ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

FIFAクラブワールドカップ 全北現代-クラブアメリカ

クラブワールドカップ(CWC)1回戦、全北現代モーターズ(アジア代表/韓国)-クラブ・アメリカ(北中米代表/メキシコ)@国立霞ヶ丘競技場へ行ってきました。何か大会の正式名称が変わっていることに今更気付きながら(昨年は「FIFA Club World Championship TOYOTA CUP」だったので、普通にトヨタカップという認識だった。世界クラブ選手権とか未だに言っちゃうし)、とりあえずこの大会は昨年の5位決定戦に続いて2度目の観戦。

昨年の国立での1回戦は雪も降るような寒さだった上、引越し後の部屋の片付けもまだ終わっていなかったので断念しましたが、今年は普通に平日だったので、仕事後に会社からふらふらっと国立へ足を運びました。今年は人気No.1海外クラブのバルサ参戦という話題がありつつも、昨年のカズのような選手が居らず(テルじゃやっぱ足りないよなー)、盛り上がりも今ひとつと言ったところか…?(いやそもそも会社にサッカーの話する人居ないんで、僕がピンと来ていないだけかも…)。

日テレが物凄いPRを頑張っているので、この1、2週間だけは「日テレ、ありがとー。」という気持ちがあるんだけれど…やっぱ日本のクラブ、または日本選抜とか例外過ぎるぐらい例外のものでいいから(笑)、そういうチームが出場しないと他局ももうちょっと取上げてくれるようにならないんだろうし、そうならないと、幾ら世界一を決める大会と言っても…って感じなのかもしれない。

昨日の豊田スタジアムでの1回戦も、明らかにレベルが一段落ちるニュージーランドのオークランドと、昨年最下位のアル・アハリと言うカードはちょっとねえ。眠かった、と言うか寝た(笑)アル・アハリも「アフリカのクラブって結構強いんじゃないか」とか昨年は思ってたんだけれど、今年見てると…そうでもないのかなあ、と。

ただ今日のカードは、日本にとっての永遠のライバル…とか言っても一般的には違和感の無いであろう、お隣韓国の全北現代。そして代表ではいつ見ても工夫を凝らしたサッカーで南米・欧州の一流国とほぼ互角に張り合い僕を魅了し、クラブレベルでも「結構平均年俸が高く、なので欧州での実績もある良い選手も結構揃ってる」と言われるメキシコから、クラブアメリカ。と言うカード。これは好カード。

全北現代ジュビロも2年前のACLで戦った相手なので知らないクラブと言うこともないし(ヤマスタで2-4で負けて…原チャで天竜川橋渡りながら「勝つ気あんのか!」とか言ってたような記憶がある(笑))、西アジアのクラブが出場するよりも、このクラブがどう張り合うかで日本のクラブの実力と比較的計り易いものがあると思う点でも楽しみだし、クラブアメリカにはあの元アルゼンチン代表クラウディオ・ロペス!や、02年のW杯でもメキシコ代表として活躍していたブランコなど、名の知れた選手が揃う。選手の名前では欧州、南米と引けを取らない。

ただでさえ普段見れないチームを見るのは楽しみなのに、このカードを2,000円で見られるのは相当安いんじゃないだろうか(僕はそれより安い値段で買ったけども。カテ4。)。そんな期待を抱きながら、チャリで19時半頃、国立競技場へ。出る前にちらっとテレビで見た感じだとホームの全北側が結構埋まっていたので、元々の指定通り12入り口から入ってアウェー側のゴール裏へ。

会場に着くと、思ったよりもかなり人が入っている。発表通りの34,000人以上…とは思わないが(笑。昨年も「そんな入ってないだろ」とか書いていたような)、ゴール裏は両側ともほぼ一杯。バックスタンド、メインスタンドもそこそこ入っていたし、2万5千〜8千ぐらいの発表ならそれぐらいだろうなって思ったかも。今年のA3見る限りでは、お隣韓国勢と言えどもさほど新大久保周辺からの動員は望めないんだろうな、と思ってたけれど、アウェー側寄りホーム側の方が埋まっていたのは、一応お隣韓国のクラブ寄りの人が多かったのかな。

さて試合のお話。前半10分ぐらいから観戦。両チームのメンバーは見てこなかったから全然わからなかったけれど、全北は多分チェやキムやイが中心(超適当)。見始めて暫くはもうずーっとクラブアメリカのペース。韓国クラブの試合も今まで何度か見ているので、決して弱いと言うことは無いと思うのだが(ましてやACLを勝ち抜いたんだ)、もう正直レベルが一つ違ったね。全北は前半で11番の選手を下げ、10番のボッティと言う選手を投入。温存していた選手なのか、これで多少流れは変わって全北も多少ペースを握れるようになった感じはあった。

しかしクラブアメリカの優勢は変わらない。仕掛けが上手い、切り返しが上手い、キックが上手い、フリーランが上手い、連動が上手い、判断が早い、反応が早い、視野が広い、取られても寄せが早い。そしてチームが連動している。昨日、今日試合した4チームの中では、このクラブだけ一つ力が抜けているか、と感じた。ラストパスが微妙に合わないとか、シュートが枠に飛ばないとか、これだけ攻めてて前半1点も取れなかったのはまだ付込む隙はあったんだろうが(全北にも「おっ!」と思わせるシーンは幾つかあった)。0-0で前半終了。

それにしても、寒い。お客さんも「思ったより一杯入っていた…」とは言っても、相当の招待枠があったんだろう、なんかあんまりちゃんと試合を見ている客は少なかったのでは。拍手とかも全然しないし、歓声も全然上がらない。見てないことはないんだけど他の普段の会話の方が楽しそうだった(笑)ハーフタイム中、White Stripesの"Seven Nation Army"が丸々流れていて、とりあえず身体動かさないと寒過ぎるので座りながらエアドラムやらエアギターやら。いやでも実際以前この曲友達と演った時あったから懐かしいなと思いながら。

後半。相変わらず主導権はクラブアメリカ。でも点が入らん。なのでより寒さが…。均衡が崩れたのは後半35分。右サイドからの速いグラウンダーのクロスにクラブアメリカの選手が身体で押し込み、先制。これはクロスの時点で勝負有りだったね。良いクロスだった。これも多分前からのクラブアメリカの早い寄せからだった気がする。全北も高さ、フィジカルでは負けていなかったと思うのだが、相手は競り負けてもセカンドボールに強かった。ロングボールも、まともに高さで競り合うようになるようなボールはクラブアメリカは上げてなかったね。

スコアこそ1-0という、まあ寒さを和らげる程のスコアにはならなかったが(笑)、クラブアメリカは強かったし面白かった。順当勝ち。これは(昨年のサプリサと比べれても)欧州クラブに対してそこそこ張り合えるのではないか、バルサとの試合もなかなか面白い試合になるんじゃないか――と思いつつ、でもきっとバルサも来日したばっかりでももう一段階格の違うサッカーを見せ付けるのだろうか。でも決してクラウディオ・ロペスが居るぐらいなのだから名前負けはしないはず。楽しみだね。

…ただアジア代表の全北がここまで力の差を見せ付けられるとはなあ。もし仮に日本のクラブが出ていたら、会場はもっとホームの雰囲気にはなるだろうけれど、きっと大会前のマスコミの論調は1回戦突破は当たり前で敵は準決勝のバルサ。って雰囲気になると思うんだよね(笑)その中で、これだけのクラブに一体どこまでやれたか。アジアを勝ち抜けるかさえ高い壁なのに、メキシコのクラブチームはその先にある更に高い壁だなあ。いやでもだからそうあるメキシコのサッカーって面白くて、好きなんだと思うけど。考えさせられますね。

さて。今回スタではおそらく初の試みとしてドリンクはリユースカップを貸し出していたようなのだけれど(ハーフタイムにも「返しましょう」と言う告知があった)、もう全然ねぇ。試合終了後、その辺にゴロゴロ転がってはいるわ、ゴミが突っ込まれているわ。客席の見映えは重要だし、この大会が日本であるのは貴重なことだとは思うが、見映えだけ気にして中身が全然追い付いていないのではないか。こんなんでまともに開催出来ていると言えるんだろうか?リユースカップをやるにしても、告知も少な過ぎたと思うし、本当にこのタイミングだったのか?

FIFAの提案なのか、JFA側の提案なのか。岡ちゃんが「環境問題に取り組みたい」とか言ってたからなのかな。でもこんなんじゃ全然逆効果だよね?オリジナルのメッセージみたいなものもプリントされていたし、1回の使い捨てが想定されて作られているものではないはず。フェスへ足を運んでいる人にとっては、リユースカップってそれなりに認知されているものだと思うのだが、サッカーにとっては全くと言っていい程認知度が無いでしょう(一部のクラブではタンブラーでドリンク代が割引になる、とかあったはずだけど。FC東京って今でもそうなのかな?)。

っていうかね、いきなりリユースカップとかじゃなくてさ。ゴミ袋から渡さないと駄目だと思うよ(笑)それこそ、「中田英寿氏からのメッセージがプリントされています!」って言って、中田氏が「世界で一番きれいなスタジアムに。僕がこの活動に賛同したいと思ったのは――」云々と載せてさ(今回は別にロナウジーニョでも良いと思うけど、イメージに合わないことこの上無い(笑))。そこまでしないとちゃんと読まないんじゃないか。手軽にプリント1枚を渡すのでもいいんだけれど、ただ紙ゴミとして放置されるのが濃厚だと思うからね。

Jリーグのチームの中にはスタジアムマナーの良いサポの多いチームもあるけれど、一般のサッカーファンにとっては(いや、サッカーファンじゃなく、一般の人にとっては。僕らが思っている程、世の中は自分のゴミは自分でゴミ箱へ。ごときが、ましてやリサイクルやエコだなんて。認知度も実践度も高くないと思う。フェスだって、一昔前と比べると今は相当ひどいって、朝霧初日の夜に見知らぬ人と語ってたし。)…もうエコとか環境とかそれ以前の問題なんじゃないでしょうか。…んで、今日ゴール決めた選手が「(リカルド・)ロハス」だったから面白かったんだけれど(笑)

そう言えば、DesignTideの「タカラモノニナッタゴミ」で「3R」にちなんだ作品があったんだけれど、ノートに「3Rと言ったら、ロナウドロナウジーニョロベルト・カルロスだよね。」って書いてあったのを思い出したよ。いや、ロベカルじゃなくてリバウドだよね、と思いながら(笑)なんかこういうところもサッカーと繋がっている…というのは無理矢理だけど、もっと工夫凝らしてもっと「見てもらう」「伝えようとする」ようにしないと、まだまだ主要な試合ではゴミのポイ捨てがそこらじゅうに見受けられる現状なんだからね。今回の状況を受けて、ちゃんと反省して対策をちゃんと練ってほしいと思うよ。まともにやるつもりならばね。

試合後は千駄ヶ谷はかなり混みそうだったので、自転車で渋谷まで。それにしても寒い寒い。帰ったら水曜日のEgo-Wrappin'のチケットが届いていた。CWCの準決勝は高いから行きません(国立だから行きたい気持ちはあるんだけど…)。カテ4が7,000円って高過ぎだよ。撒くぐらいなら最初からこんな値段設定するな(笑)でもバルサ横国は普通にかなり売れているらしい。すごいな…。でも今んとこ水曜は予報雨?次にCWC見るのは5位決定戦、オークランドシティ-全北現代@国立の予定です。金曜も雨っぽいけど…。しかし、週末のライヴも「客が反応悪い」って書いてて、今回も客がーって書いてて。嫌だね、こういうこと書くの(笑)

全北現代モータース – 韓国 - FIFA.com
CWC公式サイトの全北現代のチーム紹介なのだが、その中に「太極拳軍団(韓国代表)」と言う記述が。太極拳軍団って初めて見たな(笑)

カバーの女王、土岐麻子の魅力とは!?
カバーの女王なんだ(笑)個人的にはオリジナル楽曲の方が好きなんだけどなー。この季節になるとCymbalsの(コレクターズ・トリビュートに収録されている)"S・P・Y"が聴きたくなる(ので、最近聴いている)。元々"RALLY"とか好きだったけれど、この曲が僕がまともにCymbalsを聴き始めたきっかけだった。"Requests!"が聴きたくて、持っていたはずなんだけれど…売ったんだっけな。