Onsa @ 下北沢ERA
この時以来2度目のOnsaライブ。2008年リリースの3rdアルバム“音旅行”から好きになって、元々友人から貸してもらっていた“アルバム”を聴き直したらやっぱりハマって、2009年最も聴いていたというぐらい沢山聴いていたバンド。最後のツアーや解散ライヴへ行けなかったのはすごく残念だったのだけど、今回一夜限りの復活。今回のライブの収益――小さなバンドなので決して大きな額では無いけど、それでも東日本大震災の義捐金として送る。という趣旨のライブ。でもなんかOnsaって高崎のバンドってイメージなんだよなあ。その為に集結したと言うのは違和感もあったけど、ライブ中のMCで語っていたのは、元々この日はメンバーの結婚式の二次会でOnsaとしてのライブを身内だけでやるつもりだったこと。それでERAを借りていたこと。というのを話していた。ボーカルの岡崎さんは今熊本に住んでいるということもMCで知った。「だから実感が得にくい」ということも言っていたし、方やギター佐藤亮さんは岩手県出身。東北出身者としてのリアルな心情も語っていた。
さて。Onsaの前にウッダード・チアリの人や秀吉(Onsaの紹介で「家康」って言われていたのが笑った。訂正されず(笑))も出ていたけれど、咲き始めた桜を見たくて遅れる覚悟で自転車でうだうだしながら下北へ。井の頭公園⇒井の頭通り⇒駒場野公園⇒北沢川緑道。結果、Onsaしか見れなかった。誘っていた友人は割と早く着ていたそう。“濁りのない色彩”からライブスタート。“風になるまで”“Nights”“サイレンス”“ライフサイズ”“いつか忘れてしまう前に”“fine”アンコールで“ever place”だったかな。7、8曲で40分か50分ぐらい。1stと2ndの曲中心で3rdの曲は1曲しかやってくれなかったけど(暗いからか)、それでも素晴らしかった。久々のライブとは思えないぐらい。岡崎さんの声も全然「出ていない」ということは無かった。本人の言うとおりガタイはデカくなっていたけど(笑)うるさくもなく音の具合も丁度良く――これで解散しているというのが勿体無いなぁ。
下ネタも適度に滑っていて「これがブランクか」というMCにも笑ったけど、それと同時に岩手出身のギター佐藤亮さんの「昨日、こっちに住んでいる同じ地元の友人にライブをやるって話をしたら、“音楽なんかやってる場合じゃないだろ”と言われた」的なMCもすごくリアルなものとして感じた。「でもそれも分かるけど、自分はこうするしかない」ということや、「今ライブハウスもバンドマンもライブが減って、すごく苦しいことになっている。これから潰れるライブハウスも出てくると思う」と言うことも包み隠さずに話した。ちなみに佐藤亮さんは先日ストレイテナーひなっちのプロジェクト(Ustreamライブ)にも参加していた。こんな風にアーティストが素晴らしいライブをしてくれるのなら、リスナーが出来るのはせめて今まで以上にライブに足を運んで、そういう部分でお金を回すことなんだろうと思う。Onsaは「あくまで今日だけ、今日が本当の最後」だと言うけど、でもまたライブやってほしいな。この日の物販では過去Tシャツも1,000円で放出されていたので2枚買った。今年の夏着る。ライブ後、友人で飯を食べに行って帰宅。帰りはすごく寒く、風邪を引いた。38.5度。よく自転車で帰ってこれたなぁって気すらする…。