ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

SPACE SHOWER Music Video Awards 08 @ 日本武道館 とか

今週は体調が万全という感じではなく、まあ睡眠時間が満足な程とれていないのはいつものことだとしても、喉が詰まっている感じがするというか…気持ち悪い感じがずっとしていた。熱とか風邪とかそういう類でも無いと思ったので全然働き詰めではあったんだけれど(あ。花粉症は全く無い人間なのでそれで悩むことはない。)、金曜日は体調の悪さと疲れがピークを感じた。でも何がガッカリだったかって、雨でフットサルが中止になってしまったこと!(野外コートなので)。割と座りっぱなしでのこの体調不良なのだから、運動すりゃすっきりするんじゃないかと思っていたのだ(笑)フットサルは、どんな疲れていようともしたい。

そんな状態でありながら、土曜も一日中休めるわけじゃなく、取材にて表題のイベントへ。そして明日は日曜だけど休日出勤…(あ、でも国立は行きたいなと思っていて)。…気持ち的には全く萎えてないんだよ、でも身体は確実に疲労が蓄積している(笑)ま、木曜にまたすぐ休みがあるから…と思いつつ、木曜も昼間はサッカー見に行くし、夜は取材でThe Kooksを見に行く予定です。休まらない(笑)土曜。本当はサッカーカフェでジュビロ磐田-ガンバ大阪を見てから向かう予定だったんだけれど、結局15時まで眠ってたので…(笑)見に行けなかった…けど、ガンバサポの方から携帯にメールが来ていて、にやり。うーん、この方々から影響を受けて建てた目標に近付けていないなぁ(笑)…しかしまさか勝つと思わんかった。

さて、MVA。思うに、三鷹・中野方面から行って九段下で降りたのは初めてだ。東から来ると出口がすぐなんだけれど…。開演ちょい遅れで武道館へ入場。のっけからAsian Kung-fu Generationのライヴだったり("アフターダーク"、"転がる岩、〜")、その後も続々とシークレット・ゲスト(受賞アーティスト)が登場。そう、受賞毎に大歓声が起こるんだけれど…その反応が面白かったなあ。SSTV試聴層(且つ、無料のこのイベントに応募し、武道館へ来るような層?)にとって、どういったアーティストが人気があるのかっていうのがすっごい分かり易く見え透けて。やっぱROJ、RIJFに載るようなアーティストが人気あるんだなとは強く感じた。

アジカンもそうなんだけど、ビークルRIP SLYMEBaseBallBearKREVAYUI椎名林檎東京事変)、チャットモンチーマキシマムザホルモン、そして大賞(正式な呼び名は違う)に輝いたBUMP OF CHICKEN。あとニューカマーを受賞した9mm Parabellum Bulletと、ノミネートまでだったmonobrightmonobrightは2部門にノミネートされてたんだけど、その2回とも歓声がすごい大きくてね。正直“セールスの割に大きな歓声”だと。やっぱ、上記層にとってはすっごい人気のあるバンドなんだなあ、って。まあまあでもこの辺が人気があるのは分かるとしても、結局比較対照として歓声が上がらないアーティストが居るからで(笑)

特に、BEST HIPHOP VIDEOとBEST REGGAE VIDEOの時の盛り上がらなさと言ったら(笑)前者こそKREVAの受賞だったからともかく、後者のPUSHIMの時の会場といとうせいこうのぎこちなさ。うーん、なんだろねえ。あと、浜崎あゆみのPVがノミネートで出た時には大して歓声が上がらなかったりするし…やっぱ歓声の分かり易さや、会場に来て出演してくれるアーティストが強い…というところは感じざるを得なかっただけに、純粋にミュージック・ビデオのベストを決める、というのとは違うよなあ、というのは感じた。倉橋ヨエコチャットモンチーが同列でノミネートされたところで、幾ら前者の映像が素晴らしくとも、勝ち目はないというか…。

まあ、でもその中で倉橋ヨエコがノミネートされているとか、ゆらゆら帝国やJusticeが受賞するだとか、こだわりは見えるところは見えるんだけれど。monobrightに大歓声が上がって、ゆら帝はちょっと引かれてる、ってのも切ないっちゃ切ないんだけど(monobright自身は変態っちゃ変態でしょう。ファンの子達は健全なんだろうけど)、まあなんか…monobrightには大歓声、WISEやTERIYAKI BOYZには冷めた反応というのがやっぱこの日の層を感じたし、電気グルーヴを喜んでいた人もそんな少なく感じた…ビークルの登場を待っていた感がすごい強かったよ(笑)

まあでも。当然僕もチャットモンチーが見られれば嬉しくないはずないし、やっぱマキシマムザホルモンの受賞コメント(「地球を代表して〜」)は面白くて大ウケしてしまったし、バンプが登場すりゃそれなりに感動はするんですが(思わぬ形で今年2度目バンプ。"メーデー"かっこいいよなあ)、まあなんか…こういう、自分が知っているから盛り上がれる、知らないから盛り上がれない…というのは極力無くしていたいので、色んなジャンルの事を知っておきたいし…だからbounceとかは飛ばさないで色んなジャンルの事も読もうとしているのかな、と思った。(しかしこの日見たアーティストで、多分初見だったのは安室奈美恵ぐらいかな?よくそんなに見てるよな、僕も(笑)でも世代的には、安室ちゃんを見たというのはそれなりに感動!)

…でもやっぱ(下の方に続くけど)音楽は疲れるねえと(笑)まあでもなんだろ、僕の聴く音楽の軸というのはやっぱ“フェス”なんだろうなーと思って。それもやっぱフジであり朝霧なんだと思うし、その2つって色んなジャンルのバンドが出るからさ。その為の予習復習と言っても過言でないとすれば、だから色んなジャンルを聞くんだろうなぁと思う。“フェス”の次に“ライヴ”だとすれば、それらってやはりリアル・タイムに進んでいく物事。1年間で活躍する、または今後羽ばたいていくアーティストが多く出演するのだから、僕は過去の名盤というものにはさほど興味を傾けないのだろうし、ツタヤにあるレベルの名盤で事足りるというか。でもほんと今のツタヤはすごいよ。僕は本気でツタヤで事足りると思ってる(笑)

しかしまあ、チャットモンチーのこれだけの人気ぶりを見ると、やっぱDog Hair Dressersも引っ掛かり自体では絶対売れる音楽をやっていたと思うんだけどなあと思ってしまうところで。久々に今これ書きながら聴いているんだけど(笑)そう思いつつ、僕自身というのは(フェス以外では)「シーンとずれたがる」リスナーだと思うのね。フジで言っても、グリーン、ホワイト、レッドよりは、ヘヴン、オレンジ派なので…音楽と言うものをもし仕事とするなら、やはりそういう自分(の音楽の趣味)を殺さないと、一般の音楽リスナーの気持ちなんてわかれないのだと思うし、でもそれは全く嫌だとは思わないから…色々聴くようになったと思うよ。

とはいえ、やっぱ僕が仕事の上で届けたい、相手にしたいと思っている層は、この日よりも平均で5〜10歳上…26〜35歳ぐらいの音楽ファンなのではないかな、と。僕自身がそういう層に影響を受けて育ってすごく媚びているところはあると思うんだけど(笑)、でも僕はね、やっぱ東京での大学生活ってもんを送ってないわけじゃない。地方で(いきなり)社会人になった人間。んでさ、安定した給料が入り始めて…2、3ヶ月で100枚とかCDを買ってたわけなんだけど(笑)、だからでも絶対“働き始めた若い社会人”の方が絶対音楽に対して羽振りがいいと思うんだよ。まだ家庭が無ければ尚更。僕は週末にまとめて買う人間だったけど、東京なら仕事帰りにタワレコHMVに寄って何枚かCDを買って帰る人ってかなり多いと思うしね。

そういう意味で、音楽やロックはティーンの為だみたいなことがロキノンジャパンに書かれていた気がするんだけれど、今のその26〜35歳ぐらいの層が既にティーンや若者だった時代に'97〜00年のロックやフェスのシーンが盛り上がっていく時代を通った世代なわけだよね、絶対。そういう人たちの為の媒体って一体何になるんだろう、とか思った。ミュージックマガジンでも無いと思うんだよ。そんで、(エゾは知らないけど)フジや朝霧でグッと平均年齢が上がって見えるのは、音楽の趣味やSMASHブランドの価値もあるにしても、やっぱお金があるから、だと思うんだよねえ。朝霧の場合だとそれこそ、「車があるから。」とかそういう次元から。

話をビデオに戻して。「結局のところアーティストありきでベストが決まってしまうのって、本当はビデオ(映像)の本質ってそうじゃないと思うんだけどなあ」と思いつつも、でも今後(音楽そのものだけじゃなく)もっと音楽ビデオ市場って大きくなるのかなぁと思うので、この着眼点はもっと強みになっていくんじゃないかなぁって気がします。現状、YouTubeにタダでこれだけPVやライヴ映像が上がっているわけなので、まだちょっと難しいのかもしれないけど。ミュージック・ビデオという枠組みだけでなく、音楽+映像を出す場所自体の価値は高まっていくんじゃないかと…。

正直、DoCoMoのミュージック&ビデオチャンネルは説明を見ていて率直に「面倒臭いなぁ」と思っちゃうんだけど(笑)、もっとモバイルの回線も早くなるし、それからなんだろうなあ、ガッと伸びるのは。やっぱワンセグぐらい簡単な仕組でPVが見れたら嬉しいよね。たぶん。あとは、この日武道館に居たのは1万人で、東京に居るのは1,000万人なんだけれど、日本には1億2,000万人居るわけで…ミュージック・ビデオを見たい層はそれだけ無数に居る可能性を秘めるのだろうし、ライヴ映像を見たい層と言うのは、地方のライヴへ行けない層にこそ必要になるものだろうし。僕自身、今こそ東京に居るけれど、いつかライヴがそんなに見れない地方へ飛ばされる時が来るのかもしれない(今の会社である限りは無いだろうけども)。そういった時に、インターネットの空間は無限であってほしいと思うわけです。

で、MVAは最後バンプが2曲ライヴ演奏して終了。エンディングの途中で席を立ち帰路へ。そういや、僕の周りは多分同じくプレスの方々だったと思うんだけれど、右隣の男女はずっといちゃついてるし(耳とか吹きかけてるなよ)、左隣の女性は電気グルーヴの時だけやたら興奮してそれが終わったら帰っちゃうし、そんなもんかなあと思いながら(笑)うーん、別に僕もファンの子達みたく、自分じゃない誰かが受賞決まったところで興奮もしないし嬉しくもならないし喜びもしないって感じで冷めてるもんだけれど(笑)なんだろう、自分の好きなアーティストが選ばれることがそんなに嬉しいのなら、ミュージックファンドって仕組は面白いのだろうなあ(どれだけ受けているのかはよく知らないけれど)。POGみたいなもんだよね。

武道館から出て、九段下から乗ろうとは何となく思わなくて(いつもそう)、前は市ヶ谷まで歩いたりしたけど絶対もっと近い中央線の駅があるはずだよな。と思い北進してみたところ、飯田橋まで徒歩7、8分ぐらいだったんじゃないかな?予想以上に近かった。土曜日はそんな感じ。日曜は天気も良くて(友人からの誘いもあり)国立へ行きたかったけれど、仕事ではなく起きれなくて…もうほんと、週末に寝溜める。って感じ。でもこの2日間で沢山眠ったおかげでだいぶ体調も戻ったかと…!その後は千駄ヶ谷で降りることもなく夕方に出社して、23時過ぎまで働いていた。でも出来なかったことは山ほどあって…明日はライヴ無理だなあ。頑張ろう!と思っているけれど、思う程進まない時はそれなりに心が重いけれども…。


音楽のこと考えるの疲れる。とか書いていながら、本や雑誌や新聞を読まない買わない僕にとって主力の読み物と言えばフリーペーパーであり、しかも結局音楽のものばかり(笑)仕事としているからではなく、浜松から東京へ鈍行で行く時/帰る時に暇潰しとして(それまで読んでいたものに加えて)更に読み漁り始めたのが始まりな気がする。でもフリーペーパーの方が主張が強くないというか…当然それぞれ色はあるんだけれど、なんだろうなー、フリーペーパーをこれだけ多種読んでいればどれか一つに影響されることも無いし、キャッチ出来る情報としては充分得られていると思っていて。結果、自分の音楽の聴き方も崩さずに居易い気がして。

販促誌とは言え、イコール、オール・ジャンルをカヴァーしてくれるbounceタワレコ)とMusic Master(HMV)。ちょいJ-POP寄りのDROPS(新星堂)やTSUTAYAのやつ。日本のメジャー〜インディーのロックとライヴ情報はJUICE。日本のインディーならJUNGLE LIFEやBG MAGAZINEやUndownやGBEV。エレクトロ方面はCLUB JUICEとFLOOR。bonobosやスペアザやハナレが表紙になっちゃいつつ配信寄りのramblin'や、裏方向けの音楽主義なんてのもある。Jazz Todayもたまに読んでるし、でもIntoxicateはあんまり読まないかな。あとTOWERも読むし、洋楽インディー好きにはたまらんYESってフリーペーパーもあるよね。あとLjとか。…音楽好きじゃなきゃここまで読めるはずがない(笑)ライヴハウスでもらえるような小さな冊子もちゃんと読んでいます(FLYERとか、UNITのとか)。

元々…僕は雑多な音楽性に憧れがあって(あんまり黒いのは聞かないけど)、ロッキング・オンが、ロッキング・オン、ROJ、BUZZと並んで出していた時代にやはり影響を受けて育っていてさ。あとはなんだかんだで周りはSNOOZER買っていたし。そういう、ブランドが既に出来上がっているものはちゃんと読まないんだけれど、そういうものに影響されて育っているのは事実。今もとってある、BUZZの99年のフジロック号を最近久々に見たんだけれどさ、良いんだよねえ。今のロッキング・オン自体より、やっぱりこの頃の雑多性の方がしっくり来るところがあって…。そゆ意味では、会社にあるロッキンオン(洋邦両方)もLOUDもremixも読んでいるけれど、ROよりremixやLOUDの方がジャンルに雑多性があるので、好きだったりする。

その上、ROJとかIndies Magazineで日本のロックやインディーは当然好きだったわけで。だから今もこんな風に色々なジャンルのフリーペーパーを読めるんだと思うし…。あとなんだかんだで有料で売っている雑誌って色があってアクが強いので…フリーペーパーぐらいがまだ(要は出るやつを推すので、音楽の価値観面では)客観的で丁度良いというか。その後に自分が選ぶわけだから、触れ易い。でもフリーペーパーもやはりそれぞれ色があるし武器がある。正直JUICEがもっとWebに力入れたらすごい面白いと思うんだけれどなあ、とは…今も思っているけれどこれは今の会社に入って仕事に音楽が入り込む前から思っていることだったりする。

どんなものを作りたいと思うにしたって、新しいことから考えるとなかなか結構かなわないと思うことは多いのです。広い意味でのロックってセグメントにおいてはやっぱロッキンオンにはかなわないと思うし。Webでは全然見ないけどクラブカルチャーの方がWebは進んでいるんだろうし。メジャーではやっぱBARKSが強いだろうし、邦メジャーではExciteが強いだろうし、メジャー、インディー問わず邦楽でサブカル気取りなところはナタリーが強いんだろうし。ユーザーが使う機能面ではBARKS、コミュニティ性ではOOPSとかすでに色んなことやってるサービスは多い。

なんつーか…でも僕は自分のところに愛着があるのは、セグメントされていないと言われればそれまでかもしんないけど…その雑多な感じが僕は好きなんだよね(笑)僕と同年代〜上の年代で、上記のRO系の雑誌に影響受けて育ってきた人は絶対似てると思うんだよ。でも、僕としては…他のところは最近すごくセグメントされ過ぎちゃってると感じる。じゃあ、雑多性がある方がオリジナルで面白いじゃん、ってのが僕の考えだったりしてね。まあ、レーベルの方々やライターさんと関わっていると既に自分のところのブランド・イメージって結構強いんだなってのは、もう少しで一年近くなるけど、それだけコンテンツ面にも関わってきて感じたこと。

ロック・ファンにクラブ又はカフェ・ミュージックを提案し、洋楽ファンに邦楽を提案し。メジャーを聴いている人にインディーを提案したり。そういった感覚はそれこそ僕が高校生の頃見てきて、育ってきた中であったものではなかったか。僕は少なからずそういったものに憧れているし…「他ではやらないけど、質は自信を持って送り出せるアーティスト。」そういうアーティストってやっぱりすごい多いし(これは1リスナーの僕としても思うことだ)、そういうのを探して出してこそ音楽メディアの存在価値じゃないの?僕はそういうのすっごい面白いと思うしね。

ま、今それだけの意義を持ってやれているかというとそこまで本気ではないかもしれないけど(人数もお金もさほど掛けていない片手間のメディアなので…)、せっかくもうこれだけの認知度と他に無いポジショニングがあるのなら、後はそれをどう活かし、どう回し、どう知られていくかみたいな機能面、見せ方とか、大きな意味での“仕組み”の問題だとは思うんだよねー。昨年僕ががっしゃがっしゃとシステムいじって、PVはある一定までは伸びた。でももう最近は全く時間掛けられていないしなー。一杯書き出されているやりたいことリストが眠ってしまってる…。

でも最近になって、検索からのアクセスがどんどん伸びているのだ。これは各サーチエンジンのクロールの仕組や上位表示の基準が変わっていっているおかげでもあるし、その時対応したことが今活きているとも言える。そのおかげでとあるアーティスト名で検索すると、僕がしたインタビュー記事がそのアーティストの検索結果の1ページ目に来たりして、ちょっとにやついてしまうんだけれど(笑)僕もまたちょっと音楽コンテンツに掛けられる時間は減らしていかなきゃいけないので(とか言いながら5、6月リリース作品でしたいインタビューがあったりするんだけど…)、「今、既にあるものをどう良くするか?」こういう課題の方が、自身の強みや弱み、立ち位置が前提にあるだけに、良い勉強になると思うんだけれどなぁと。

あと最近人と話していて思ったんだけれど、やっぱ僕にとってWebは“あればいいなと思ったものがある場所、作る場所”なんだと思って。そういうレベル感は今もあって…それこそ、高校生の頃作っていたファンサイトや、以前作った携帯での速報とかは正にそう。そんな感覚だったから、仕事になって「こんなの5分で出来るよ」ってことに、テストや調査とか諸々込みで5万円で相手方に振ったり、逆に今はそんな風に振られたり。そんな風に成り立っているのは…すげえなあと(笑)

そんな金銭感覚が今後崩壊するとしても、今は時間に余裕が無いのでその5万円払っちゃう、それだからこそ僕はこうしてお金をもらえて食えているんだけど(笑)そう考えると、なんだかんだで専門学校での初期投資って意外とすぐ回収出来るもんなんだなあ(僕は行ってないけど)。んで、それこそ昔は個人で好きで自分の時間だけでやっていたようなサイト作りや運営なんてのが、(今更ながら)ビジネスとして成り立っているんだなって言うのはすごいなと思うというか。それこそアーティストの公式サイトなんて制作に何百万と掛かっているところもザラにあるだろうし、更に給料もらっているスタッフが業務として更新したりするんだよ。それこそ、高校生の僕が趣味で時間だけでやっていたようなレベルのことすらも(笑)

でも、ビジネスでサイトを運営するというのはそういうことで。そんな中「あったらいいな、こんなサイト。」ってレベルのものを作るのは、多分自分でプログラミング出来る人が暇見つけて趣味で作るようなものなのだと思う。自分でそれが出来る人ならほんと趣味でお金も掛けず作っちゃうわけだけど、もし自分で手を動かせられない人が仕事として考えたのなら、同じレベルのものを作るのでも多分初期でウン百万と掛かるわけです。で、その後運用もしなきゃいけない。鯖代、人件費でランニングコストもウン十万と掛かり続ける。なんていうか、大変だよねえ(笑)仕事でWebサービス考えるとしたらそれをクリアする試算をしなきゃ話にならんわけです。

上記に書き出した音楽のフリーペーパーが持っているコンテンツってほんとすごいと思うんだけれど(読者として)、それをWebに移行しよう、施策を打とうと思ったら結局バカにならないお金が発生するわけなので、なかなか二の足を踏んでいると思うんだよなあ。Webも、文章が良くてもある程度のデザインや人の見る仕組みが整っていないと、ってところはあるし。僕だって自分の時間で箱は作れたとしても、Flashや画像レベルのデザインのスキルは無いから。コンテンツの供給も自分個人でやる限界を感じたしさ(笑)、結局人の時間を一杯買わなきゃいけない。

…まあそういう課題が分かっているから、音楽っていうコンテンツを持っている/供給出来る、今のような会社にきっと憧れていたのだろうし(ま、別に今んとこじゃなくても良かったんだけどね、Web×音楽が出来れば(笑))、これをもっと活かそうと躍起になれないのは寂しく感じたりする。勿体無いよなぁ、マジで。音楽コンテンツやコネクションが欲しい会社なんてマジで幾らでもあると思う。本当はもっとそういうBtoBなこと考えてもいいのだと思うよ。個人で趣味で箱を作っただけではコンテンツが無いので(あとサーバー環境が貧弱。ま、でも僕が今借りてるサーバーって個人でやってる鯖屋さんのものだったりするけれど)。結局そういうところに会社でやる意味や価値や可能性があるんだと思います。とはいえやっぱし個人としては、作りたかったら作っちゃうような軽いフットワークで居たいと思うけれど(時間が…)。


とかなんか色々書いていたら、月曜。来季の組織が発表されたのですが、部署異動することになりましたよ。なんか午前中には出ていたらしいんだけれど気付いたのが夜で、「あ、出たんだね」なんて言っていたら「え、気付いてなかったの?君こそ影響が大きいんじゃん」と言われて(笑)え、なんで?と思ってたら、異動だった。昼間、上司と外出してお茶しつつ色々話してた時、多分相手は出ていること前提で話していたのかもしれないけど、僕は気付いていなかったのだから…噛み合っていなかったのかもしれない(笑)まあ元々それとなく話していたことだったから僕自身のことは全然意外ではなかったけれど、でも本当に色々変わるんだなー。

まあ元々希望しての部署異動だっただけに離れるのは寂しいけれど、1年前や昨年6月頃とは自分の経験したもの、見たものや気持ちも全然違うもんだからね。1年前の段階では、ロジックを学ぶにも「それを何に活かしたいか」ってものが全く見えなかった/自分は何を相手に仕事をしたいか&しているかが見えていなかったから、そういうものを学びたい欲も起きなかった。それよりは目の前にあるやりたいと思えることをしたかった。したいと言ったことを目一杯やった一年を過ごして。

その一年ってものを経験して、誰を相手に仕事をしたいか、そういう人たちは何を欲しがっていて何に喜ぶか、そして誰がお金を持っているか、というものとか…色々と考えられるようになって。音楽にまつわる、色んな立場の会社の人とお話出来たと思うしね。プロモーターの方だけじゃなく、割と偉い人と話したこともあったかと。それを以って、今は今で描きたい画があって、「Web的なことに時間が割けてない…」ということのジレンマはここにも書いていたことだと思うので。もっと大枠で物事を考えるようにならなきゃ駄目だ、ってことを今になって思えるようになったなって思うし、だから今回の異動はすごく前向きに捉えられているかな。

実際のそういう業界の人とこれだけ話したこと、コンテンツにこれだけ関わったことは間違いなくすごく良い経験で、確実にそれが土台になる。で、正に「本当はもっとそういうBtoBなこと考えてもいいのだと思う」とか書いていたりするわけで(笑)、まあいきなりそれをし始めるわけではないだろうけど(まずはもう一度システムの立場として落ち着くことから?あとはまだ減らすものもあるし)、改めて腰を据えて大枠でWebメディアを考えたいなと思っています。そういったチャンスだと思う。(まあ、コンテンツに関わるのがゼロになるわけではないと思うし…。)

環境が変わるっていうのも、個人的にはそれって成長に繋がるものだと思うし。近いところでは…2月ぐらいはやってもやっても変わらない状況にちょっとネガティヴになったりもしたけど、3月になって「変わっていくんだな」と感じるようになって、また気分も上昇気味だったというか…やっぱ早い変化を求めて東京に来てるんじゃないかなあ、と思うしね。変わっていくことにはワクワクする。また立場が変わるけど、一番変化を自分で付けてきたのは自分じゃないか、って思うなあ。

レーベルや他メディアの方とお話出来なくなるのはそれなりに寂しいけど(笑)、まあゼロになるわけじゃないからね。別プロジェクトで関わるところは今後も僕がやりとりすることになると思うし。そういう、関わってきた人たちに忘れられるわけじゃないだろうしね(でも、ほんとBSS/STARSの後で良かったかな(笑))。まあ…新たに引継ぐであろう人には色んなものを引き出せる/作れるチャンスだと思って欲しいし、「僕が居なくなると(得意ジャンルが)ロック寄りの人が居なくなる」ってことは多少なりとも言っていただけに、その心配は無いかなー…というより、心配しない状況になってくれることを期待している。…でも、自分でちょいちょい持ってきていた大好きなアーティストのインタビューは、そのままやりたいな…(笑)


そんな部署異動前までに現時点で頂いているライヴのお話。えるまろ(行かず)、ふぁっとぷろっぷ、ぴじょんでてくてぃヴず、あぽじー、ひげ。4月以降では、しぇふ、そいる。うーむ、どれに行ってどれに行くまいか…。先週も僕が行きたいと言えば行けるライヴも幾つかあったのですが、何も行かずに何をしていたかと言えばやっぱり働いていたのだけれど。今週(16日〜の週)はちょっと落ち着いたけれど…まあ先週はほんとフルフルで働いていたなあ、と思う。円高が加速中。100円を切ったなんて久々だなと思ったら12年ぶりだって。確かにそれぐらい以来だよね。小6か中1の頃以来か。正直、アメリカのマーケットが大荒れなんて記事見てて、(コーチェラあるから)そうならねえかなあ、とか思ってたんだけどさ(笑)

その中のちょっとした大きな息抜き、何曜日かに(多分初めて)レーベルの方とランチへ。なんかそもそも人とお昼ご飯を食べたのさえ久々だった気もしつつ、大手レコード会社さんの年下女子と六本木でふたりきりでランチだなんて、僕も偉くなったもんだなと(笑)浮ついた要素は一切無いけど、今後時間が経過して相変わらず何も無く枯れたままの時に美化しようと思うような出来事(笑)まあやっぱこう音楽とフェスの話が出来る人と話すのが純粋に楽しいし…色々と「マジすか?おもしれー。」みたいなビックリする話も聞けたりして非常に面白かったなあと。

なんだろう、すごい…ぶれがないというか、自分でそうやって仕向けられるというのは、頭が切れる子なのだろうなあと思ったし、大きな会社なりに思うところあるんだよな、っていう。こう考えがしっかりしていると刺激受けるな。でもなんだかんだで僕の言葉に少しでも重みがあったのなら、あまり背中押しすぎるのも良くないのだろうなと今となっては思う部分もあり。なんか、そういう話をしてもらえる立場なのなら、やっぱ自分ももっとちゃんとした人間にならなければと思う…。

…でもやっぱり僕の方が食べ終わるのが遅くて(同じもの頼んだのに)、そんなに喋っていたつもりは無いのになーと思いつつ。なんか、(そういう意図があるわけではないんだけど、)こう、女性とご飯食べる時は相手と同じペースで食べるとか、(鏡のように)同じものに手をつけながら食べると、相手は内心喜ぶ。みたいなのってあるとか言うじゃん(笑)若干、こういう場は練習だなーと思ってやっているところがナチュラルにあるんだけど、…でも結果的に毎回僕の方が女性よりも遅いのです。これはこれでどうしたものか。これはまた別の時にかつやで一人でカツ丼食べながら思ったのは、噛むのがゆっくりなのだろうなあとは思ったけれど。

そう、これもまた全然別の時の話なのだけれど、先月だったか渋谷で友人とご飯食べに行った時。僕が「ここがいい」って決めて初めて入ったお店、そこで食べたものがマジで美味しくて。「ああ、僕は普段ロクでもないもん食べてるんだなぁ」と(笑)一人では基本外食しないのでそれ以降行ってないけど…あれは男同士で行く店ではなかったと思う(笑)誰かと行ければなあ、というより、友人にはまた使ってもらえればと…男同士ながら(でも逆に気心知れてるから)そういうお店へ行ってみたくなるのは、やっぱ渋谷系カルチャーに憧れているからだと思うのです。

…ま、ロクでもないもの食べてるんだなあと言いつつも、とは言え、やっぱそんなに味に対して云々と思う人間じゃないので…未だに、今まで一番美味しいと思ったラーメン屋さんは、(8年前に)前の恋人と一緒に行ったお店だと思い込んでいたりするからね。気色悪い(笑)いやでも本当にそう思うからなあ。一人で食べるラーメンの味なんて、幾らそこが美味しい店だって言われていても、僕はすぐ忘れてしまうのです。そういう記憶も塗り替えられていけばいいなあって思っている。

これまた話が飛び、14日には後輩(男)と一緒に銀座にホワイトデーのお返しってものを買いに行き。銀座が近いとこういう時に便利。でも一応、せっかくだから銀座へ行こうぐらいの感覚は持ち合わせているというか(笑)そんなこと出来るのも今年が最後かもしれんしね。昨年は一応表参道まで行ったりしたし…。昨年と比べると今年の方が動きが表に出ていやしないか感があったので、残念だったのですが(こういうのはコソコソやりたい。なんとなく。驚かせたい欲があるのかな)。

そう、でも後輩と話して、「お返しってんじゃなく、男こそ女性みんなにあげるべきだよな。」みたいな話になって、全員分買っていって。でもそうだよねえ、むしろヴァレンタインとホワイトデーが逆でもいいぐらい。男こそ女性に奉仕する時代になってんじゃね?みたいなのあるしさ(笑)「何もあげてないのにくれるの?」みたいな反応は違うなって思ったので。二人で結構色々見て回って(簡単に妥協せず)、なんだかんだでこういう…損得勘定が無い上で「女性はどういうものが好きなのだろうね。」みたいなこと考えるのは面白いよなあ…っていう。それこそ、パッケージのデザインとかで却下したものもあったし。ま、一緒に行ったヤツが僕と違ってちゃんと彼女が居る人間でしかもしゃれとるので、よかったけれど(笑)

なんだろう、でもどう考えても僕は女性と話すのが得意な人間ではないんだけれど、25になってもこの辺の感覚は自分でも良く分かっていないというか…女性寄りのセレクトはしたいけれど、それは逆に自分の趣味というか…それこそ渋谷系カルチャーに憧れたりだとか(笑)、姉妹に挟まれて、家に少女漫画とかnonnoとかが転がってる環境で育っている影響は確実にあるはずだし。なんだろ、ホワイトデーは「男だけどそういうものを選びに行ける」格好の理由なんじゃないかと思った。彼女が居ればレディースもののお店に入り易くなるのにな、みたいな感覚とかね。

もし本当に恋愛を意識しちゃうとか入り込んじゃうと、行動に損得勘定が入り混じっちゃうんだよ。それってすごく駄目だなあ、楽しくないなあってのがあってだから上記の二つの話は損得勘定が無いからこそ出来たことだと。そうやって動ける時は自分としてはすごく楽しくって、何も期待しないで動けるからこそ面白いことしようみたいなね。逆に期待されると、やっぱそれが損得勘定になっちゃうから。面倒臭いねえ。結婚願望がやたら強いのは、そういう損得勘定が無くなるわけなので。色んな立場の人に対して。その方が楽だよなあ…ってのは昔から思ってたり。

そういうこととは別に恋愛ってもんに考えさせられることがあって、考えていた1週間だったんだけれど…ほんと面倒臭いなと(笑)もう全然仕事が忙しくって。で、それも別に嫌なわけじゃなくて仕事が面白いから、心に穴が無いし別の要素が入り込む隙が無い。携帯すら朝の電車以降、終電まで一度も開かなかったり。結局、“仕事がしたくて東京来ている”んで、それにとってプラスにならないと直感するようなことはしないし、…最近はちょっと恋愛したいしたい言い過ぎてたか。それが良くなかったとしたら、それなら全否定しよう。恋愛なんてしたくない……?

何も考えがなくずっと一人で居るわけじゃなくて…なんだろ、それなりの意志を持ってずっと今のまま居たわけだし。一体そんなことで流されるものかなあ。それで居つつ、僕は一人で居ることに対してだいぶ心地良さを感じている。でも足りないピースがあるってことなんだけど、でも恋愛がしたいとか彼女/恋人が欲しいとか前提や結果が欲しいんじゃなくて。ていうか“それ”を理由で埋めようなんてそもそも価値観違うってことなんだから、逆に続かないこと前提だと思うんだけど。

フジロックでボードウォークを一緒に歩きたいだとか、吉祥寺や井の頭公園を一緒に歩きたいだとか、サッカーを一緒に見に行きたいだとか。そういう欲こそあれ…「でも結局それって恋愛じゃん?」ってなだけで…別に恋愛じゃなくそれが出来るのなら、それの方が良くって。そういう一番価値観の合う女友達が欲しいだけで、恋人なんて前提は一切要らない。そういう人が居てほしいだけなんだよなー。変な話、彼女は欲しくても付き合いたくないだとか、一緒に居たいわけじゃないけど離れたくないとか…付かず離れずとかどっちつかずというか、曖昧な距離感が基本的に好きで。近付かれそうになったら突き放すか、ドン引きしてしまうので(笑)

フジだって、フジ期間限定とかもうそういうので全然良いのです。ボードウォークを一緒に歩く同じ景色が描ければ何よりで(笑)、だから“一緒に行く”みたいな考え方をしたくないなと思って…僕と同じでそもそも自分の意志でフジ行く人じゃないと多分僕とは価値観が違いそうだし。この2ヶ月で十数万貯まって、もう資金面はクリア(そもそもはコーチェラ!と思った資金だけど…)。チケ代に4万掛かろうが交通費に1万5千掛かろうが宿代飯代にウン万掛かろうが、やっぱ別に僕はそれだけのお金出すことは全く厭わない人間だよ。もし今週にフジロックが開催されることに急遽なっても、すぐキャンプ用具用意して行ける心構えはあるよ(笑)

まあ、とりあえずのところ改めて「フジロックでボードウォークを手繋いで歩きたい」がとりあえず今年の目標軸なわけだよなあと思ったので…(笑)それに対して可能性を色々持たせられるようにしつつ、その時それをして自分にとって後ろめたさがないというか、支障が無いように進んでいけたらなとか。多分、1年の中で一番気が緩んで流されやすくなるのが(なんだかんだで)フジと朝霧なので、フジで恋に落ちられたらそれが一番ですよやっぱし。この3年そういうの無かったんだからあれだけどね。まぁ、まずはその為にはまず今後も仕事を頑張ることなのだと思います。

そうそうフェス話。レディへと朝霧かぶったけど、僕は断然朝霧派ですよ。比べるまでもない(笑)…でも迷わずに済む一つの手段を知りましたので、両方行けたらよいよなと。MySpaceYouTubeは今もう動いているかわからないマイナーなインディー・バンドの行方も分かるんだなぁ、と思った。すごいや。で、Gallygowsがまだ動いていることを知って嬉しくなった。Gallygows MySpace、Gallygows "I'm Blonde""The Users"。スペインのオルタナ/エモなバンドです。安藤裕子を新曲で今更ながらちゃんと初めて聴いたのですが、なんだかとてもよいのでアルバムを借りてきたい。なんか他にも借りたいアーティストが居て忘れているような…ていうかこの曲のPVがすごく好き。激シンプルなんだけれど…なんだろ、この細かいコントラストがすげえなあって。この、大雑把の中の繊細さに心揺さぶられる。とりあえずこんな感じで、木曜は休み!味スタとリキッドへ行く予定。