ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

F東京-C大阪

J1 第21節、FC東京-セレッソ大阪国立霞ヶ丘競技場へ行って来ました。昨日合わせると今月6度目の国立。画像が先週と同じような画像ですが、今日もアウェー側。セレッソ5月の川崎戦以来。相変わらず最下位も、今月ジュビロから名波が加入。元々セレッソは結構好きな部類のチームですが、名波の加入で更に今日の試合が楽しみであった(外へ出た名波を見るのが楽しみだった)。同じくジュビロからの移籍組の河村であったり、毎回書いているけど古橋もそうだし。

珍しく今日は人(会社の人)と一緒に観戦だったのですが、そう言えば誰かと初めて一緒にサッカーへ行く時は何故かセレッソ戦が多い気がする。意識してじゃなく全くの偶然。スタジアムでまともにサッカー見るのは初めてなんて言っていたので、予報にあった雨も心配だったのだけれど、何より。誰かを初めて連れていく時って…点が入らないだとか、向こう側のゴールしか点が入らなかったとか、自分の応援するチームが負けるだとか、そういうことが多いので(笑)どうかなーと。

しかも僕が選ぶのは盛り上がってるホーム側じゃなくて人の多くないアウェー側だからねー。まあ今のFC東京ホーム試合ならFC東京はサポが多いから…昔と違って会場自体はそれなりの雰囲気は出るだろうって思ってたけども、雨降らなかったおかげで今日は国立は結構お客が入っていたのでは。近くの神宮でも試合があったので試合終了後は結構会場付近に人が多かったような気がします。

さて、そんな風に「点が入らない退屈な試合」になることを一番危惧していたのですが、いやー良かった!前半20分頃に到着したんで河村の先制点、ルーカスの同点PKは見れなかったものの…後半目の前のゴールで2つのゴールと1つのゴール取り消しと、3度ネット揺れたし、向こう側のゴールでも点が入ったし。僕はやっぱサッカーは点が入ってなんぼだと言うか…点が入った方が絶対楽しいと思うので。

とか言いつつ今年の今のところのベストマッチはスコアレスドローの千葉-磐田なんだけれど(笑)、でも絶対点が入って爆発する瞬間が多い方が気持ちのアップダウンがあるもんね。そう言えばその「誰かと初めて一緒にサッカーへ行った」セレッソ戦は、多分これが5、6回目で…今回含めて全部2-2以上だなぁ。3-2とか2-2とか。どれも追い付いたり追い付かれたりのシーソーゲーム。サッカーとしても分かり易いと思うし、セレッソと言うチームの特性も分かり易い気がする(笑)

前半見始めてからはFC東京ペース。同点に追い付いたばかりの勢いもあっただろうけど、前節好調清水に負けたとは言え、4バックに戻ってからやはり息を吹き返しつつあるんじゃないでしょうか。徳永が出場停止だったけれど、相変わらずサイドをワイドに使って、サイドを勢いの良い上がりや中盤以前の人の出入り、これだけスピード感のあるサッカーをしていると運動量の無い下位のチームは消耗する。セレッソはやはり運動量が後一歩足りない。昨年のベストイレブンGK、吉田の好セーブで失点は許さなかったけれど、ちょっと厳しいかなあと思いながら見ていた。

前半終了間際、カウンターからセレッソが相手ゴール前でFKを得る。「名波蹴るにはちょっと遠いかなー…」と思ってたらやっぱり古橋が蹴って、でもこれがすごい惜しくゴールバーを叩く。押し込まれ、チャンスこそ少なかったもののセレッソはやはり攻撃のタレントは優れていることを前半は感じた。そして前回(5月)見た時は「ボールの供給役が居ない」なんて書いていたけれど、やっぱねー、名波ってすごいや。攻撃の組立てに関しては全然ボールを繋げるようになっているし(まだぎこちないけど)、もう名波のリズムになっているって思ってしまったそんな前半。

後半開始からFC東京は選手を2枚入替える。悪い流れじゃなかったのに何故こんな早い決断をしたのだろう。後半開始から5分ぐらいは一方的にFC東京が攻め立てる。後半セレッソにとって初めてのカウンターからのチャンスか何かで得たCKを名波が蹴り、ファーサイドの藤本が滞空時間の長いヘディングで綺麗に決め、セレッソが2-1と勝ち越し。名波のCKからの得点は磐田含めても久々に見たような…。それにしても、やはりセレッソサポの期待は大きいのか、(コールではなく)所々から「名波...」と言うような声が聞こえてきた。前述のFKの時もそうだった。

これ以後は攻めるFC東京、守ってカウンターのセレッソの構図でしたが、もうお互いチャンスが一杯あって。FC東京にも「あー、もうこれはやられた」ってチャンスが多かったし(セレッソ守備陣、特に吉田が必死の守りで弾き出し続けた)、セレッソも前へ出ると惜しいシーンが一杯あった。セレッソが守りの意識高めたところで強固な守備陣とは言えないだろうし、やっぱり西澤、名波とあまり走れない選手も居るので(でも今日の名波は頑張ってたー)、「もっと走れないとFC東京相手では辛いな…」って思ってたけど、どうにかしのぎ続ける。

後半15分ぐらいにやはりカウンターから得たゴール前でのセレッソのFK。今度は前半終了間際よりも距離が近い。さっき惜しいFKを蹴った古橋がフェイントに入って、今度は名波。名波にしてはスピードのあったFKで、壁の外を巻いて…土肥もさっきの古橋のものが頭にあったからか反応が遅れて、コースも良かったから入ったかと思ったが…惜しくもポスト。しかもポストの内側。跳ね返ったボールは逆のポスト側へ弾かれ、土肥もクリア出来ず後ろから走りこんだ森島が押し込む。追加点!かと思いきや判定はオフサイド。森島は全然後ろから走り込んだように思うので、何故あの位置でのオフサイドであったか理解が出来なかったが…名波のFKが良かった。勝ってても負けてても多分ハイライトはここだったかな。

後半25分頃、(走れないとか何とか言いながらも今日は非常に良かったので)思ったよりも早く名波はお役御免。後半35分過ぎ、カウンターから横パスを3つぐらい繋ぎ(←逆に必要無かったぐらい)、西澤のきれいなミドルが決まり3-1で試合は決する。今日はこちら側のゴールが揺れた3度とも、全て立ち上がって手を叩いてしまったよ。古橋やモリシや西澤は勿論、藤本とか宮本とか良かったと思います。柿本も最初はどうかと思ったけど、今日は相手(ジャーン)を振り切って突破しそうだったシーンとかもあったしね。ロスタイム、河村が2枚目のイエローで退場となり、1点を返されるも3-2で試合終了。セレッソは貴重な勝ち点3で最下位脱出。

本当にお互い惜しいシーンが沢山あって、本当にハラハラさせられた試合で。こういう試合は分かり易くて楽しいし、楽しんで頂けたようだったので良かったと思います。サッカー初心者と言うわけでもないので説明とかあんまりしなくても良かったし。大味な試合と言うわけでもなく、良いシュートや展開も一杯あって、そんな中でセレッソが必死で守っていた感じだったから…気持ちの入った良い試合だった。良かった。セレッソは昨年優勝を逃した試合や01年の降格が決まった試合の相手であるFC東京に勝利を収め…まだここから乗っていけるか?河村も点を取るなど頑張ってたし、名波効果は目に見えてあるのではと思います。

名波は良かったとしかいいようがない。それは多分期待に応えて結果チームが勝利を収められた、というところまで含めて。あのアウトサイドのパスや、独特の走り方を見ると…ああ、名波だなあって思う(笑)寒い時期よりは身体が仕上がって来ているのもあるんだろうけど判断→実行のスピードも上がってきているし、キープの身のこなしは相変わらずすごい。柳本がかなりまずいパスミスをして、その近くに居た名波が相手に対してスライディングして届かなかった時には「ああ、やっぱ名波だし…」と切なくなったし、カウンターでボールを持っても「ドリブルで相手抜くなんて無理だよー(笑)」とか思ってたんだけど(笑)でも良かった。

でも、良い時の名波はもっと良かったのには間違いなく、あくまでパフォーマンス自体は今年の名波のものだと思うので…フィットする場所、力が発揮出来る環境に移った、ただそれだけのことだと思います。だからジュビロ云々って話は別だと言うか、幾ら今日良かったと言ったって、ジュビロで使って欲しいかと言うとそうではない。今のセレッソには名波のような経験と実績のある精神的支柱、ゲームコントローラーが必要だが、ジュビロは服部、田中誠鈴木秀人、福西、西とそれを出来るはずの選手や、成岡、船谷、上田と育ってほしい選手が居るわけだからね。でも名波(と河村)があれだけ頑張れていたのは何よりで嬉しい限りです。

藤田が全然出てなかった前半戦の名古屋がかなり低迷し、藤田がスタメンで出始めたここ最近名古屋が急に好調になったように、なんやかんや言ってそういうものを名波や俊哉は持ってるんじゃないかなって思う。この二人とも身体的には衰えているのはきっと確かだろうけど、それ以上のものを…場所によっては発揮出来ているのではないかと。必要とされないとなかなか発揮されるもんでもないと思うし、それがジュビロではなくセレッソ等であっただけ…だと。2002年W杯の日本代表の10番はさ、皆勘違いしているようだが某N村選手の為じゃなくて名波の為に存在していたんだよ(笑)それ程の選手だ、名波って。改めて思い出した。

これだけの期待の中で出来るのも改めて名波にとって良いことだと思う。それに応えている名波はすごい。試合終了後の挨拶の後、名波コールを多分セレッソサポがしようと思ったんだと思うけど、始まったのがジュビロ時代にお馴染みの「ナナミ・ヒロシ・アレアレアレアレヒロシ」のコール。後ろの列ぐらいに居た人が「ジュビロ時代のじゃんこれ!やっていいのか!(笑)」なんて言いながら手拍子してて、僕も手拍子しながら「確かに」と思って笑った。結構チーム変わるとこういうコールって変わるものだけれど…まぁ結構準備期間短かったし、10年一線級の選手に新しい応援歌ってのもあれだし。いいんじゃないかな(笑)

帰りちょっと他の駅に寄ってからまた国立へ戻ったら丁度バスの出待ちをしてたんで、まだ駅も混んでそうだったので待ってみる。こういうの初。セレッソのチームバスが出てきた。人が結構少ない。「(藤本)康太ー!」「モリシー!」とファンが声を挙げる中、「足しか見えねー!」とか言っている人が居たのが超笑った。(足を頭のところまで上げて座ってた選手が居たのだと思うが)

今日の他の試合。大分が浦和に勝利。好調大分だけれどこれはすごい。シャムスカには是非将来日本代表監督もやってほしいよねえ(気が早い)。ジュビロは負けたけど上田が初ゴールで、犬塚は初出場?(←2試合目でした。)今はこういう時期なんだろう。でもせめてベテランがしっかりせんと…。今日はそんな感じ。ベタだけど書いておこう。名波効果。今年はもうセレッソの関東アウェーが11/26だから、見れるかわかんないけど…名波なら何とかするんじゃないかと思うし、して欲しいなと思います。名波浩はそれだけの物語に値する選手だと思う。