ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

駒野友一がその名を刻んだ日〜日本代表-パラグアイ代表


ジュビロでの駒野は本当にだるっだるで、1年ちょい前には山形に2-6でチンチンにされていたのは他の誰でもなく駒野のサイドだったのだ。もうそれだけじゃない。昨年リーグ最多失点クラスだったクラブで、守備の選手のくせに守備しない、戻らない選手で上位に名を連ねてもおかしくない選手の一人だ。てな具合に、駒野が来てからというもの、僕はこのブログでどれだけ駒野に対して否定的なことを書いていることか(笑)駒野より前田が選ばれてほしいとか平気で書いてたしな(笑)…でもそんな選手がよくW杯のピッチに立って…でもほんと地味に走り続けてミスもしなくて、しかも3戦フル出場で立派に日本代表初の一員として居て、決勝トーナメントのピッチに立ってるのだから。やっぱり見ている分には、ジュビロの選手が出ているというのは、良くも悪くも変な緊張感があって、見ていて面白さがあった。

今日は長友のサイドが避けられていたのかわかんないけど、やったら駒野のサイドを攻め立てられていた。その中でよく耐え切って、よく攻撃にも参加していたと思う。元々スタメンに抜擢された今野に代わってもおかしくないのに、駒野は4戦2失点の守備を立派に支えたし、今日もよく耐え切ったと思うよ。だから、正直ジュビロサポとしては、少し気が楽になったのだ。まさか駒野が蹴るまいと。7番手ぐらいまでいけばわかんないけど。地味だし。「強い気持ちだ駒野!」…は?ビックリした。3番手に駒野? 守備の選手で最初?せめて闘莉王じゃなくて?疲れてない憲剛や玉田じゃなくて?…120分あれだけ走ったのにそこで蹴る駒野も駒野だし選ぶチームもチームだ。駒野、ジュビロですら蹴ってないぞ。………でも、それだけの信頼がチームにはあったんだよね、きっと。それは僕にはわからないことだけれど。

きっとこの結果で戦犯と称されるかもしれないし、そうでなければほんと今大会の日本代表でも一番地味な選手と言っても過言ではないだろうに、…でも駒野無しにはこの大会はなかったと思う。僕はジュビロから駒野という選手がこのピッチに立っていたことを誇りに思う。もうね、これだけみんな泣いているチームというのは、なんて良いチームだったんだろうか。駒野の泣き顔が映る前にみんな泣いてやんの。サッカー見てこんな涙ボロボロこぼれたの初めてだ。駒野のくしゃくしゃの顔見てまた泣けた。4年後は、アテネ世代にとっては微妙に厳しいかもしれないけど、森本、岡崎、本田、長谷部、長友、川島あたりにとっては尚良い時期になって迎える大会だろう。北京惨敗組にとっては今大会が最も頂点に近付いた瞬間。更に成長してくれることを期待したいし、Jリーグもまた締まればいいな。駒野は大きな拍手で迎えてやらんとね。試合前の渋谷はブブゼラが鳴り響いて、カオティックで面白かった。TBSのたまに無言になる実況も良かった。息が詰まった。夢を見た。

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しかし、「強い気持ちだ駒野!」みたいなことを言った後にも、金田さんは「これ何の歌詞だっけ?」と思うような台詞を吐いていた気がする。なんだっけ…。