ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ACL決勝 城南一和-ゾバハン @ 国立霞ヶ丘競技場 / 藤森照信 展 @ GAギャラリー


ナビスコ決勝の日の日記もまとめ終わったよ。長い。

藤森照信展は先週日曜の話。北参道のGAギャラリーにて。最終日なので行けてよかった。今年行った掛川のどんぐり美術館(写真上真ん中)や秋野不矩美術館(右上)の建築家。他の建築がどういうものなのか見てみたかったので、写真や設計だけだけど見られてよかったし、今回の展示を見て他の建物も見に行ってみたいなあと思った。まず国分寺から行っていつか茅野市にも行ってみたい。今週も終電続き。中でも水曜、東海道線で人身事故があった影響で東京駅からの中央線が来るのが遅れ、吉祥寺着は2時過ぎ。初めて「回送」扱いの電車に乗り、初めて改札の電源が切られ窓口からしか出られないという状況に直面した。木曜も二日連続で電車が大幅に遅れているというアナウンスだったので深夜バスで帰る。そんなこんなで寝不足の一週間。相変わらず仕事は忙しい。そんな生活や体調面で今年はすっかり飲む機会が減っている。ライブ行く時ぐらいしか飲まないから月1、2回しかアルコールを口にしない。今週久々に飲み会。弱くなっていたりせずほっとした。


今日はアジアチャンピオンズリーグ決勝、城南一和-ゾバハン@国立霞ヶ丘競技場昨年もACL決勝は見に来ました。どんな組み合わせであれJリーグのその上のアジア頂点を決める戦い。試合のクオリティは低いものじゃないわけで、どういうサッカーをするかとか興味深いので見に行こうと。でも今年のACL決勝は昨年と比べても「あれ?いつなんだっけ?」感があって…。その理由は「報道の扱いが小さかったから」他ならないと思う。昨年はJリーグ勢のクラブがベスト8の段階で2クラブ、ベスト4の段階で1クラブ居たから、まだ「決勝が近付いている」感があった。けど、今年はベスト16でJリーグ勢が全滅した。あれから数ヶ月、やべっちFCで数十秒報道されて軽くテロップが出るだけでは認知されるはずがない。プロモーションも殆どされていた印象が無い。昨年はもう少し露出があった気がするんだけど…。サッカー(スポーツ)に関係無い僕の会社にも招待券が何枚かあった。星の数ほど企業のある東京でうちに招待券が来るなんて…どんだけチケット売れてないんだ。

僕はすでにチケット買ってあったので(金券ショップで招待券)、その恩恵にあずかれずちょっと残念だったけど…(笑)「韓国対イランなんすよねー」って言ってすごく笑われるぐらいなのに、一体こんなの誰がもらうんだ!?絶対誰ももらわないだろう!と思ってたけど…昨日の夜の時点でなくなっていてビックリ。僕以外にも物好きが居るのか…!まあそれでもきっとガラガラなんだろうなーと疑う余地は無かった。ACL決勝を中立地(日本)開催に仕向けた一人である犬飼がやめた以上、JFAのプロモーション部隊にとっても割とどうでもいい案件なんだろうなー。まあ今考えても理不尽な話だった気がするよ、昨年とか。「日本開催にしたからお前ら頑張れ」とか、そういうもんじゃないだろうって。今日の試合後、小倉会長が「来年以降は決勝進出国のどちらかに…」という案を言ったらしいけど、H&Aに戻すべきでしょ。「どちらか」じゃ日本のクラブが決勝進出した時に国立でやりたいだけじゃん。姑息だよそんなの。バブル期のおっさんのジャイアニズムは好かない…。

夕方に起きて、買い物などをしていたら大幅に遅れてしまって後半着。僕の中ではどれだけガラガラなのかが前提になっていたので、スタンドに入るとその光景に最初は目を疑った。バックスタンド(下段)が埋まっている!城南側も満員、アウェー側もそこそこ埋まっている…。すげえ人入ってるじゃん。そういえば、城南は一度見たことがある。2003年のA3 CHAMPIONS CUP。雨の国立(凍えた)でのジュビロ磐田-城南一和なんて試合があって、かなりボロボロにやられた身も心も人生で一番寒い試合なんだけど(笑)、あの時も城南側はかなり埋まっていたんだよなあ。その試合の頃に城南がカルト宗教団体が母体であることは2chか何かで知っていたので、今日もそれなりにその動員はあるんだろうなって想像ぐらいはしていた。しかしコールの声を聞いていても、その範囲はゴール裏だけじゃなく確実にバックスタンドやアウェーゴール裏にも及んでいる。同じKリーグの昨年の浦項を考えれば、この全てが韓国人や本当のサポとは考え難い。…宗教パワーはおそろしいな…。

昨年の観客数は2万5千人だったんだけど「そんなに居るかなあ」って感じだった。今年は2万7千人だったけど、これはきっと間違っていないんだと思う。そのうち有料入場者数がどれぐらいかはわかんないけど(笑)、まあでもきっと城南を応援していた人たちはちゃんとチケットを買っていたのかもなー…。城南はベスト4の時点で唯一東アジアで勝ち上がっていたクラブだった。もし負けていて中東同士の組み合わせだったら、どれだけガラガラだっただろう…と思うと、スタジアムの雰囲気としては動員は責められるものではないか、むしろありがたいぐらいのことなんだよなぁという。「この晴れ舞台がガラガラなんて、選手がかわいそうだ。選手に罪は何もないのだから。」と思っていたけど、結果的にその心配は払拭された。ゾバハン側もおそらく在日のイラン人の方が多く集まっていられて、昨年のアルイティハドのゴール裏と比べても声が大きくて盛り上がっていた印象。言ってみればこちらもイスラム教なわけだけど(笑)試合中「アッサラーム!」って叫んでる人が居た。

そろそろ試合の話。試合前の時点で城南の方に分があると思っていた。昨年の同じ韓国対中東の組み合わせで韓国のクラブのサッカーの方が一枚二枚上手に感じたからだ。中東のクラブはゴリゴリっとしたパワーはあるけど、韓国クラブの方がスピードもテクもあるし、スペースの使い方が上手く現代サッカーっぽい。でも、宗教絡みとか苦手なので(笑)、ゾバハン側で見ようと思っていた。試合は後半開始時点で1-0で城南がリード。後半早々、城南が1点を追加。ここからゾバハンは追いつくべく猛攻。しかし今日はどちらのGKも良くって、決定機止めまくり。ゾバハンが1点を返し、その後もさらに攻め立てる。ゾバハン側で見ているので追いついてほしいなーと思いながら見ていた。選手もCKの時に煽ったりして、結構盛り上がっていた。しかし試合終盤に城南がダメ押し点。このまま3-1で城南が勝利しACL初制覇。ゾバハンも決勝まで来るだけあるクラブなんだと思うけど、内容としては今年も韓国クラブの完勝だったと思う。スタジアムの雰囲気も城南に有利だったかな…。

でもまあやっぱ内容も城南の方が上だったと思う。やはりスピーディーで、とにかく球際に強い。簡単にクロスやパスを出させない。昨年の浦項と比べるとあんまり攻撃の印象は無いけど、それでも穴の少ないチームだった。こう見ていると、韓国勢にあっさり負けなければ日本のクラブも中東のクラブにはそう簡単に負けない気がするんだけどなあ…(昨年名古屋は大負けしたけど、早い時間に退場者出したの考えるとね)。その韓国勢にあんまり勝てる気がしないのはなんなんだろう。Jの試合って韓国クラブのような球際の強さが無いからなあ。つくづく日本サッカーの今年のW杯での頑張りってなんだったんだろう?と不思議になる。ビジネス上の理由では韓国のクラブと試合をやる理由は無いだろうけど(前述のA3みたいな大会)、レベルアップを考えればもっと韓国クラブと手を合わせる機会があるべきなのかもしれない。さて試合が終わってセレモニー。試合が終わる頃は正直「カルト宗教団体が母体のクラブがこの聖地国立で優勝するなんて…汚された気分だ」と思っていた。

しかし昨年同様段取りが悪くなかなかセレモニーが始まらないうちに(表彰式自体もスローペース。11月のナイターで寒いんだよこっちは…)、セレモニーの頃にはバックスタンドも城南側もかなり人が疎らになっていた…。あれ?たったこれだけ…?バクスタは一般客も多かったんだろうからともかくとして、城南側…。皆ノルマで来させられていたのかな。試合終われば帰っていいってことだったのかな。と思うと、なんだか少し微笑ましくなった(笑)本当に城南ってクラブや韓国サッカーが好きなのなら、トロフィーを掲げるあの瞬間を見ずに帰れるわけがないよ!あの瞬間の高揚感はいつどのチームでもいいものだ。なので今年もそこまで見た。来年はこの風景は見られないと思うけど、来年こそJのクラブがアジアチャンピオンになれればね。まあジュビロ関係無いから別に積極的にそう思うわけではないけど(笑)

昨年もセレモニーの時ガラガラだったけど、ちょうど前に居た浦項サポの青年がカメラを左手に構えながら右手の拳をグッと掲げた姿を見て、「ああ、僕も自分の愛するクラブで、こんな“自然と右手拳を掲げる瞬間”が来ればいいな…」ってすごく思ったんだった。それはきっと万国共通だと思う。あれから一年。先日その時を意外と早く迎えてしまった(笑)決勝の舞台で何度も涙を飲んでいる清水や川崎やセレッソのことを思うと、本当に幸せなことだなって思います。ナビスコ優勝した後に、海外サッカー好きの今の上司から「やっぱあの瞬間は幸せなもんなの?」みたいなことを言われたんだけれど、それを受けて思ったのは。この歳になってさ、右手拳をあんなに高く掲げたくなる瞬間なんて、無いよ?(笑)日々にそういう瞬間なんて無いし、フットサルでゴール決めたってそんな風なことはしない。サッカーの試合を見ていてガッツポーズをするようなこと、普段の生活には無い。だからやっぱ、愛するクラブの試合を追いかけるのは面白いことだ。と思う。…いやしかし、僕はサッカーの試合じゃなくても頻繁に拳を掲げる時があるか。ライブで(笑)うん、だから音楽っていうかロックっていうかライブっていいもんだとも思う!