ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

猫になりたくはない

一人暮らしが始まって2ヶ月。全く以って順調に来ているのですが、一つ想定の範囲外だったのは僕の部屋の外で鳴く猫。相変わらず無視をしておりますが…(来る頻度は減って来たかな?)実家で猫を飼っているし猫が好きだとは言っても、本当に難しい話である。勿論猫は好きだし、バイパスに紛れ込んでた子猫を自転車を乗り捨てて道路に入り助けたことだってある(ちょっと出来過ぎてたから恥ずかしくて書かなかった出来事なんだけど(笑)、高校生の時の話)。本当に猫は愛らしい生き物だ。

先日とあるフリーペーパーの街頭インタビューの項目に「生まれ変わったら何になりたいか?」と言う質問があり、その中で何人かが「猫」と答えていた。「猫になりたい」――Spitzにそんな名曲があるからなのか、単純に見た目がかわいいからなのか、そんなことを言った/思ったことがある人は少なくないだろう。僕も何度か思ったことはあるだろうけど、果たして本当に猫になりたいものなのか。

「猫になりたい」Googleで検索すると209,000件。同じく日本の家庭で多く飼われている犬(犬になりたい)で検索しても53,300件なのだから、大きな差があると言えよう。ちなみに「鳥になりたい」が60,000件、「君になりたい」が79,100件で犬を上回る。「野球選手になりたい」が35,000件、「サッカー選手になりたい」が22,600件、「歌手になりたい」が98,400件、「タレントになりたい」が25,100件。何と、この4つを足しても「猫になりたい」を越えられない現実。

Spitzの「猫になりたい」は「君」が飼い主?であるというような情景の描かれた曲だった記憶がありますが、「君の猫になりたい」それ以外に猫になりたいと思う理由となると何なのだろう。沢山眠っているからだろうか。僕の部屋にある「にゃんこ だいすき」と言う(子供向けの?)猫図鑑によると猫は1日の平均睡眠時間は16時間だそう。確かに寝るのが好きな僕もこれは羨ましいが。

しかし、だ。猫はそんな甘い生き物では無いと思う。縄張り意識が強いので、(うちの猫は外にも出しているので、)よく喧嘩していたし(年を取った近年はそうでもなかったけれど)、大怪我をしたことも困ったことに何度もあった。結構衝撃的な事実としては、家飼いの猫の平均寿命が15年前後なのに対し、野良猫は3年前後。人間で言うと30歳前後とのこと。これは厳しい現実では無いだろうか。

喧嘩し易いところからそうなのだけれど、猫は結構孤独な生き物だ。「猫たちは普通、お互いにテリトリーを分けながら、他の猫を寄せ付けずに一匹で暮らす、単独行動を好む動物」だそうです。猫になってしまったら言葉も通じないわけですから、一人が好きじゃなければ猫になったところできっとただ寂しいだけでしょう。表情にもあまり出せない生き物ですし。

気まぐれで小さくて強がりなかわいい生き物だけれど、孤独に生きる覚悟を決めてから「猫になりたい」と言ってほしいものだと(笑)猫は好きだけれど、僕は(飼える環境であっても)猫は飼えないと思う。背負わなければならない責任までを考えるとまだ無理。やっぱ飼うのって大変だし、高校の時に「うちに飼われて、幸せだったのかな」なんて考えたりしてたのもあるんだけれど…あまり人間のエゴを動物に向けたいと思わないからね。相手の幸せを考える、それは人以外でも同じだと思う。

前に思ったのは、女性って割と猫っぽい人が多いと言うかほぼそうだと思うのと、それに対して男性は犬っぽい人と猫っぽい人と両方居て…でも犬っぽい人の方が7:3〜8:2ぐらいで多そうかな?と。自分はやはり猫っぽいのではないかと…だから猫は飼えないんじゃないかなーって思ってるんだと思う。気まぐれだし一人好きだしな。と言うわけで…今回は「猫になりたい」を否定してみた(笑)

ちなみに最初の方に書いたフリーペーパーで50代のおばちゃんが生まれ変わったらなりたいものとして上げていたものは「空気」。…深い(笑)さて、今日は寒かったですね。日が暮れた頃から高円寺へ行ってふらふらと歩いた(風が異常に冷たかった…)。今はオリンピックを見ている。昨日のモーグルは途中で眠ってしまったけど、今日のジャンプはちゃんと見たい(でも適当なところで眠らないと明日は仕事だからな…)。

追記。上記に書いた本の中の猫の台詞は一体誰が考えているのだ。かわいすぎる。「なつは あついからきらい! ふゆは さむいから きらい!」とか「”どうも きみには ともだちがいない”ようで かわいそうだって? おおきな おせわさ おれは こどくが にあう おとこ なのだ」とか場面に合いそうな子猫の写真付きで書かれているわけだよ。これはずるいぞ。これは買うってば(笑)