ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

群馬旅行。ザスパクサツ群馬-ジュビロ磐田 @ 正田醤油スタジアム / 「服の記憶」展 @ アーツ前橋 / 富岡製糸場~楽山園と城下町小幡の町並み、臨江閣庭園と前橋の町並み など

ザスパクサツ群馬-ジュビロ磐田正田醤油スタジアム


初群馬アウェー。終盤に追いつかれ痛いドロー。

ザスパクサツ群馬-ジュビロ磐田正田醤油スタジアムを見に行きました。ジュビロを見るのは前週のジェフ戦以来ザスパを見るのはいつ以来かなと思って観戦リストの中で検索したら、10年前に都田サッカー場Honda FCとの試合を見て以来!だからJリーグに昇格してからは初めて。あの時は3-0でホンダが快勝して、ザスパは一応3位でシーズンを終えて翌年Jリーグに昇格して行った。試合中は弱いながらも生憎の雨。招待券客多かったみたいだし、天気良ければもっと入ったかもなあ。バクスタの合羽がカラフルなのが「薄いファンが多い」のを物語っているような気がした。今年北関東のアウェーは全て行ったけど、ザスパが一番ゴール裏が少なかった。コールも「ザスパ」「群馬」より「草津」推し。でもここは前橋だし「草津遠い!」というのは今回地図を見て感じていたところ。水戸や栃木と比べると応援がスタジアムを巻き込んでる感が薄かったのには、そういう「単語の選び方」もあるんじゃないかなあ…。

試合の話。ジュビロのスタメンは前節と同じ、八田、小川、伊野波、森下、駒野、藤田、宮崎、松浦、松井、祐希、前田。前節は決して悪い内容じゃなかったんだけど――それが続かないのが今季のジュビロ。特に雨やピッチが良くないアウェーだと一気に消極的になる。最終的には相手の倍の10本シュートを打っているんだけど正直そんな打っている印象は薄いし(祐希の先制ゴールまでも殆どシュートシーン無かったように感じた)、ポゼッションの割には少ないシュート数、それによってCKの数も少ない。押し込んでも、最後の仕掛けが出来ていない――ドリブルではなく相手を探してしまう、中に前田しか居ない(前田が外に出ることも多いからそうすると誰も居ない)、だからクロスも上げられない。

後半、山崎を途中投入したところから「もう1点取りにいく」という名波の姿勢は見てとれたけど、追加点を奪えずに居ると結局一発にやられて、終盤に追いつかれて1-1のドロー。残念だ。残念だけど、まあ結果に関しては切り替えるしかないし、最後の得点は蹴った選手を褒めるしかない、そして最後の最後のピンチを防いだ八田に感謝するしかない。結果は仕方無いから、消極的な選択が多い試合だと見てて残念だし…今回の試合に関しては「水戸戦よりはマシだった」としか言いようがない。

水戸戦を思えばいきなり良くなる期待はしてない、元々。けどフェルジナンドが怪我から復帰してる今、宮崎をボランチで使い続ける必然性はなんだろう?やっぱ本職じゃないボランチ2枚で乗り切れる程J2も甘くないと感じる。名波の緒戦快勝した時のボランチはフェルジじゃんか。それに隆だって居る。小川も本当に櫻内より使う価値があるプレーを出来ているのか。名波がもしそういった選択に酔うタイプの指揮官なら残念だ。コミュニケーションの取りやすい(指導しやすい)日本人を好むというのは当然あるんだろうけど、それによってアジウソンの引っ張ってきたファブリシオエンリケ、パラナと言った素晴らしい選手を排除した内山がどうなったか覚えているか?せめて選手の能力は客観的に評価出来る人に上に居てほしい。まあ日本人ボランチが好み…というのなら、今オフは康裕を本気で復帰させにいくだろうけど。

以下は試合前後の群馬観光です。群馬県は電車では通過するんだけど、観光という意味では経験が少ない(9月に桐生の古い町並みを見に行ったりはしました)。前日に「ググッとぐんま」を読んでいたのだけど、群馬県って広い。この時期に13時キックオフだと試合後観光するのは割と難しいし、試合前に行くと試合開始ぎりぎりになってしまう。あんなに温泉地もあるのに前橋からはそこそこ遠いから今回行くのは難しかった。もし来年も群馬アウェーがあったら来年はやっぱ一泊しよう。伊香保か渋川か草津



甘楽町・楽山園と城下町小幡の町並み





まず高崎から上信電鉄で30分程揺られて、上州福島駅からスタート。この駅のある甘楽町富岡製糸場のある富岡の隣町。富岡の駅の方にもレンタサイクルがあったんだけど、この駅の方が確実に借りられそうだと思ってこちらで下車。この駅から南に3km程の場所に名勝・楽山園。それがお目当てだったんだけど、それを中心に構成される城下町小幡の町並みがかなり良かった!養蚕農家群と武家屋敷群(というほど沢山あるわけじゃないけど)が共存していて、それぞれを良好な状態で残そうという町の努力も感じる。

武家屋敷庭園群




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楽山園





その城下町小幡にある名勝庭園・楽山園。織田氏ゆかりの大名庭園だそうで、これは庭も借景も素晴らしかったし広かった!芝は枯れ気味の季節だったけど紅葉も良い。甘楽町あなどれない。けど、観光客は殆ど居ない(笑)お隣の町の製糸場はあんなに人一杯なのになあ…惜しい。距離にして4kmあるか無いかぐらい。富岡製糸場とセットでツアーが組まれるようになればそれだけで一気に盛り上がりそうなのに。こりゃー行かにゃーいかんら(遠州弁、甘楽だけに)。
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富岡製糸場とその町並み


そのまま自転車で富岡製糸場まで。自治体が変わるだけで家屋の数が一気に増える。そして世界遺産富岡製糸場。とにかくもう!人が多かった!ちょうど数組のツアー団体と同じタイミングで入場しちゃってほんとバカみたく混雑してて。時間の都合上全然見切れなかった…。ちなみに製糸場のほぼ斜め向かいに遊郭跡とされる一大飲み屋街があって、いわゆる観光客が通る道からそちらへ一本中に入ると全く人が居ない。上手く写真が撮れなかったので↓には無いけど大きな料亭もあったし、それ以外にも富岡にはレトロな建物が多く感じた。もう少しゆっくり自転車で回りたかったな。





前橋・臨江閣庭園




富岡から前橋に移動すると小雨が降り始めていた。けど駅からスタジアムまでが約4km、その中間ぐらいに繁華街があるような街だったので駅でレンタサイクルをして試合後に色々と寄り道をしました。まず臨江閣。明治時代に出来た古い建築。隣接する庭園は割と新しいから近代に後付けで出来たのかもしれないけど(それとは別に古そうな庭も隣接してる)、それぞれ良い感じ。高松の披雲閣庭園に似てますね。臨江閣自体はイベント開催で建物内の見学が出来なかったのが残念。
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「服の記憶~私の服は誰のもの?」展 @ アーツ前橋



アーツ前橋は昨年出来た美術館。建物もかっこよかったし(設計は水谷俊博さん。サインは青森県立美術館に似てるから菊地敦己さんかと思ったら西澤明洋さんという方だった)、この「服の記憶」展も気になっていたので、ちょうどアウェーで見られて良かったし期待以上だった(入場料600円って安い!)。参加作家さんは石内都さん、平野薫さん、NIGOシアタープロダクツ等。富岡製糸場が大きな観光資源となる中で、県庁所在地の美術館で衣服の展示があるというのはすごく面白い。あと丁度Open Reel Ensembleメンバーによるライヴ(FORM ON WORDSのファッションショー)も見られてラッキー。面白かった!

前橋の町並み







そういえば今回前橋を歩いて、「47都道府県庁所在地制覇」でした。前橋の町は――前橋駅からだと繁華街が正直遠い。そして繁華街の規模自体は結構大きいんだけど、雨もあってか(もしくは日曜休業のお店が多いということなのか)、全然人が居なかった。浜松より広い繁華街だけど浜松並みに人が居ない。まあ郊外型店舗行きますよねー。繁華街の中には幾つも小さなギャラリーがあった。アーツ前橋をコアに、アートで中心街を盛り上げていこうという機運があるのかも。あとは中央前橋駅付近に遊郭跡がある?という記事を見掛けてその辺もうろうろ。スナックが点在するエリアに「花園公園」があったり…ひどい店名も多くてなんか面白い街でした(笑)天気良ければもう少し色々回りたかった。

帰りは電車代ケチって伊勢崎から東武線経由でゆっくり帰京。伊勢崎も城下町なのでもう少し明るい時間に来れたら歩いてみたかったところ。またいずれ(あと乗換駅だったら太田駅だったり館林も)。株優と定期のおかげで帰りは片道1000円ちょい。結局ハラミュージアムアークとか群馬県立近代美術館群馬県立館林美術館は行けなかった。また来年以降ですなー。そしてこの日電車に乗ってて思ったこと。人が隣に座りたがらない(笑)たかが髪の色がこんななっただけで(たかがと言うには派手だけど)、衣服が怖いわけじゃなかろうに。やっぱ心証が違うんだと思うと今後人前ではとても発言や行動に気を遣う必要がありそうだし、逆に「意外に」捉えられるようにもなるんだろう。視点が変わる。面白い。