外も“Boogie Wonderland”とか有名曲をやっていたような気がする。楽しかった!

HINDS

スカタライツEW&Fの間に見たHINDSはスペインの4人組ガールズバンド。「スペインのロックバンド」の音を久々に聴いた。昔はsiestaとかHuston Partyとか、スペインのレーベルのCDを集めてた時期があったのです。HINDSはざっくり言うとHAIMみたいな感じ?思ったよりガレージ・ロックっぽくはなく、割とポップな曲もある――のはスペインのバンドってそういうイメージ。

HOCC 何韻詩

セカンドステージのトリ前のRATATATはかなり人が集まっていて全然近くで見れそうになかったので、途中からリバに備えメインステージに移動。メインステージのトリ前は「HOCC 何韻詩」。現地の最もポピュラーなスター…とフェス公式には書かれている。音楽はJ-POPぽかったかなあ。見た目はGacktとかに影響受けている感じもするし、音はJ-ROCK風。現地のアーティストも面白いなあ。

THE LIBERTINES

そして2日目のメインステージのトリはTHE LIBERTINES!(その裏がASAP RockyとMercury Rev。そっちも見たかったなあ…。)リバに関しては、来日してた頃(10年前頃)も見たことは無かったし、そこまでど真ん中で好きだった訳では無いんですが。ピートのことを考えると今後来日はなかなか難しいだろうしここで見なきゃ見られないと思って、メガネ壊したこともあり前の方で見た。「LIBERTINES」のあのロゴが映された時から持っていかれたし、そして“Horrorshow”でうわー!ってなって。そこからはあっという間の75分間!ピートとカールの関係(そしてバンドの関係)が良好そうなのも嬉しい。最後はバンドメンバーとオーディエンスとの記念撮影も。来日は難しいとしても、本当に好きな人にも見てもらいたいなあ〜(周りに僕よりもリバ好きな人間が何人か居るから誘ったんだけど…)。










3日目。NEW ORDER“BLUE MONDAY”で大団円。

3日目見たもの:トクマルシューゴ→SOAK→BO NINGEN→NOUVELLE VAGUE→THE PAINS OF BEING PURE AT HEART→NEON INDIAN→BATTLES→NEW ORDER。最終日が一番色々見た。

トクマルシューゴ

トクマルシューゴ今年の朝霧JAMで見て以来。なんか、海外で日本でも割とライヴを見ているアーティストを見るというのは新しい感覚…!内容は大体朝霧の時と同じだったけど、“ラジオスターの悲劇”のカバーを演ったのが違う点かな?(現地の反応も良かった!)

BO NINGEN

海外を主戦場にしている日本人ロックバンド。実は初見でしたが、かっこよかった!結構日本語詞なんだね。海外の人っぽい日本語の発音はあえてなのかな。

THE PAINS OF BEING PURE AT HEART

THE PAINS OF BEING PURE AT HEART。ペインズ、アルバムは1stから毎回追ってるのに、フジロックでも最近の単独でも見れずライブ見るのは最初の来日ツアー以来。“Until The Sun Explodes”みたいな最近の胸キュン曲も好きですが、やっぱ“Everything of you”で憤死。最高過ぎた!大好きだ!

ちなみにこの日は広州在住のガンバサポ親子と一緒に過ごす時間が多くてそれも楽しくって。だいぶ前の朝霧JAMで知り合って以来、フェス会場や大阪でお世話になっている、僕が一方的に憧れている(笑)一家なのですが。その人の縁の中にあるバンドというのがペインズだったりする(後で繋がった、お互いの共通の知人)。このバンドを香港で見ているというのがそういう意味でも感慨深かったなー。

NEON INDIAN

NEON INDIAN。初見で後ろの方で見てたけど、今回のフェスの中で一番良かったかもしれない!ぐらい良かった。この出演の翌々日が代官山UNITでの来日公演。行きたいなあ…と思ったけど結局行けず。大きなステージでの映像演出もこれまた良かったのです。


BATTLES

セカンドステージのトリ前がBATTLES。新木場コーストでsonarをやった時以来に観た気がするので結構久々。あの時もうバトルズ3人だった記憶がある。相変わらずかっこよかった!バトルズの裏がChic ft.Nile Rogers。個人的にはあまり通っていないというか、馴染みがなかったから見に行かなかったけど(ナイル・ロジャースは勿論わかるけど)、そっちはかなりパンパンに人が入っていたみたい。

NEW ORDER

そしてフェスのオーラス、NEW ORDERサマソニ12で見て以来。新作聴いてないんですが、段々5人体制が馴染んでくるんだなあ…と思いながら観ていた。序盤の“Crystal”、アレンジが変わった“Waiting for the Sirens Call”、そして“Bizarre Love Triangle”“The Perfect Kiss”“True Faith”などなど。アンコールは“Love Will Tear Us Apart”→“Blue Monday”で終了。常にネオンっぽい照明がチカチカしてて、右手には香港の夜景で。素晴らしかった。欲を言えば“Regret”や“Ceremony”も聴きたかった…!

Clockenflapの感想。欧米のフェスの雰囲気を感じられる、最も近い海外フェス!







■会場へのアクセスはとても良い

フェスそのものについて振り返ってみる。冒頭で「アクセスがしやすい」「快適」と書いた通りなのですが、会場の西九龍海濱長廊はお台場海浜公園のような雰囲気、フェスの雰囲気はサマソニ大阪のような雰囲気。アクセス的にはお台場よりも、品川へ行くぐらいの感じでしょうか?そしてロケーションは写真の通りそれらとは全く違う絶景。(いや、お台場海浜公園でフェスが出来たら絶景かもしれないけど)

■ステージの距離が近く、ライヴも沢山見られる

会場内のステージの距離が近い(入場口からステージまでは多少距離があるけど、それでも日本のフェスと比べると近い?)。ガバナーズ・ボールもそうだったけど。ステージ間の距離が近い割に、メインステージとセカンドステージの音かぶりは全然感じなかった。そう考えると(昨年も思ったけど)日本の夏フェスってほんとなんであんなステージ間の距離があるんだろ、って思う。ステージ間の距離が近いと動線がぐちゃぐちゃになりそう――って思うけど、意外とそうならない。トイレの並びとかも「アバウトな並び」なんだけど、それが成り立ってる――それは日本じゃなく海外の文化だから、なのかもしれないけど。

■欧米人とアジア人が半々、安全で過ごしやすそうなフェス

香港そのものはなんだかんだアジア系の人の方が全然多いんだけど、このフェス会場においては欧米人の比率が半分を占めそうな感じで街の雰囲気とはまた変わる。なので欧米っぽいフェスの雰囲気を味わうのには十分。なのに怖そうな人は少ないというか。香港自体が治安が良さそうだけど、このフェス会場も親子連れがかなり多く安心して楽しめる感じがした。リュックの後ろから物とられる…とかそういう雰囲気ではない(油断大敵ではあるけど)。まあニューヨークのフェスも結構ペラッペラのナップサックの人居たけど。

■海外フェスの「普段着」なところが良い

今回3日とも気温が20度前半の秋の気候…てのもあったかもしれないけど、ガバナーズもそうだったけど『普段着でフェスへ行く』感じ、これが日本のフェスとは違う(かなり都心という場所なのもあるかな)。個人的には日本のフェスのユニフォーム感(若い子たちの「フェスTシャツ」だけではなく朝霧やフジロックの「アウトドアウェア」もだし、最近のEDMイベントのオサレさんもなんか似通っている)も好きだけど、海外のフェスはなんかもっと「普段着」。街と比べるとオサレな人が多いとは思った。

■ビール事情

ビールはスポンサーのカールスバーグ。ドラフトが65HK$(他にもお酒の種類はある)。コンビニでスーパードライが10HK$なの考えると割高(この時は1HK$=16円)。だけど、やっぱフェスに欧米人多いしあの人たちアホみたく飲むし、それでも長蛇の列の時もあったので、まーいいのか。

■日本のフェスと違うところ

これは入場時にもらったパンフにあったページ。ハンドサインは周りの人見てたら本当に違ってピースじゃない人が多かった。あとシート推奨されている通り椅子の持ち込みをしている人は皆無に近かった(ヘリノックスの集団が居たけど、あれは多分日本人かな?)。

Clockenflapの興味深かった「リストバンド=電子マネー」システム

今回のClockenflapでの入場方式について。昨年のガバナーズ・ボールでもバーコード(QRコード)を読み込んで入場判定をするという方式だったけど、今回のClockenflapも入場時には日本とは異なる入場方式だった。色々興味深いこともあるので記します。

●まずチケット購入時には「Ticketflap」というサイトで購入。どうやらこのTicketflapというのは香港では「チケットぴあ」や「ローソンチケット」「イープラス」的な存在のようで、今回のフェスの主催者でもある(まんまの名前ですが)。その際に名前や年齢も登録する。その情報を元に、QRコードと名前が記されたPDF(画面メモ)が発行された。

●当日、そのPDFのバーコードをピッとやってもらって、かつ最初だけIDチェックがあって、リストバンド引換。ここからはリストバンドを入口でピッとやって入場(でもそういえばフジロックもリストバンドにチップを埋め込んでた年が昔あったよね!)。

●そして今回初めて体験したのは「リストバンドに入金して、場内の買い物はリストバンドのみで行う」というシステム。入金は現金100HK$単位がメインで、クレジットカードで入金をする時はチャージとして10HK$が追加された。100$単位の入金なので微妙に余ってしまうし(一応「余ったら銀行振込で返金するから!」という仕組みはあったけど、5$=80円ぐらいの余りだから、まあ良いか…という)、結局入金にもフードにも並ぶ時もあるので正直言って利便性は感じなかった(笑)

●…けど、入場も買い物も全てそのリストバンドを通じて行うので、お客さん全員の属性と行動を取れる。マーケティング的には大きな意味があるんだろうなあ。さすがに誰が何を観ていたかまではとれないけど、スキャンさせないまでも、(当然スマホでも良いんだけど)位置情報を容易にとれるリストバンドが開発できたら、フェスxマーケティングみたいなところではより一歩先に進むかな。

それ以外のオムニチャネル的なものも探したけど特には無かったかな?ただ前述の通りフェスの主催がチケット屋さんということを考えると、マーケティングに繋がる試みは来年以降もあるかも。なおデスキャブの香港公演もそこが売る。デスキャブは果たして…来日はするのか…?

↑町で普通にこんな感じでポスターが貼られているのも面白かった。という感じで、あっという間の3日間でした。手持ちを少なくし過ぎた上クレジットから現金が上手く引き出せず焦ったり、メガネが壊れたり、変な所で不安があったけど、異国の言葉しか使えない環境は1年に1回ぐらいは良いね。特に香港は治安も日本にまだ近い感じがするし、英語も使えるので、そういう練習には良い。そして現地で友人に会えたのも嬉しかったし。来年も良いメンツになってほしいし、来年も来たい!来年誰か一緒に行こ!