ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

東京ヴェルディ-ヴァンフォーレ甲府 @ 国立霞ヶ丘競技場

昼間はJFL横河武蔵野-Honda FC)を見に行くつもりだったけれど、起きれなかった。後半からでも行こうと思っていたけど、洗濯と仕事をしてたら行けなかった。今年はこのまま武蔵野陸は行かないままかも。気持ちだけでも三鷹駅北口の方へ自転車を走らせてみたけれど、いつのまにか高層マンションが建設中だった。中町あたりへ来ながらこの辺に住んでいた頃好きだった曲なんか聴いていると切なくなる。JFL行かずにF1を見ていて「そういやHONDAはチーム参戦はやめたけどサーキット運営はしてるんだ」とか「Honda FCは存続していて大丈夫なんだろうか?」と思いつつ、でもHonda FCに掛かってる費用なんて屁でもないんだろうなあ。


さて夜は国立競技場で東京ヴェルディ-ヴァンフォーレ甲府。J2及びヴェルディを見るのは7月の徳島戦以来。対する甲府を見るのはたぶんまだJ1に居た頃以来だ。徳島戦の頃はヴェルディも上位追撃体制にあったのに、いつのまにかもう中位に落ち着いている。甲府は現在昇格争いの真っ只中なので、一体どんな感じなんだろうと見るのを楽しみに。スタジアムに着いた瞬間、前半9分甲府が先制したとアナウンス。見れず。アウェー側へ行くとヴァンフォーレ側が思ったより大入り。ホーム側と違ってエリアが狭いのもあるにしても、でもきっとヴァンフォーレサポの方が多かったんじゃないか…?でも考えてみると、甲府の最寄のアウェーって東京なのかな。

でもそれでも甲府駅から新宿駅まで特急使うと片道4,000円ぐらいだし、今日の試合が19時半開始ってことを考えると終電を気にしなきゃいけない時間だっただろうから、よくこんなに来たなあと。なんか、地域に根差しているチームの強さや暖かさというかそういうものを感じた。知られている通りヴェルディは日テレから身売りされることになり、ある一定の収入のめどが立たないと来季のJリーグには参戦出来ないことになっている。僕もアンチ読売ヴェルディだった人間ではあれ、ヴェルディっていうヒールが消滅することが喜ばしいことだとはあんまり思っていなかったりする。だから、OBによるホールディングスに経営が渡るのは良いとは思うんだけど…。

でもそれでチームや経営は再建出来るかもしれないけど、今日のお客さんの入りを見て、「ヴェルディファンって潜在的にはどれぐらい居るんだろう…?」と思わせられた。国立や味スタじゃ視覚的にガラガラに見えるのは仕方ないとしても、甲府の方が多いように見えて、且つ今日の観客は8,000人。東京という土地、国立競技場というアクセス最高のスタジアムで平常時でこれなのだ。今ってラモス体制時のJ2在籍期と比べればまだマシなサッカーをしていると思うんだよね。フッキやディエゴのような選手が居ないだけ。まあでも結果が出ているとは言い難いからファンもついてこないにせよ、でも来季は人件費も削減されもっと厳しい戦いになるでしょう。

今までは日テレとの付き合いもあったからスポンサードしてくれた企業も、今後はそういうしがらみがなくなる。そうした時、ヴェルディの魅力ってなんだろう。味スタをホームにする以上、FC東京と客の取り合いは避けられない。国盗りじゃないけど、でもサッカーファンっていうパイは限られたものだ。でももうそれも白黒ついている。他のクラブは、“栃木”や“富山”や“甲府”や、その言葉に魅力がある。けど、“東京”にはそれがない。東京の人は“東京であるから”応援しようとは思わないよね。なんかそういう土地。逆に縁もゆかりもない土地のクラブを応援出来る。何度も書いてるように僕にはそれが到底理解出来ないけど、でもそうなのだ。

じゃあ“東京”って言葉に魅力を感じるのって誰かっていうと、地方の人、田舎者なんだろうと。うーん、滅茶苦茶な喩えだけど、2005年の衆院選の時の片山さつきが当選しちゃったのを見て、当時正に静岡七区で暮らしていた僕としては、東京のテレビの影響力ってすごいなあと思ったもの。ヴェルディ東京ヴェルディになったのもそういうことでしょ。無理矢理お隣の稲城になって“東京”と名乗って、マスメディアの力でどうにかしようとした。けど、やっぱそれって強くなきゃ意味がなかった。それ以降チーム状態が良かったのって、エジムンドが居た時と天皇杯で優勝した時ぐらいかな。でもそれぐらいじゃ、全国区としての東京としては足りなかった。

全国区 or Notを選んだヴェルディヴェルディだし、東京の人は東京が自分のものとは思っていないと思う、なんというか。東京生まれ東京育ちの人でもきっとそうなんじゃないかな?わからないけど。こないだの五輪発表の瞬間のリオの映像見て、東京が選ばれるはずがないなって思って…街頭インタビュー答えてる人もすごい冷めた感じ…冷静に捉えて「残念ですね」って。“東京”ってそういう街なんだと思う。田舎だと、サッカーじゃなくても、地元の有名人って色々把握していたるすると思うんだけど(静岡県出身のミュージシャンとか言われればすぐ幾つか出てくるもの(笑))、東京の人ってきっとそれは“東京”という括りではないんじゃないかなあ。だって東京出身の有名人なんて無数に居る。同じように…そこへ“東京”という言葉で地元愛を煽るのは難しく、それによって応援されるものでもないんじゃないか。

ヴェルディが今の基盤のまま支持されるには、本当に“強くなる”しか方法が無い。でも、現実は“人件費削減”が最大のテーマ。来季は昇格争いなんて無理だろう。そして客は入らない。そしてスポンサーは離れる。…地域に根差す、っていうことはこういうところの底力に繋がってくるんだなぁ…と感じる。そういう観点では…僕は決してヴェルディが無くなってほしいと思っているわけではないけど、立ち直すのは至難の業だな、と。こう“東京”という冠を考えると、まだヴェルディ川崎の方がアイデンティティがあったんだと思う。けど、その土地を捨てたチームだから。そして“東京”という二文字の為に、稲城を選んだ。それ以上広いところに根差しようがないのではないか。せめて…新規客欲しければ、浦和や千葉や柏が侵食している東側じゃなくて、橋本や町田や厚木や…そっち側を狙うしかないんじゃないの。ぜルビアと協力し合うとかなんとかしてさ。何はともあれ、まずJには残ってほしいけれど。

まあなんか2005年天皇杯ヴェルディユース出身2トップ、平本、飯尾の2トップに優勝を許しただけにね。なんかもっと頑張れるチームだっただろうになー、伝統を失うのは勿体無いなーって風には思うんだよね。新経営陣には頑張ってほしいよ。さて長くなったけど話戻して。甲府は良くも悪くもあんまり変わっていないって印象。ショートパス主体のサッカー。でも昨年は昇格争いしてなかったことを考えると何かが変わったんだろうけど(以前と比べるとパス数が減った?)。安間さんはHonda FCの元監督だから応援したいし、あと吉田豊とか国吉とか静岡県出身選手が居るから応援したい気持ちはある。試合の感想はざっくり言うと、ショートパスを繋ぐチーム同士の試合で結構面白かった(ヴェルディも悪くはない)。結局得点は見逃した前半9分の1点のみ。甲府が勝利し昇格争いに踏み止まる。

J1の優勝争いも相当面白いことになってきているけど、J2昇格争いも面白い。一応5位の鳥栖もまだ入替戦なら(上二つが転べば)無いことも無い、と考えると上位5チームに絞られただろうか。上の2枠に関してはまだ湘南まで可能性があると言えそう。セレッソの香川と乾のコンビはYouTubeで見ているとめちゃくちゃ面白いので是非来年J1で見たいんだけれども、でもチームの底力という点では…昨年のあの入替戦を経験した仙台はきっと相当タフだと思う。甲府はもうちょっと得点力高めないと勝ち点こぼしそう。ともあれどこが来ても来年は是非とも遠征したい(笑)平塚じゃ大した遠征にならないけど…。もう1試合ぐらい今年J2見に行こうかな。

さて。来週末はキャンプへ行くので、日本代表の試合も、ジュビロユースが準決勝進出した高円宮杯も見に行けない。ジュビロユース頑張ってほしいな。来週のキャンプは静岡県は毎年恒例の朝霧高原。今日の国立ですら風が冷たかったから、マジで心して掛かる必要がありそうです。ヒートテックを買うべきかどうか本気で迷い中。そしてキャンプから帰ってきた祝日は天皇杯を見にフクアリへ行くつもりです。ジェフ対Honda FC。ジェフも今年不調だから少しはチャンスあるかなと思いたいけど、Hondaも今年調子良くないんだよな〜。ジェフ主力温存しないかな〜…。天皇杯の日程見ると10/31にもヤマハで試合あるんだね。そこでの帰省でもいいかな。