ガーデン・シティ・ライフ・ログ

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秋の庭園巡り・三重編②。一身田編。国宝・専修寺と専修寺庭園 雲幽園、寺内町の町並み

三重の庭園巡りその2。桑名編はこちら↓。
romitou.hateblo.jpここからは全て初めて行く庭園。まずは2017年秋に国宝に選ばれたばかりの「高田本山 専修寺」へ。三重県初の国宝建築――って伊勢神宮とか国宝じゃないのね。遷宮で建て替えたりしているからってことか。
  

国宝・専修寺






とにかく国宝に選ばれた御影堂と如来堂がデカい。いずれも江戸時代の建築で、御影堂は国内で現存する中では5番目の大きさの木造建築だそう。時間の都合で内部見学できなかったけど(庭園の見学を優先したゆえ)、御影堂は内部もむちゃくちゃすごそう…。

それ以外にも大きな山門、唐門、太鼓門、御廟拝堂、進納所…などなど様々な建物が国指定重要文化財。いやはやすごい。三重の寺社仏閣といったら1にも2にも、3にも4にも「伊勢神宮」…って感じだけど、こんなにすごい寺院があるとは。ちなみに国宝指定を受けた後、ツアー等での見学・拝観のお問合わせが「それまでと比べ物にならないぐらい(10倍とかそんなもんじゃない)」急激に増えたそうです。

専修寺庭園 雲幽園

で、そんな専修寺の庭園がこの「雲幽園」。三重県指定名勝。見学には要事前申込で、事前にFAXで見学予約をしてご案内いただきました。
池泉回遊式庭園だけど、池よりも印象的なのは茶室「安楽庵」とそこに至るまでのきれいな苔庭。「安楽庵」は千利休の長男・道安と織田信長の弟であり国宝の茶室「如庵」の作者でもある織田有楽斎の合作とされているとのこと。見学者もあまり多くないそうなので荒れている部分もないし、騒がしさを感じることもない――いやー素敵なお庭でした。変わった竹が多く生えているところも見所。












oniwa.garden

一身田の町並み




この津市一身田エリアは専修寺を中心として栄えた町で、商店街も「お寺の領内」に造られたというもの、なので寺内町と言います。たしか大阪の富田林の古い町並みもそうだったなあ。JRの一身田駅、伊勢鉄道の東一身田駅、近鉄高田本山駅。3駅使えるところがこのお寺の強さというか、参拝客が(今がどうかは知らないけどかつては)すごかったんだろうな〜と感じる部分。






ほっとするに。三重のイントネーションって尾張もしくは関西寄りって印象があったけど、静岡弁と同じ「〜に。」って表現があるのか(親近感)。歩いているとお寺の領内と外を区分けするための環濠の姿が見られます。で、「黒門跡」という橋の南側がかつての遊郭エリアだそう。




津松菱


一身田から一駅で「津」駅。三重の県庁所在地です。以前一度だけ降りたことがあるけど、今回はまだ少し明るかったので歩いてみた――けど程なくして空が真っ暗になり雨が…。あんまし歩けず。

三重の県庁所在地ってなんで四日市じゃなく、また伊勢神宮などがある伊勢でもなく、津なんだろう?って思ってたんですが、津はかつてはこの地域で一番大きな城下町だったそうです。そしてお伊勢参りをする人々の往来もあり栄えた。だからなのか?津の中心街って範囲が広くって、ちょっと歩いて散策するにはキツい。そんな中心街も今となってはモータリゼーションの波に飲まれて人通りが少ない…って感じにはなるんだろうけど、今回もちゃんと散策するまでは至ってないのでまた改めて来たいです。レンタサイクルがあるとちょうどいいぐらいなんだけど、なさそうなんだよな〜。

そんな津で一番見たかった場所が「津松菱」。浜松市民なら懐かしいはずの松菱!津市にはまだ松菱が現存しています。なんでも浜松の松菱と経営が分割されていたから浜松の店舗と一緒に潰れるということもなく現在も元気に営業中(世の中的に百貨店が厳しいのでおそらく厳しくはあるんだろうけど)。別に何があるってわけじゃないけど、なんかグッと来るわー。

次エントリは同じく津市の美杉エリアへ。伊勢本街道を自転車で走ります。
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