ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

浦和レッズ-ジュビロ磐田 @ 埼玉スタジアム2002 / shimokita round up4 @ 下北沢各ライヴハウス

昨年の文化の日ジュビロ(ナビスコ決勝)→shimokita round upでしたが、今年はshimokita round upジュビロ…そして→shimokita round up。疲れたし長い一日だったけど、好きなクラブのサッカーと、素敵なライヴを見られる幸せ。まずは試合の話から。

浦和レッズ-ジュビロ磐田埼玉スタジアム2002


夕方に下北を一時離れ、試合開始ギリギリ17時にスタジアムに到着。ジュビロ見るのは9月の静岡ダービー以来、レッズはこのあいだのナビスコ決勝以来埼スタ来るのは9月の代表戦以来ジュビロは前節0-4で負けていて、対してレッズは新監督の初戦を勝利で飾っている。しかしレッズは数日前にナビスコ決勝、途中から10人で120分を戦った。そしてその試合で「このサッカーのキーマン」と感じた山田直が(その試合の退場で)出場停止。若い中盤が躍動する為の支柱、鈴木啓太も出場出来ず。対してジュビロは前節出場停止の山田や、ロドリゴ・ソウトが怪我から復帰しベストメンバー。埼スタでの試合は昨年の1-0の試合まで長い間勝てていなかったからあまり良いイメージが無いし(昨年も攻め込まれていたイメージ)、今年のレッズにもエコパではドロー止まり。果たしてどうだろうなあ、と思いながら観戦。

序盤からまあまあジュビロは押し込んでいたのだけれど、CKから前田の頭であっさりと先制!前田の代表復帰を祝う的なゴール。しっかしジュビロの試合でこんな展開、珍しい…。前半はこの1点に留まったものの、山崎のバーにぶち当てたシュートを筆頭に、前田のミドルシュートとか、誰かが1対1になったシーンとか、惜しいシーンが山ほど。レッズ相手にこんな攻め立てた試合久々。前半、前田にしては珍しくシュートがかなり多かったのだけど、「ザックが見に来ていたから…」というのもあるかもしれないけど、簡単にくさびに入れさせてくれる・前を向かせてくれる相手では前田は時々見違えるように積極的にシュートを狙う。2年前にハットした名古屋戦なんかもそうだった。

対するレッズ。ナビスコ決勝の感想でも書いたけど、(山田直が居なくなった途端、)単発の突破しか攻撃の糸口が無い。確かにスピードに乗ったエスクデロ、原口、梅崎は怖い。ただそこでうちがマリノスと違うのは、うちのDF陣は高さは弱いが(笑)、スピードタイプにはめっぽう強い加賀が居るってことだね。こういう時の加賀はむっちゃくっちゃ頼りになる。目を細めたくなるほど。藤田とか那須とかは時々やられてたけど、チーム全体として(抜かれた後にラストパス相手に対しての)カバーが出来ていたなあと。7月のエコパの試合では中盤の柏木に対して簡単にミドルシュートを打たれて失点したけど、その反省もあったのか、コンダクター・柏木にも仕事させなかったのが大きい。山田直が居ないだけに余計。

とはいえ、1点差や2点差では、「1点取られたら一気にムードが変わる…」と思わせられるのが埼スタ。やっぱレッズは国立よりも埼スタの方がすごい。なので安心出来たのは後半3点差になった時。2点目も3点目も前田と山崎のホットラインで取った得点。2トップがこうして結果を出すと嬉しい。それでも4点目を取れるチャンスはあったかなと思う。一応まだ得点王の可能性が無いわけじゃない前田には稼げる時に稼いでほしい気もあるし…。そのまま3-0で快勝。レッズが良くなかっただけと言えばそうだけど、埼スタで2点差以上で勝ったのって多分初めてな気がするし、レッズに2点差以上で勝ったこと自体も10年ぶり以上じゃないだろうか?レッズが強かった頃でそういう試合ってあったっけ。2004年のヤマハでのレッズ戦とかって2点差以上だったっけなあ…。

うちはベストメンバー、向こうは若い上で主力も欠いていた…と思えば内容は完全にジュビロの順当勝ち。今季こんなにうちの守備がハマった試合も今日の試合と柏との試合ぐらいじゃないか…ってぐらい完璧な試合。浦和が中盤でパスを繋げなかった…のは大部分は浦和自身の「かみ合わなさ」だったにせよ、それでも今回のうちの前線・中盤の守備は良かった。攻撃でも色んなシーンが作れていただけに、もう一点…というところを、途中投入だった康裕や荒田には求めたいところ。康裕は見れば見る程やっぱ2列目の選手じゃないよなあと思ってしまうところもあり…この間のナビスコ決勝での柴崎のパフォーマンス見ちゃうと、代表での立場も難しいものになってくる。

レッズは。さすがに小島くんワンボランチは荷が重かったのでは。あそこまで相手にボール渡しちゃうと厳しい。それでも最後まで引っ張ったのは――来年以降を考えれば勇気ある決断だなと思った。若い選手には糧になる経験が必要。とはいえやっぱレッズって外国人選手が活躍してナンボってイメージなので、日本人選手だけで一丸ってあんまりレッズらしくないなーって。決して皮肉じゃなく。高橋よりマゾーラの一発の方が全然怖いもん。ナビスコのV逸、そしてこの惨敗と、浦和は試練が続く。2週間空くのは大きい…と思いきや、次戦以降はオリンピック代表が抜ける(原口はA代表だから山田直と濱田か…)。試練は続く。ジュビロの次戦は甲府。…これで甲府に負けたらレッズサポに恨まれるぞー(笑)でも、マイクの高さや、その後ろから飛び出してくるパウリーニョにあっさりやられる予感はすごくする…。

shimokita round up4 @ 下北沢のライヴハウス




初回から毎年行っている上、知人も段々参戦率が高くなり、なんか色んな人に会えたり、会えなかったり、しかも会えても顔見知りだけど名前知らないし憶えてない、みたいなことも多くて、しかも間に埼スタ行ってるんで…なんだか不思議な一日だったというか長い一日でした。それでも色んな人、色んな人の笑顔、毎日(電車では)通過している街で得られる“非日常”は、「また来年も会えたらいいな、また一年頑張ろう」って気にさせてくれる、大好きなライヴサーキット。途中サッカー見に行ったせいで(笑)、あまりライヴ見れてないんだけど、今回見たのは全部見たことなかったバンドなので、音源の紹介とともに振り返り。

ヒツジツキ - 3分で分かるランパスルーム(⇒ダイジェストってことです)


2年前のラウンドアップ前後のQuipのCDで知ったヒツジツキ。ずっと見たかったんだけどようやく見れた!客層が男子率高くて意外だった――んだけど、僕も男の立場としてこのバンドが男に刺さる理由を考えるとなんだろう?「やりたいギターロックをやっている」感じがこのバンドにはある、気がする。透明感と叙情感あふれるギターロック――nhhmbaseの歌声でギターロックやってる感じ?(魅力がある伝え方になっていない気がする…。)いやでも無茶苦茶かっこいいと思うんだよねえ。チラシにビークルのクボタさんとcinema staffというのも「そうそう!」みたいな。最後のMCで、「一つ大きなこと言っていいすか?次はCOUNTDOWN JAPANで会いましょう!」と。彼らは現在CDJに出られるWEBコンテストに参加中。昨年ハヌマーンが勝ち上がっただけに、出てほしいなーと、いちリスナーとして思う。

THEラブ人間 - わたしは小鳥


最近話題のラブ人間。こういうイベント来てるくせにそんなに最近音楽情報仕入れているわけではない僕が「話題」と思っているんだからだいぶ話題なんだろうと思い込んでいたけどどうなんでしょう。イメージとちょっと違ったけど、それでもこの曲の“君は僕の宗教〜宗教〜宗教〜♪”って歌詞は完全に頭に残る(笑)この曲もそうだし、午前2時・真夜中…ではない、午後2時の真昼間のブルース(ラブホの歌)とか、突き抜けている感じはするし、リアルさや生々しさを感じるというか、良いか悪いかわからないけど“躁”。こちらはCDJ出る。フェスとかでどう受けるか楽しみだなー。

東京カランコロン - マリメッコとにらめっこ


最初東京カランコロンを知ったのは、ゆら帝好きな同僚(当時)が良い、と言っていたところからで、当時はまだアー写も男性2人だったんじゃなかったかな。その頃と音楽性の根本は変わっていないんだろうけど(ポップで変質的)、女性ボーカルの子の存在がやはりすごくポップさに多大な影響を与えていて。それ自体への好みはあると思うけど――「ゆら帝好きな友人が――」というところからはイメージも掛け離れつつあり、この曲名も一見「あちゃー」って感じがするんだけど(笑。「マリメッコとかさあ…」てとこ含め)、それでも不思議――「マリメッコとにらめっこ〜♪」ってフレーズはつい口ずさんでしまう。何より曲がいいから結構すんなり入ってくる。こういうことを最初にやっちゃうのは強いしかっこいい…のかも。つうかUNITソールドアウトってすごいね。フリーライヴ見に行きたい。ちなみに、カジヒデキに“marimekko song”という曲があります。

振り返って気付いたのだけど、3バンドとも女性ボーカルじゃないけどメンバーに女性が居る(入場規制で見られなかったD.W.ニコルズ見れたらそれもそうだったな!)。別にこの10年それ以外にそういうバンドが居なかったわけじゃないし、こういったバンドもまだ全然メインストリームに躍り出るようなバンドたちではないけど、でもなんか、スパカとかプリとかナンバガとかRIZEとかsmorgasとかが次々出てきた頃をなんとなく思い出した。それでも当時と違うように感じているところがあるとしたら――「草食男子」時代、方や「20代女性の7割が恋人居ない」時代・女子会時代?という時代の男女混成バンドって言うのかなあ?それこそ「君と僕」の位置関係が――変わってきている?と思ったりする。メンバー内恋愛をしてそうでしてなさそう。「すりゃいいのに!」みたいな(笑)していないが故、バンドとして鳴らしている音が突き抜けてピースフル――なんてことがあるかどうか。適当な想像だけれど。

前にも書いたけど、J-ROCKって独自にバンドサウンドやロックに進化を遂げていて、ほんと面白い。ガラパゴス化されてほしくはないけど――でも先日の透明雑誌のライヴで感じたようにそこに“魂”があれば言葉の壁は関係ないのではないか。セールスは兎も角、ライヴの場に置いては。とか言ってみたりして。「マリメッコトニラメッコー」とか、意味わかんなくても歌えるじゃん(笑)顔たちや透明雑誌相対性理論や宇宙人、そしてカランコロンのようなバンドたちから感じることは、「言葉の響きって面白い!」ってこと。それによってまた音楽の深みに新たなスパイスが加わっている――まあ、でも僕は響きとしての歌詞より内省的な正統派ギターロックが好きだけど(笑)年を取って、「若いバンドとか聴き続けられるのかな」というのは20代になってからずっと思ってきていることではあるけど、結果的に、今の方が全然J-ROCKの若いバンドを聴いている。自分が「同年代」だった頃よりもよっぽど。不思議なもんです。まだしばらくこの進化を楽しみたいし、このイベントにも足を運びたい。ありがとうございました。