ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

鎌倉でサツキの咲いた枯山水庭園。光明寺庭園、明月院庭園 / 《YCC Temporary 大巻伸嗣》@ YCC ヨコハマ創造都市センター

前週に道端でサツキの花がかなり咲いていたのを見て、サツキの刈り込みのある庭園を見に行きたいな!と思い立ち5月最後の週末に鎌倉へ。

光明寺庭園


鎌倉駅から約2km(逗子方面のバスで10分)。光明寺庭園。小堀遠州の庭園があるということで前から行きたかったお寺さんに初めて行った。期待通りのサツキの花と枯山水――と、サツキの刈り込みで↑の枯山水小堀遠州と思い込んでたけど、遠州作庭説があるのは下の記主庭園だとのこと。
池の向こうに楼閣が見える感じはやはり遠州の手掛けた京都の大徳寺芳春院に似てる…とも思ったけど、この楼閣「大聖閣」が出来たのは近年みたい。



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明月院庭園




北鎌倉の駅から徒歩10分。あじさい寺で有名な明月院、まだまだあじさいの季節ではないけど枯山水の庭園はほのかにサツキが色づいていた。明月院といえば悟りの窓。5月下旬頃からその向こうに見える本堂後庭園の特別公開もあるはず…とそれも見たかったけど、残念ながらまだ公開始まってなかった。
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《YCC Temporary 大巻伸嗣》@ YCC ヨコハマ創造都市センター


もう一つの目的。横浜へ移動して大巻伸嗣さんの個展《YCC Temporary 大巻伸嗣》。昨年のあいちトリエンナーレ愛知芸術文化センターで観た作品と同じ手法で、あの繊細なタッチで昔の横浜の街が描かれていた。ほんと素敵すぎます。(6月4日まで。翌週だと行けなかったからぎりぎりセーフ!)
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森、道、市場2017 @ 蒲郡ラグーナビーチ(大塚海浜緑地)・ラグナシアへ初めて行ってきた。

『森、道、市場2017』@蒲郡ラグーナビーチ・ラグナシアへ行って来ました。地元の友達が誰かしら毎回行っててずうっと行きたかった森道によーやく初参加!噂に違わぬ、音楽も素晴らしいけどなんかオシャな雰囲気漂いつつゆるい雰囲気の素晴らしいフェスだった。元々は今回、日曜にジュビロの試合があって、土日にフェスがあるから土曜日に行けばちょうどいいんじゃん――と考えていた。なんだけど、日曜の試合が売り切れてしまったうえで、土曜は天気も悪かったので日曜に行きました。

今回の森道、前売チケットが売り切れてたけど、公式サイトでは「当日券無制限」という案内。そんなことって有り得るのか。あくまで「音楽フェス」ではなく「音楽って露店も沢山あるお祭り」みたいな設定だから、わざわざ三河まで来る人が居たら入れてあげようってことか。そう言われるといくらメンツが良いとは言え当日券に人が殺到することも…ないか?てことで当日行きまして、行くまでは小さなインフォメーションで長蛇の列…みたいなの想像していたけど、ラグナシアの窓口が当日券用に稼働してたのでスンと買えて拍子抜け。前売りより2000円も高い…とはいえ5000円。元が安すぎる!

見たもの。YOUR SONG IS GOODTHA BLUE HERBクラムボン→imai(group_inou)→ART-SCHOOL(チラ見)→Seiho(チラ見)→東京カランコロン(チラ見)→sumika(チラ見)→チャットモンチー→溺れたエビ!(チラ見)→帰路。

意外と久々に見たユアソンは“熱帯ボーイ”みたいな懐かしい曲もやってくれて楽しかった。1月の中野サンプラザ以来のクラムボンはやっぱ楽しかった。溺れたエビ!は実は初見でした。こういう感じなのか(笑)それ以外は少しずつチラ見って感じだったけどgroup_inouのimaiはソロでも音が楽しいな。チャットモンチークラムボンの時の感じだと、メインステージは1万人ぐらいのキャパはあるのかな(ホワイトと同じぐらい)。チャットの裏のsumikaも想像よりは結構入ってたし見ずにダラダラしてる人も多いフェスだったので、全体で1.5万人居るか居ないかぐらいかな。

ライブの感想よりフェスの感想。オシャな雰囲気、というか、普段着でフェスに来ている感じがそうさせているのかな?その点は他の日本のフェスより海外のフェス(ガバナーズや香港のClockenflap)のこと思い出した。フジロックでも皆装備として「それっぽい格好」をするし、ロッキンでも皆動きやすい「それっぽい格好」をするけど、森道は普段着で来れる。ジャンル的なもの、季節、場所(名古屋豊橋から電車でサクッと来られる・車や施設逃げ込み易い)、色々要因はあるだろうけど。人は多かったけど、(海側エリアの入場口以外は)人大杉って感じではなく人の多さが楽しい雰囲気を作っている感じ。フェスっていうか、お祭り。環境も良いし雰囲気もガツガツしてないし良いフェスだったなあ。




Rock on the Rockというフェスが春に三河湾の海岸沿いでやってて大変気持ち良く大好きだったんですが(これ↓)
romitou.hateblo.jp(後継イベではないけど)その延長線上の気持ち良い感じ。あれは名鉄蒲郡線で更に何分か揺られてたけど、森道はもっと豊橋寄りだから浜松からでもかなり行き易かった。もし自分が浜松なら、このフェスがあればムリに遠くの大きなフェスに行かなくてもいいやって気持ちになるかも…。今回初だったという遊園地内のステージ、ラグナシア広場のDJブースはロケーションも音も凄く良かった!乗り放題だったアトラクションはさすがに乗らなかったけど、プールの間を通って移動するのは楽しかった。入ってる大人は居なかったけど。ステージ客席の後方もプール。トイレもきれいなのが使えるし、出店のおしゃなご飯類はどこも混んでたので、そこをカバーすべく遊園地のお店が使えるのも助かった。遊園地価格なので高いけど。





なんかとっ散らかった感想になってしまったけど本当にすごく良いフェスで楽しかった。また来年もこのフェスに合わせて帰省したいと思う程(以前は秋もあったと思うんだけど、あるとしたら確か朝霧の翌週だからなあ…)。お会い出来た方々ありがとうございました!会えなかった友人はまた次回別のフェスで。帰りは三河大塚から鈍行の終電での帰路。三河大塚1834発で吉祥寺2458着。休日乗り放題きっぷ+小田急優待券で3,500円ぐらい。現地で呑みすぎたのか、東海道線では平気だったのに小田原ぐらいから気持ち悪かったので豊橋から新幹線にすればよかったなと少し後悔。

おまけ。蒲郡市のマンホール。

甲信越北陸お庭巡り⑧。山梨編。ヴァンフォーレ甲府-ジュビロ磐田 @ 山梨中銀スタジアム / 甲州市・恵林寺庭園、浄居寺庭園、大善寺庭園、三光寺庭園 など

ヴァンフォーレ甲府-ジュビロ磐田山梨中銀スタジアム



鹿島戦から一転の不本意な一戦。数的不利での勝ち点1を収穫に。

GW旅行最終日。甲府ヴァンフォーレ甲府-ジュビロ磐田山梨中銀スタジアムへ行きました。ジュビロを見るのは3日のレイソル戦以来、ヴァンフォーレを見るのは昨年の小瀬の試合以来でした。
romitou.hateblo.jpromitou.hateblo.jpつい2週間前に宿敵・鹿島相手に快勝し、この試合の数日前も若手が結果を出して逆転勝ちを収めているので正直この試合も期待していた――けどその期待からは遠い試合になってしまった。鹿島戦の時と同じベストメンバーでのぞんだジュビロだったけど、引いた甲府守備陣がスペースを与えてくれなくて、川又が孤立してしまいボール収まらないし、攻撃になってない。単発のシュートが2本ぐらいあっただけ?一方でホーム・甲府の裏への動きやボールは精度が高くて苦しい前半だった。俊輔だけでなく松浦がボール触る為に下がってきてしまって川又が孤立する状況を作り出してしまっていたので、小川入れて2トップもありかな、って話してたらほんとに後半開始から松浦→小川航。

しかし後半も流れは変えられず。セットプレーからカウンターを食らって、それを止めた宮崎が2枚目のイエローで退場。あのイエローも退場も仕方ない。川辺の奪われ方が悪かった。この試合の甲府はほんとカウンターが良く鍛えられてて、この退場を誘ったカウンターも攻守切り替わった瞬間に5人ぐらい飛び出して来てた。昨年中銀でやった時の甲府はほんと「ドン引きしか出来ない」チームだったので、今日の内容は吉田監督が良く鍛え上げたという感じなのかなー。稀にしか観ない他チームのことを言うのは好きじゃないけど、新潟でそのまま続けていたら両チームの未来はどうなっていたのだろう、とは思う。

一方で甲府は引いた相手を崩すことには慣れていないだろうから、うちが10人になったのは甲府にとって必ずしもプラスではなかったかもしれない。そこは今年のジュビロの守備陣が大井を中心に安定しているから、ある程度安心して見ていられた。0-0スコアレスドロー。数的不利の中、なかなか攻撃の形も(セットプレーのチャンスも)作れなかったし勝ち点1拾えただけ良かった試合。10人になったなりに出足が良くなる…ということもなく。まー負けなくて良かった。

今日出来が悪かったなーと友人と一致したのはアダ。ボールに絡む回数が少ないのは仕方ないけど、数的不利の中でオフザボールの動きが悪すぎる。渚が右サイド抜け出したシーンも、川辺からパスが出なかったシーンも、動きが悪すぎた。アダがブレーキだった時点で今日は勝てないと思った。小川航も10人で生きるにはまだ厳しかった(アダとの距離感も悪かった)。10人になってセカンドボール全然拾えなかったのはFWだけのせいではないけどね…ただ少なくともアダは数的不利の中で個の一発を期待されてただろうからこの何もしてなさは厳しい。アダだったらもっと勝負できる。フツーのクロス上げてる場合じゃない。あと川辺が今キレているのは分かる。んだけど今日は奪われ方が悪いシーンが幾つかあったなあ。俊輔→松本の後、川辺が一列上がったけど、そこで「俺がやる」が凄かった…けど今日はそれがハマらなかった。

ま、でも甲府の出来も良かったんだと思う。僕個人はカウンターサッカーは好きなので、甲府の選手のライン際の差し引きは観てて面白かった。今季オフサイドを割と取れているうちのDFラインを何度も破られていた(それでも失点しないのはカミン様だけでなく、今年のうちのDF陣の粘り強さと向こうの決定力不足と)。今季川崎戦のカウンターゴールも個人的には好きなゴール。カウンターって簡単に見えるかもしれないけど、お互いのイメージと走りの質・パスの質が一致しないと生み出せない。そこで決まれば、とても効率的で美しいゴールだと思うのです。ラグビーで1人独走トライになるシーンってきれいじゃん?なんかそういう感覚。カウンターが「弱者のもの、つまらない」って風潮が不思議なんだよなあ。

というわけで、甲信越北陸庭巡りもようやく最終日・甲州編です。前エントリは↓。
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48.甲州市の風景



試合前は甲州市の庭園を巡りました。数年前、塩山駅からすぐのところにある観光施設でレンタサイクルをして恵林寺庭園へ行ったことはあったけど、調べると「山梨県指定名勝」の庭園が他にもあると。そのうち三光寺・大善寺塩山駅からは遠く最寄は勝沼ぶどう郷駅。で、近年甲州市では勝沼ぶどう郷駅にもレンタサイクルのポートが出来たと(ペイできるのか…?)。ということで、勝沼ぶどう郷スタート→塩山駅ゴールで甲州市の庭園巡りをしました。試合前に20km近いサイクリングをしているので気持ち的にもそこで燃え尽きていた(笑)本当は甲府でもレンタサイクルしたかったんだけどな…。

49.三光寺庭園



まず勝沼ぶどう郷駅から約1kmの位置にある三光寺庭園。山梨県指定名勝。このお寺は無人管理のようで庭園も(昨年見た東光寺庭園と比べると)荒廃気味だったけど、鶴亀島からその面影を感じる。桃山時代の作庭と推定される。
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50.大善寺庭園・薬師堂(国宝)


三光寺から坂を下って甲州街道を進むと、甲州街道沿いにあるのが大善寺山梨県指定名勝の庭園目的で訪れたけど、薬師堂も国宝に指定されているそう。庭園は江戸時代初期の作庭とのこと。ちょっと苔か芝が剥がれちゃってるのが残念。薬師堂の手前にある楽堂からの甲府盆地の眺めが素晴らしかった。




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51.恵林寺庭園





恵林寺武田信玄菩提寺。国指定名勝の庭園は夢窓疎石の作庭とされる。3年ぶり2度目。携帯を替えてからずっと再訪したかったのでようやく来れました。名園!!







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52.向嶽寺


ここにも国指定名勝庭園がありますが拝観謝絶寺院。いつか公開されますように。

53.浄居寺庭園




恵林寺沿いの道(県道38号線)をそのまま北へ1km程度の進んだところにある寺院。こちらも夢窓疎石作庭説があるそうです。こじんまりとした寺院で、拝観も無料で案内してもらった感じだけど石が並んだ迫力がとてもある!あと池の流れの感じが最初の三光寺庭園と似てる。
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54.牧丘の町並み



この浄居寺があるのは甲州市ではなく山梨市。山梨市の中心部といったら塩山より2つ甲府駅に近い方なのだけど、どうやら川を渡ったところで自治体が変わったらしい。で、ちょっと「おおお」と思ったのがこの街並み。なーんの変哲もない、いわゆる昭和の町並みとでも言えば良いのかもしれないけど。金沢や高岡のように観光化もされていない、どの駅からも遠い、ただただ「昭和の町並み」。嬉しくなっちゃうねぇ。今回の旅で見た中でも一番見つけて嬉しかった町かもしれない。
↓この人形は不気味なのできっと夜知らずに走ってたら超ビビる…。

55.甲府の町並み




試合後に中心街を歩いた。何度か歩いてるのでなーんも無いのも暗いのもわかっているけど、「開発通り」「オリンピック通り」なんて路地は初めて知った!調べたらこの横丁の公式サイトがかっこいい!

甲府ん!路地横丁楽会 | ようこそ!甲府のディープな世界へ…
http://kofuyokocho.com/

以上でGW旅行は終了。試合の感想はともかく、久しぶりの街も初めての街も、普段見ない風景を色々見られて本当に楽しかった。また次のアウェー旅行の計画を練らねば!

今回の旅中、他に人が居ない庭園へ幾つも行っているので、大善寺は国宝とはいえ意外と人が居るな〜甲州街道沿いだから?と思ったけど、逃げ恥のロケ地になってたのね。知らなんだ。