ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

東京から初めてサマソニ大阪行ってみた。SUMMER SONIC 2014 OSAKA @ 舞洲サマーソニック大阪特設会場

東京から、初めてサマソニ大阪に行ってみた

サマソニ大阪。元はというと今年のアラバキ終わった後に仙台駅前で呑んだ見知らぬ人が「色々行ったけど今までで一番良かったフェスはサマソニ大阪!」と言ってて、ほんとかよ(笑)と思って。そこから暫くは普通に幕張行く気で居たけど、タイムテーブルが出た後(幕張ではArctic MonkeysPhoenixが多少かぶっている)に元同僚と飲んで「東京と大阪で迷ってる」って話をしたら、そこでも「絶対大阪の方が良い!東京より全然過ごしやすい」と。そこまで言われたら大阪行ってみるかー?という気持ちになって。

そしてその前の週に福岡のアウェー試合へ行くことにしたので(これもお盆で航空券が高かったので決断できていなかったけど、ジェットスターが安くなるタイミングを見計らって!)、鈍行で色んなところ寄って帰れば大体1週間後に大阪着くんじゃないか?というのがこの西日本旅行の大まかな計画。サマソニ大阪は東京より多少チケット代が安いのも魅力だった――っていってもこの旅行で使ってるトータルの費用考えれば微々たる差だけども。2日券で2.3万円なら安いなーと思ったけど、大阪はクラフトワーク居なかった…から日曜だけ参戦。サマソニ自体は、昨年は体調不良で行けなかったので一昨年以来です。

サマソニ大阪2日目見たもの

ディエゴ・フォルラン(C大阪)→スカイ・フェレイラ→KREWELLA→BABYMETAL→THE 1975→WHITE LIES→Superfly(チラ見)→JAMAICA→TOKIOROBERT PLANT AND THE SENSATIONAL SPACE SHIFTERS→MOGWAIArctic MonkeysPHOENIX

セレッソ大阪の練習試合を見に行ってみる

着いたところでちょうどメインステージが終わったので、会場から歩いてすぐ…と聞いていたYANMAR GROUNDへ。ほんと近い。セレッソ大阪-U-18セレッソ大阪の試合を見てたらフォルランがクールダウン終わったところだった。後ろ姿…。その後はステージが近いのをいいことにスカイ・フェレイラ→KREWELLA→BABYMETAL→1975→WHITE LIESとサクサク見る。この中で一番人が入ってたのはベビメタちゃん。後ろの方で見守る前の人達のTシャツが、メガデスモトリー、メイデンだったw

TOKIO

夕方頃、TOKIOの機材車が到着したみたいで搬入が。このトレーラーを寄せる特別扱い!しかし土曜東京は昼間なのに日曜大阪は夜って、よくよく考えたら国分編集長対策だよね(笑)SONICでJAMAICAを見た後、TOKIO。中で待つ程の熱量も無かったから外から。この辺の通路もリスバン無しで居られる場所だから隣の人たちはリスバンしてなかった(だけどジャニヲタというよりフェス好きっぽかった)。中はパンパン…つっても大阪のFLOWER STAGEはキャパ2,000人ぐらい?当然後ろの方は溢れている。

登場すると大歓声、前の方は黄色い声だけど後ろの方は野太い声。“宙船”“アンビシャスジャパン”という流れは多分東京と同じ。長瀬君の第一声「We are TOKIO!」がベビメタちゃんの最後の「We are!We are!BABYMETAL!」とシンクロ。開始前の「茂!」コールに対して「聞こえてたぞ」とかふれるとか長瀬くんすげーなと思いつつ。さすが盛り上げ上手、すなわちライヴが楽しい。全体的にファンのノリはミスチルっぽい。30分ぐらいの持ち時間の最後は“LOVE YOU ONLY”。ペットボトル飛んでてうけた。その前のMCでの「今日はギター持ってるけど明日はクワ持ってるぜ!」とか「ジャニーズのおやじバンドが来たぜ!」とか「二度と無いかもしれないぜ」とか、自虐的なMCも面白かったなあ。

ちなみにこのTOKIO始まる前ぐらいの時間帯が、ちょうどどのステージもやってない時間帯で、そしてその後全てのステージが行われる時間。裏がTwenty One PilotsとMegadethロバート・プラントで、結果食われたのがロバート・プラントというのが…。

TOKIO後。モグワイは後半がアークティックとかぶってたのもありガラガラ気味(SONIC、WHITE LIESとかジャマイカとかは人多かったのになあ。盛り上がり見れば涼みに来ていたというわけではないと思うし)。この時のメタモ以来、数年ぶりのモグワイ、やっぱかっこよかった。その後アークティックへ行ったら丁度“Brianstorm”だった。“Crying Lightning”辺りからゆったりする流れに入った後は結構もうPhoenixへの移動が始まっていて妙に焦ったので移動。行ったら急ぐ程でも無かったけど。

PHOENIX

そしてオーラス、Phoenix。今年見るのは1月の新木場6月のニューヨークに次いで今年3度目でした。セトリはGovernors Ballと同じ。今夏のフェスセット。いやきっとそうだろうと思ったよ。思ってたけど、最初の“ENTERTAINMENT”から最後のRepriseまで跳ね続けるつもりで、ここに合わせる為に今日の一日を過ごしてきたと言っても過言ではない。多幸感。最高すぎた。途中のMCでトマが「Pictures OK」って言って。はー、自分で言う人も居るんだね。だから写真は最後のだけど、今日は2曲目の“Lasso”からステージ降りてて(笑)完全にTOSHI-LOWかトマか、って感じ!

Phoenixの前にアークティックやモグワイ見てて…クリマン清水さんも言ってたけど、「フェスとバンドとファンが一緒に育ってる」ってすごいわかるなあと思って。サマソニファンとアークティックがそういう関係であり、フジロッカーとモグワイもその関係に近い。で、清水さんは去年のインタビューで「大事にしてるバンド」としてシガロス、デスキャブ、Phoenixを挙げてた。前二者は去年出演、今年はPhoenixの番だった。今回、初めは「SONICのトリってなんだよー大きいとこでやらせろよ!」と思ってたけど(笑)、大阪のSONIC STAGEって、大阪のマウンテンや東京のSONICよりも、舞台として良くて。「大事にしてるSONIC STAGEで、大事にしてきたバンドがフェスのクロージングを務めた」というのは、フェスの、クリマン清水さんの物語として成立してたのかなあと。

個人的にもPhoenixはなんだかんだずっと追ってるバンドだ。01年にワゴンセールで300円で買った“United”…その頃はそんな扱いだったし情報が無かったからまさか来日すると思ってなかった。フランスのバンド、って、Tahiti 80AirDaft PunkやMellowの流れで見つけたって感じだったし。そしてまさかの初来日の06年のサマソニ…今年NYで見たのはあくまで「海外旅行したい」目的だけどさ、とはいえ今後そんなノリで見るバンドも無いだろうな(笑)Phoenixなんかレーベルが頑張ったわけでもなく、大ブレイクまでに時間もかかってる、曲も独特のポップロックで、オサレバンドかと思ってたけど毎回最高にロックなパフォーマンス見せてくれて。そんな彼らが好きな連中と合唱してあの時間を過ごせたのがとにかく最高でした。出し切った。久々にこんな疲れた…けど最高だった。ほんとPhoenixで締め括れて幸せ。

サマソニ大阪そのものの感想

Phoenix後は意外とすんなりシャトルバスに乗れて、23時頃にはなんばの宿に到着。何かに苦労することもなく困ることもなくサマソニ大阪が終了。フェスを楽しみに行っているのでもちろん感想としては楽しいんだけれど、確かに東京よりも良いなと思うところはあるのでそれを書いてみる。

■ステージ間が近いからラク
なんと言ってもこれ。「移動時間もフェス」とか「かぶってるのを迷って選ぶのもフェス」てのもわかるんだけど、たとえば同じお金払ってその1.5倍のバンド、ライヴを見れると思えばコスパが全然違う。あと特にサマソニは暑いから移動時間少ないだけで体力の消耗も全然違う。あとはステージも4つでいいんだよ。どうせ見ないステージ、アーティストで数合わせされるぐらいなら。

■暑いけど暑さの質はコンクリートの東京と違ってまだ心地よい
まあこれは「その日の気候」次第だし、大阪は大阪の暑さがあるけど。でも東京のあの「メッセから出たくない感」「マリンに移動したくない感」とはちょっと違うかな(これはやっぱステージ間移動が少ないのもあるけどね)。あと舞洲アリーナを中心に意外と涼めるところも多かった。

■意外と非日常感ある
今回はなんば2泊だったのでコスモスクエアからのバスにしたんだけど、シャトルバスで埋立地に隔離されていく感じは意外と非日常感あった。まあ非日常感は、東京は知ってる人が居すぎるとか、海浜幕張や幕張メッセがIT的にもイベント的にも職場過ぎるとかそういうのもあるけどね…。海はど汚いけど(笑)

あとはお客さんの層も、東京より敷居も低く?幅広くもあり、でも東京より「フジロックのアフターパーティー感」もあると思った(ロケーション的にも)。そう、なんか幅広い。「サマソニっぽい」客層でもありつつ京都大作戦のTシャツを良く見掛けるとかローカル感も程好い。観客は体感的には2.5万ぐらい。主催者発表サマソニ2014全体が16.5万で、ソニマニ含んでるのかわからないけど、東京が5万・5万、大阪が3万・3万みたいな勘定なのかな。だとしたら体感が2.5万はあながち外れてないと思う。し、その内訳が邦楽ファンに押されてたとも感じなかったけどな(むしろ大阪でも洋楽これだけ入るんだと)。

サマソニ大阪ゆるいなあと思ったのは。TOKIOが登場したFLOWER STAGEだけじゃなく、メインステージも場所によっちゃチケット無くても見れそう…で、おそらくそれに慣れている人たちが沿道に基地を作っていた(笑)オアシスエリア(フードエリア)も入れるから、まあチケット無くてもサマソニの雰囲気は十二分に楽しめるよね。あと普通に敷地内でローソンで買い物できたり、あと亀田製菓ハッピーターンを無料でばらまいてくれてた。ありがたい。亀田がフェスにスポンサードしてるの初めて見たな…(新潟の企業ですよね…フジロックェ…)。その他にも大阪ならではのフード出店は面白かった(関東では見ない結構初見のところが多くて、上等カレーはけっこう美味しかった)。



冒頭のシャトルバスを降りた後のキャンギャルの出迎えとか、リストバンドがいつのまにか布製になっていたのとか(これは東京もそうだったみたいだけど)、色々面白かった。「大阪の方がいい」と言う人の気持ちも分かった。ま、とはいえ東京に住んでて大阪見に来るのは…今後はそう無いと思うけど(笑)またいつか機会があれば(今回みたく?アウェーと組み合わせられるようなことがあれば!)。

今後のフェスメモ

とりあえずこれで現状チケットを買っている夏フェスは終了。だけどこういう時なのでまだまだフェスへ行きたい。プラス、ヨーロッパじゃなくて近場で良いから夏とかにキリとしてもう一回海外行けないかと、アジア圏のフェスを調べ中。冒頭のはもう終わってるけど今後のメモとしてとして。

サマソニ前週の韓国のSUPER SONIC(http://supersonickorea.co.kr/supersonic2014/)。今年のメンツはQUEENPHOENIX、1975など。韓国ならもう少しチケ代安いかと思いきや、チケ代が日本水準でそんなに安くなくて美味しくない。(そういえばフジロックで久々に会った上海の友人が、昨年ガラガラだったと話題になった上海ソニックも「日本水準のチケット代だったから売れなかったんだと思う」と言ってた。)

●韓国の今年のフェス情報はこんな記事があった。Super Sonicの前週のフェス、SpiritualizedとかHoobastankとか、来日しなかった組も出てたんだな~。興味深い。

●夏じゃないけど、香港のフェス「Clockenflap」(http://www.clockenflap.com/)。昨年はFRANZ FERDINAND(そういえば11月に来日してたけどこれ合わせだったんだな)、THE STRYPES、1975、FOUR TETなどなどの名前も(ていうかリガージテーターてまだやってたんだ!)。今年の日程は11/28-30。自動昇格していればシーズンオフだけど…そこだけ微妙だ(笑)

●来年になるけど、オーストラリアとシンガポールの「Laneway Festival」(http://lanewayfestival.com/)。来年はBig Day Outが無いらしいので、こっちがアジアカップとスケジュール的に組み合わせられると面白いのだけど。

西日本旅行的には帰省からの奈良クラブ対ジュビロ磐田に続く