ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

Phoenix @ 渋谷クラブクアトロ


サッカー観戦から帰ってきて、部屋に自転車を置いて吉祥寺→渋谷と移動し、本日はフランスのギターロックバンド、Phoenixのライヴ。Phoenixを好きになったのも、そういえば上で書いている2003年の3月の頭の頃。1stを吉祥寺のDisk Unionで半額の600円ぐらいで買ったんだったと思う。2000年リリースのアルバムで、こうやって半額で買ったから「もうあんまり動いていないバンドなのかな」って思ってて。でも当時はTahiti 80が一番好きな洋楽のバンドだったから(あとIvyとかも)、勿論Phoenixもツボで。Air(エール)も好きだったし。当時は他にはスウェディッシュ(Cloudberry JamとかSolveig)を後追いで聴き始めたような頃。"Too Young" "If I Ever Feel Better"は本当に大好きだった。

1stが好き過ぎたので"Alphabetical"はあんまり通らなくて(その当時は本当にポップなものが好きだったから、ちょっと暗くて「違うな」って思ったのかな。あとCCCDだったから)。でも昨年のサマソニで初めてPhoenixが見ることが出来て「やっぱすごい良いな」って思って、今回は待望の初来日ワンマン(Diorのショーケースライヴ?はワンマンとは言わないとして)。

年末頃に「ライヴ取材行くんなら連れてってくださいよー」とか言っていて、でも24日分が即行で売り切れて、25日も売り切れてたんで無理かもって話だったんですが、先週の21日に行けることになりまして。「本当ですか!?…今日誕生日なんすよ。ビッグな誕生日プレゼント、ありがとうございます(笑)」という。知らないはずなんで全くの偶然なんですが、いや本当にありがとうございます。

18時開演で、17時50分ぐらいにはクアトロに到着。その方も来ているはずなんだけれど先に入っちゃったのか会えず…。「いつ頃来ます?」「一緒に見ます?」的な話は全くしていなかったので、そりゃそうだという。僕も僕で普通に名前を書いて入場。セットリストは見ずにしまい、ドリンク買っていつも行く入り口から右手側へ。2日連続SOLD OUTってことだったのでもっとギチギチに入っているかと思っていたけど…それ程ではなかったかな?ただフロアに人が一杯居たのかもしれない。
んで、ライヴ。これ以降を書いている頃にはツアーも終わっちゃったんで、曲名や内容もこっちへ書いていきますが、セットリストのみとりあえず以下。

Phoenix @ 渋谷クラブクアトロ

新譜の曲中心。実はあまり新譜は聴いていない(買っても借りてもない。タイミング逃した。)ので、タイトルと曲が一致するまででもなかったんだけれど、まぁもらったものを書き起こしただけなんですが。いやーでもそうだとしても、期待以上で本当に物凄く物凄く!良かった!素晴らし過ぎた。この間のDCPRGが「今年のベストライヴ候補が早くも出たか」って感じだったけれど、これもベスト候補だ。

最初近くで「フェニックスみたいなオシャレな音楽聴きながら煙草吸うのって贅沢だよなー」とか言ってる人が居て…ていうかクアトロはやっぱ煙草が…とかそういうんじゃなくて(笑)、えーとなんだろ、別にPhoenixがオシャレな音楽だとは思ったことなかったし、だから聴いているわけでもなかったけど。それこそそんな明るいバンドでもなかったし、半額とかで買ったアーティストだからさ。

でもライヴ見て感じたのは、いやーPhoenixはオシャレな音楽だわ(笑)メンバーがすらっとしてるとか、見た目かっこいいとか、ファッション自体もかっこいいだとか、UKやUSみたいな泥臭さが無い「フランスのバンド」だとか、そういう要素もあるとは思うんだけれど、でもやっぱ音楽だよね。オシャレな音楽だからかっこいいんじゃない。すっごい、ポップで、繊細で、パワフルで、ロックで、泥臭さがないとは言っても、演奏そのもののレベルは勿論高いし、純粋にかっこいい音楽をやっている。

サポートのドラマーがすっごくパワフルで、もう一人のサポートがたまにツインドラムやってるんだけど…ロック・バンドの形がやはりUKやUSのロックには無い、独特のものをフェニックスは構築していると思う。絶対に面白い。最近UKからどんどん新しいバンドが出てきている印象があって、その都度60年代70年代云々とか言うけれど、UKとかUSとかに捉われてちゃつまんないよ。

先月300円で買ったドイツのBerendも最近よく聴いているんですが、なんか絶対他の国のロックの方が新しくて面白いと思うんだよなー。フランスってことでTahiti 80と比較されやすい位置に居たと思うんだけれど(そういやタヒチもライヴでツインドラムやってたりしたな)、もう全然そんなもんじゃない。立派な正統派ロックバンドでしょう。新譜を最初聴いた時、「同じギターロックバンドでも、やはりPhoenixはセンスが違う!」みたいなことを…誰かに言ったか、どこかに書いた気がするんだけれど、広げ方と出すものが全然他と違う。

僕としたら、格が違うと言いたいんだけれど。サマソニも「よく人入ったなー」って感じだったんだけれど、それも納得。基本的にクールなんだけれど、見せ方や煽り方も要所要所で上手くて…アーティストの「見た目」って、まぁ僕は男だからPhoenixに関してはどうでもいいんだけども、重要な要素の一つには違いない。フェニックスには是非もっともっと大きなバンドになってほしい。武道館とかでやれるぐらい(笑)下手にUKのバンドにビートルズを追い続けるより、フェニックスの方が(音楽的にも容姿的にも)可能性あるんじゃないか?みたいなことを思いました。本当にそれぐらい素晴らしいバンドだと思います。僕個人としては、初めてビートルズ自体以外に、ビートルズと言う言葉を使いたくなった。それぐらいフェニックスは高い音楽性とファッション性を兼ね備えたバンドだと思います。

大好きな"If I Ever Feel Better"や"Too Young"、"Everything Is Everything"も素晴らしかったし、新譜の曲たちも素晴らしかったし、AIR(エール)の"Playground Love"も良かったし(そう言えば、Phoenixのボーカルってソフィア・コッポラとの間に子供がいるらしいね。今回連れてってくれた人に教えてもらった。知らなんだわー)。サマソニの盛り上がりの時は「短いからこういうセットなのかな?」と思ってたけれど、ワンマンライヴでフェニックスの良さを存分に堪能出来ました。今回もMCはさほど多くなくて、1時間半の短いライヴだったけれど。

しっかし基本クールなのに、気付いたらステージから居なくてダイヴしてるわなんやらで。本当に熱いバンドで、僕は上で見ていたから跳ねたりしていたわけでもなかったけれど、終わった頃には背中がすごい汗かいていた。この日は上で書いているように外はすごい寒かったのに、そんなことも吹っ飛ぶ本当に素晴らしいライヴだった。次はAX通り越してZEPPかな。また早く次が見たい。とか言いつつ考えてみれば今日はタダ。本当にビッグな誕生日プレゼントだったな。ほんと感謝です。

ライヴ後は会社の人と会えるかなあ〜と思ってたけれど会えず。その後は渋谷をたらたらと歩いた後に普通に帰ってきました。寒かったし。はー。フェニックス良かったな。話飛んで、毎年買ってるGakkenのストライカーDX別冊のJリーグ選手名鑑が見つかりません。出てんのかな?個人的にはこれが一番サイズと中身のデータのバランスが好き(他のはデカ過ぎる)だったんだけれどな。あとまた新たな虫歯が発生したっぽい。継続して予約入れておいてよかった。火曜まで持てばだが…。