ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

今治市伊東豊雄建築ミュージアム / 大崎上島・木江天満遊郭跡 / 今治・丹下健三建築群 / 伊予西条・保国寺庭園、南岳山光明寺(安藤忠雄建築)/ 備中高梁・頼久寺庭園 など

讃岐アウェー旅行の続き。香川県以外。今まで何度か四国へ来た中で、未踏期間の一つが予讃線・観音寺~松山間(今治とか)。なので今回はそちら方面へ向かいました。

伊予三島の町並み


土曜は伊予三島泊。特に情報は無かったけどちゃんと商店街もあったし、地図を見ててなんとなく気になるエリアがあったりしたけど――特にめぼしいものがあったわけじゃなかったけど、とりあえず町歩き。

伊予西条・保国寺庭園


この日の一つ目の目的、保国寺庭園。国指定名勝。伊予西条駅から2.5km程のところにあって、当初はレンタサイクルしようと思ってたんだけど伊予三島で電車を一本逃したこともあって、タクシーを利用(笑)かつてイサムノグチ重森三玲に案内されて訪ね、絶賛したというお庭。決して派手ではないけど、厳かでかっこいい石組と池の雰囲気の素晴らしいお庭でした。
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伊予西条・南岳山 光明寺安藤忠雄建築)


保国寺庭園だけ目当てで伊予西条に来たんだけど、着く直前に安藤忠雄建築のお寺の存在を知って見に行きました。むしろお庭よりも安藤忠雄建築の方が若者にはキャッチーでこっちのが見るべき!?駅からは1kmちょいなのでそんなに遠くない。拝観時間が14-16時だったので中は見れなかったけど、外観でも満足。池の感じが金沢の鈴木大拙館(谷口吉生さん建築?)みたいな感じ。

伊予西条の町並み



伊予西条はかつて城下町だった。その城跡を中心とした町は駅から少々遠いところにあって今回は行けなかったけど、小川があちこちにあったのはなんか良い感じ。駅前には鉄道博物館があって、0系新幹線が展示されているってことでなんかちびっ子が沢山居ました。

今治丹下健三建築群(今治市役所、今治市公会堂、愛媛信用金庫今治支店など)

今治へ移動。駅から今治港まで移動するまでの間にある丹下健三建築群。今治市公会堂、今治市民会館、今治市役所庁舎、愛媛信用金庫今治支店、今治地域地場産業振興センター。駅から歩いて行ける範囲でこれだけある。ちゃんと調べたらもっとあるのかなー。

今治の町並みなど






今治それ以外。丹下健三の影響かわかりませんが、今治はかっこいい建築が多いなあと思った(スナック街にも結構普通にかっこいい建物があったりして)。初めての今治はフェリーまでの1時間半位の滞在でしたが、またいずれちゃんと来たい。今治城も行けなかったし(そういえばFC今治っぽいものは何も見なかったな…)。あと今治駅には本気の自転車屋が入っていて、そしてレンタサイクルが全部出てたし、サイクリスト(って言うのか?)を沢山見掛けた。自転車でしまなみ海道走破もいつかやりたい(結構カルチャーとして盛り上がってるんだなあと)。そしてフェリーで大三島へ向かいます。

大三島今治市伊東豊雄建築ミュージアム

13時今治発のフェリーで大三島・宗方港へ。到着に合わせて島内の路線バスが走っているようで、港からバスで5分程度で今治市伊東豊雄ミュージアム。今回の旅行の目的の一つ。初めてでしたが、建物もさることながら実際行くとロケーションが無茶苦茶良い!企画展の大三島プロジェクトも、シルバーハットの中の模型展示とかも大変面白くて来た甲斐あった(あとみかんの無料配布を地元の人がもらいに来てたのも面白かった(笑)美術館の敷地内で作られているみかんなのかな。僕も頂きました)。

大三島・ところミュージアム

伊東豊雄ミュージアムのすぐ近くにある、ところミュージアム。以降の岩田健ミュージアム伊東豊雄ミュージアムとの3館セットで見られる。こちらは現代の彫刻家の作品を中心に展示しているミュージアムで面白かった。そしてやはりロケーションが良い。

大三島・岩田健 母と子のミュージアム


バスで「宗方」地区まで戻ってそこから徒歩で15分ほど。岩田健 母と子のミュージアム。意外と歩いたけど(まあ以下の町並み探索しながらだからですが)、廃校跡地にあってそれもなんかぐっときた。毎度ながら廃校の雰囲気に弱いんす。(でも今は人が暮らせる施設になっているのかな?)

大三島・宗方集落の町並み



今回の大三島の入り口だった宗方港から程近い、宗方集落の町並み。漁村とみかん農家集落が共存している感じ。古ぼけたSONYの看板の下のでっかいスピーカーが気になる電気屋も。大三島は宮浦という集落が一応中心地で、その風景が国の名勝されているみたいで。レトロな建築も多いみたいだし、いつか行ってみたい。(今回も行ってみたかったけど次の目的地があったので断念…)

大崎上島・木江天満遊郭




宗方港を16時半のフェリーで出発。10分程で大崎上島・天満港へ。天満港のある木江地区に残されているのが、木江天満遊郭跡。知ったきっかけはやっぱDEEP案内だと思うんだけど(笑)、いくつもの三階建ての木造建築が小路の左右にせり出してる町並みは、今一番見たかった町並み…すごかった!!(意外と人が住んでいる感じはしたけどね。)「遊郭跡」という言葉はなかったけど、「古い町並み」として観光マップには載っていた。橋の繋がっている島と違ってフェリーでしか行けない大崎上島には他にも木造三階建てが幾つも残っている。今後も映画のロケ地には使われたりするんだろうけど、失くなる前に見られてよかったなあ…EXPO'70セールのシールもまだ残ってた。

大崎上島・日本唯一の木造五階建家屋など



大崎上島・日本で現存する唯一の木造五階建て家屋など。五階建て家屋は大正時代に建てられた「元クラブ」だそうで、今も人が住んでいる(けど、観光マップには載ってる)。今の建築基準法では不可。もし空き家になっても町は観光資源として運営してほしい…。あと造船所は写真のもの意外にも幾つかある様子で、橋が繋がっていないなりにそうした産業でこの島は生きているんだなあと思った。今回行動した木江地区以外にも大崎上島には幾つか集落があって、橋が繋がっていない島の中では人口が多い方なんだとか。

大崎上島からはフェリーで竹原へ移動して(昨夏、重伝建地区の古い町並みを歩きました)、その日は三原泊。翌日からは山陽本線東海道本線をひたすら帰京する流れになりました。今回大崎上島の古い町並みへ足を運びましたが、「大崎下島」には御手洗という重伝建地区の古い町並みがある。これもチャンス見つけて足を運びたいなあ。(こちらは橋が繋がってて呉からバスで行ける)

備中高梁・頼久寺庭園


月曜。東へ帰ってゆく途中に倉敷で乗り換えて備中高梁へ。元々は岡山アウェーついでに行こうと思っていた場所だけど、なんか時間がある時にしか行けないかもなと思ったので先に(笑)頼久寺庭園。国指定名勝。作庭は小堀遠州枯山水「鶴亀の庭」。サツキの大刈込みは同じ小堀遠州南禅寺金地院を彷彿とさせる。なんかお寺の名前がかっこよくて来たかったお庭でした。満足。
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備中高梁・御根小屋書院跡庭園


備中高梁小堀遠州ゆかりの地(出身地?)ということで庭園が多い。備中松山城は日本一高い山城…とのことで、登らなかったけど(笑)、その麓に残される御根小屋書院跡の庭園は小堀遠州作とされている。
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備中高梁・巨福寺庭園



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備中高梁・薬師院庭園


薬師院庭園。工事中で全貌見れずだったけど(でも「見たいんですが」と言ったら見せてもらえました)、意外と大きそうで気になる。またチャンスがあったら見に来たいな~。

備中高梁の町並みなど





備中高梁は駅周辺ではなく備中松山城の麓を起点に古い町並み、武家屋敷跡や商家町が構成されていて面白かったし、レトロな洋風建築も幾つか。期待以上に見るべきものがあったなあと!あと重森三玲の出身地の吉備中央町も大体この辺みたいなんですが、大体この辺と言ってもこの辺りの駅から「バスで数十分」みたいな場所…。いつか行きたいなあ…。

吉兵衛 かつ丼玉子二個乗せ

この後は名古屋に泊まって名古屋観光をしたりとかひたすら東へ帰っていったのですが、関西もこのカツ丼を食べるために三宮で途中下車しました。今一番食べたかったかつ丼・関西編。吉兵衛のかつ丼玉子二個乗せ。次は本店で食べたい。旅行記は以上です。次のアウェー旅行はGWにまた関西へ!(の予定)