ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

W杯 日本-オーストラリア

気付いたらもう日本の初戦。「3戦全敗もあると思う、普通にオーストラリアも強い」「僕は日本にグループリーグ抜けて欲しいと思ってないし、普通に敗退すると思う」とかずっと言っておきながら、いざ当日になると「負ける気がしない」感じ(笑)もうワクワクしちゃって。たまらん。19時頃からはHSV(高原)のマフラーをしながら外出したりしてね。カツ重食べたりしてね。しかもまい泉の。(売店のだけど)

それでも一応予想としては、今日は1-1のドローで、クロアチアに勝ってブラジルに負けて…勝ち点4、得失点差でグループリーグ3位で敗退、と言うのが僕の予想(笑)前に人には言っていたが、ブラジル戦で「1点取れば決勝トーナメント進出!」って展開で…攻めながらも最後カウンターから宮本がぶち抜かれて逆に1点取られて膝を付いて愕然とする…と言う展開を僕を期待している(笑)

会社の人と適当な飲食店で見ようと話していて(人が集まり過ぎる場所は嫌で、確実に座りながら食べながら見られる場所。)、当初はTo The Herbsにしようと言う話だったのだけれど…予約後しばらくして何と「チューナーが壊れて見れなくなった」と店側からの連絡があり(笑)キャンセルをして会社近くの…プロジェクターでW杯を放送するとしていたカフェで見た。

前から行きたいと思ってたカフェなんだけれど行ったのは初めて。ようやく行けた感じ。会社の人お勧めのピザは美味しかったし、雰囲気も良いし、いやーいいとこ選んだと思った。4年前のW杯は日本戦は全て部屋で一人で見て、まあ今回も何も考えていなかった(と言うか僕はサッカーは基本的には一人で見るものと思っているところがある(笑))ので、何も言われなければ普通に部屋で一人で見るつもりだったんだけれど、いやーでも皆で見るのは楽しいね。先に来ていた知らない人たちが可笑しかったのもあり。盛り上がって楽しかった。

最初は「オーストラリアは今までのトルコやクロアチアブルガリアみたく、ダークホースになり得る存在だと思う」とか言ってたんだけれど、いざ今日になると「のろいんじゃないの?中盤は支配出来るんでは」とか思ってた。でも思ったより運動量も俊敏性も組織力もあって、1枚上手だったかなーと思う。日本も鋭いカウンターからチャンスを作っていたけれど、やはり最後はフィジカルの差が響いた。

川口もなー、一失点目の直前までは乗りに乗っていたのに…飛び出しすぎだよ(笑)判断ミス。終わってみれば力負けを感じたが、それでも普通に勝ちもあった試合だったんじゃないかと思う。やはり監督の差でしょう。足の止まってきた日本に対し4トップと攻撃的選手を次々投入したヒディング。それに対し守備的とは言えない小野を投入し、結局中盤に出来た穴をカバーし切れなかったジーコ

追い付かれた後もこっちは完全に足が止まっていたのに手を打たず、あっさり逆転を喫し、その後スペースが無い状態で今更大黒を投入して…一体何が出来るのか。しかも比較的疲れていない茂庭を下げてさ。坪井の負傷退場は不運だったにせよ(3バックもこのメンバーでやるのは初めてだっただろうね。しかし結局アテネ勢から二人出場したんだな。いいことだ。)、この全体のチームの準備不足で特定の選手を攻めることは考えられないし、もう少しまともな選手起用が出来る監督なら十分勝ちも引分けもあった試合だっただろうと思う。

次のW杯からはオーストラリアも同じ地区で戦うわけだし、本気で世界で上へ行くことを目指すのであれば、監督初心者なんて監督にしちゃ駄目で、世界のレベルの高さを知っていて、その中で実績もある監督でないと…。足りないものも補えないよな、と。とりあえず次は勝ってせめて最後まで希望は繋いで欲しいが、川淵にとってある程度反省すべき内容にはなって欲しい気もするし、でもそうはならず美談だけで終わる気もするし。ま、残り2戦も楽しみたいね。

何が何でも所々で坪井坪井坪井と言う人や、ジーコ口調(段々上に上がっていくアクセント)で「ナラハシー」「ナカニシー」とか言う人だとかが面白くて。茂庭登場時の変な盛り上がりも面白く。おされーなカフェらしく?店員さんがかわいかったのだが、客がいちいち全員ウオオーと盛り上がる度に「大丈夫かな?」と言う表情で居たのが面白かった。帰りは会社で見ていた人と駅で一緒になって、普段あんまり話さない人と話せたのでよかったなと思った。なんかまあ、やっぱこんなもんだな(笑)僕はジュビロの時程沈まないなーって思ったし、唯一立ち上がったのは後半の福西のミドルの時だけだったし。

終電には問題無く間に合い、1時頃帰ってきて今はチェコ-アメリカ見ています。うわー、コラーが負傷退場。それにしても今大会は負傷退場する選手が多過ぎないか?それも太ももの裏の辺りを傷めている選手が多いような(肉離れ?)。何かやっぱスパイクや芝の進化に身体が追い付いてきていないんじゃないか、って気はする。わからないけれどさ。今日は面白かったので、また別の試合の時にでも、クロアチア戦ででも、皆で見られたら良いと思った。

4パーセントの望み
いやー、ジーコ体制での宇都宮さんの文章もあと少しだねえ(笑)やはりどう考えても昨日の敗戦はマネージャーの経験不足、未熟さによるもので…でもそれが分かっていてここまで任せて来たんだから、やはり「仕方が無かった」のだと思うよ。ジーコだけを攻められるわけではないし、かと言って川淵を今更攻めてもね。

何か、結局ユーロ直前で仕上がっていたと思われるチェコに勝利し、イングランドに引き分けたところで「切れないよな」って思っちゃったし、昨年はコンフェデでブラジルに惜しいドローで「意外とやれるのかな」と思っちゃったし。切るべきところで良い結果を出してしまったところは、勝負強さなのかな(笑)まあ、今後結果がどうあれ、それを反省して次へ繋げるしかないですよね。

フィジカルが足りないのは元々分かっていたことで、仕方がないこと(ま、宮本や玉田よりフィジカル強い選手は一杯居るだろうけど)。その中で日本人の長所が何で、どこを鍛えれば世界と対等にやれるか。…まあ代表監督をやったことのなかったジーコではそこまで考えられるわけがなかっただろうし、ジーコが総監督をやっていた鹿島はJでは強かったけどアジアではさっぱり勝てなかったしね。親善試合でも駄目なこと多いし。実績ってA3ぐらいか。

今回の人選は…2002年の自国W杯の成功があった後、「サッカー文化も何も無かった鹿島へ来て、(自分の作った)Jリーグで一時代を築く原動力となったジーコを、代表監督に。」的な、Jリーグを軸としたサクセスストーリーと言うのかな。そういうのを川渕は描いていたと思うので…勿論ジーコ、山本と独断で選んで失敗した責任は川淵にあると思うのだが、今回は今回でそういうものだったのかなと思う。

山本はまだね…日本人指導者も育成していかなければと言う意図も考えれば否定し切れないところがあって、代表チームでの実績や順番を考えれば「まあ、山本かなあ」と今考えても思うんだよね。いかんせん、人とタイミングが悪かったけれど(笑)でもやっぱジーコはどう考えてもベストでもベターな選択でもなかった。オーストラリアがアジア予選で一緒になり、枠も減らされる気のする次回は、今回のような甘い人事ではどうにもならないだろう。

…とは言いつつも、日本国民はそんなサッカーに対してプライドは無いと思うので(笑)んーだからこそ飽きられるのも怖いんだけど、でも今回こそ当たり前のように3大会連続出場となったけれど、次出場出来なくて、その次は出場出来て…って風になっても割とその都度都度満足出来るんじゃないかって気もしないでも無いかもな、って思う。優勝だ、って言っても本当の本当の本音ではないだろうし。じゃなきゃジーコ体制をこんな持ち上げ続けられないと思う。

ファンとしてはそう思うけど、川淵が本気で将来的にW杯優勝を目指すのであれば、今回のような人事は絶対に駄目だよな。自主性だのなんだの言うけど、宮本が居なかったら果たしてどうなっていたか?そして結果、特定の選手に依存したチームが出来上がった。次は普通に宮本は居ないだろうと思っている人は多いだろうし、そうなっていったら次に何も残るものがないでしょ。

頭脳や人間性も実力のうち。だが、結局今回はチーム内の競争と結束があって、W杯出場を決めた――と言うところまでのストーリーだったのではと思う。めでたしめでたし。もし仮に3連敗でW杯が終わっても、言う程批判的なものはメディアからは出ないと思う。W杯の前から「終わった後もジーコと個人的に契約を結びたい」とか川淵は言ってて…平和なもんだなって思っていたけれど。今後本気で上を目指して欲しいと思っているサッカーファンは、W杯が終わったらその時こそ高く声を上げるべきだと思います。BGMはサンボマスター "歌声よおこれ"で。(なんか違う)

今翌日の試合(韓国-トーゴ)を見ているが、それにしても韓国は前回大会を戦った選手ばっかりだな。日本も多いけれど、それよりも割合高いよね。それでも控えにはジュビロキム・ジンギュみたいな選手とか次の五輪に出れる選手が何人か入っているのだから、経験のある監督のチーム作りはまた違ったものなのだろうな、と。自分が終わっても日本代表は続く。言葉だけでなく、実として残して欲しかったものだ。本当にね…引継ぎって重要(笑)(あ、でも平山は別に入って欲しいとは思っていなかったけれどね。)

フランスW杯以後の小野の存在って、ナイジェリアWY世代には勿論、シドニー五輪で上の2年の世代であったマレーシアWY世代にも大きな大きな刺激だったと思う。小野が出ていなくてそれだけの刺激が無かったら、今回のW杯の主力もここまで育たなかった可能性って絶対あるもんね(市川は……まだ全然次も出れる年齢だ。この4年間は怪我続きだったけれど、今年も引き続き清水が上位いけるように頑張ってほしい。)。メンバーが入れ替わってしまったら、自主性も何も全てリセットだ。ただでさえ精神的に弱いと言われた世代が今後入って来るのに。

…つーわけでね、やはり川淵なんかが独断で決めるんではなくて、チームの強化は強化で経験もあり分析力もある別の人間が専門的にやって(かと言って田嶋は嫌だけど…)、各世代一貫した強化策を練り、それを実行していかなきゃ駄目だと思うよ。アジア各国のサッカーですら今後更に進化していくのだろうしね。どうなっていくのかなー。まあ、それを僕も楽しめられたらよいなと思う(笑)