ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

秋の庭園巡り・三重編⑤。菰野・「菰野横山邸園」の重森三玲の石庭、四日市・YOKKAICHI HARBOR 尾上別荘庭園 など

三重の庭園巡りラスト。松阪〜鈴鹿編や四日市の近隣・桑名編はこちら↓。
romitou.hateblo.jpromitou.hateblo.jp「三重県の名勝一覧」からも分かるように、桑名とかと比べて四日市に庭園があるという情報は、無い――。ググって出てくる聖宝寺も三岐鉄道の終点でとても近いとは言えない(いつか行きたいけど)。
で、一体何でググってて見つけたのかなあ……重森三玲の庭園一覧から、三重県にもあるんだなあと思ってググったのか……。そして急に現れたのが、以下の「ちそう菰野」。順番的には先に四日市を歩いてその後菰野へ行ったんですが、まずはこの重森三玲庭園から。

菰野横山邸園」の重森三玲の石庭

chisoukomono.com菰野の「横山家」は地元の名家で、かつては北畠家に仕えた武家だったり、村長を務めたり、衆議院議員だったり。詳しくは菰野町の以下のページで。

http://www.town.komono.mie.jp/rekishi/414/index.html
http://www.town.komono.mie.jp/rekishi/415/index.html
http://www.town.komono.mie.jp/rekishi/416/index.html

そこに昭和年代に造られた重森三玲の庭園。てっきり非公開だと思ってましたが、なんとこの横山家の古屋敷を活用したレストラン&ギャラリー「ちそう菰野」が2017年の秋にオープン。サイトもおしゃれだ!好き!これは是非行きたい!

営業は毎日ではなく土、日、月のみ。いくら庭園が見たいとはいえメインは完全予約制のレストランのようなので「とりあえず行ってみる」では見れるかはわからない…しかもお食事の予約は「2名様〜」。毎回そうですが自分にとって一番ハードル高いのがこの条件……でも予約埋まってなかったら1名でも行けたりすることもあるよね……てことで事前にお電話。
電話したのが月曜当日だったのですが、ある意味それが幸運だったのか、、、「予約で埋まっていたけどついさっきキャンセルが出てしまって。通常2名からしか予約を受け付けていないけど特別に1人でも」と受け付けていただける…ということに!1名で申し訳ないけど1名分でも新鮮な食材がムダにならなかったのなら自分も嬉しいです。いいですとも!


しかし菰野町っていう、四日市からも地味に離れていて自分も名前しか知らなかった場所で(三重県民以外は殆ど知らない町だと思う)、平日で正直そこまで予約とかも大丈夫じゃないか…ぐらいのつもりで居たけど、考えが甘かった。話を聞くと年内(訪れたのは12月頭)はほぼ予約が埋まっていた状況。わーそんな人気あったのか!訪れた時も賑わっていました。別に僕みたく庭園メインで訪れているとかではないと思うけど、この素晴らしい庭園が地元の方々の目に触れるのは良いなーと思う!
まずは前庭となる枯山水庭園。早速の重森三玲ワールド。借景の御在所山も良い。



裏庭にも別の重森三玲による石庭が。全国の重森三玲庭園を色々見てきたけどこういう直線!って感じの作品は珍しい気がする。松尾大社の「即興の庭」ぐらいか。アヴァンギャルド

完全予約制のお食事も地元の良質な食材をふんだんに使って美味しかったーーー。平日に仕事休んで知らない土地で5,000円のランチ食べてるクズです、こんにちは、、、。
ギャラリー併設している(マスターが外国でアーティスト活動をされていたのだとか)だけあって、選べるおちょこのセレクトもおしゃれなのです。

ギャラリーの作品やアンティークアイテムも見応えありました。帰りの電車の時間があったので最後はわたわたしちゃったけど、時間に余裕があったらマスターに話をもっとお聞きしたかったな…ここは一度と言わずまた行きたい場所!東海地方でアートとか好きな人には是非一度訪れてほしい場所。かも。


oniwa.garden
で、以下は四日市編。四日市の町を歩いたのは桑名と同じく3年半ぶり。前述の通り、庭園とかがある印象があまり無いので特に目的はなかったけど…今まで行ったことがなかった港の方に国登録有形文化財の料亭建築「浜松茂」というのがあったので、まずはそこを目指してみた。

四日市・YOKKAICHI HARBOR 尾上別荘庭園




その「浜松茂」に向かう途中にあったのが「YOKKAICHI HARBOR 尾上別荘」。庭園への入口らしきものが見えるなー…と気になって、スタッフの方にお聞きして見学させていただいた。明治〜昭和初期に国会議員や実業家、棋士(名誉名人!)として活躍した四日市の名士・小菅剣之助の別邸のあった場所で、別邸が造られたのが明治時代だそうなので庭園もその頃にルーツを持つもののようです。
現在はリノベーションされ結婚式場やレストランとして運営されています。公式の詳しい説明はこれ↓。
www.e-wedding.jpレストラン利用者じゃないと行けない場所からは別の庭園が見えるっぽい、、、いつかまた訪れることがあったら見たい。というかそういう理由で行きたいレストラン、料亭、旅館、どんどん増えてく。(無理)
oniwa.garden

浜松茂(旧伊藤伝七邸)

で、尾上別荘から歩いて2分ぐらいのところにあるのが国登録有形文化財の料亭・浜松茂。小菅氏と同様に四日市の繁栄に貢献した伊藤伝七の邸宅として明治時代に造られた建築。
2017年に「跡取り無く」料亭は閉店…この規模の都市なのに由緒ある料亭に跡取りが居ないという理由が寂しいけど、、、この歴史的建造物を活用してちょうど新たなプロジェクトが始まっていたみたい。

伝七邸 | 100年伝統継承倶楽部

今回は見学できなかったけど、今後は事前に予約・連絡をすれば内部公開もしてくれるっぽいことを言っていた。また訪れたい。

四日市の町並み

三和商店街


JR四日市駅へ来るのは果たして十何年ぶりだったんだろうか――ああ、相変わらず近鉄四日市と比べて寂れてるなあと思いつつ、こうしたレトロな雰囲気に興味を持つようになったのがこの十何年かでの変化。ネットで見て、歩いてみたいなーと思っていたレトロな横丁建築が「三和商店街」。数年前の記事でも一部崩壊していてレトロ感半端無かったけど、その時とさほど変わらない状況でなお現役。すごいなー。
三和商店街に隣接するこの銭湯も往時は賑わったんだろうな。

四日市港の町並み〜四日市旧港港湾施設

先の「浜松茂」の近くの港へ向かう通りの町並みに古い格子窓の建物があって、この辺は花街だったのかなーと思いながら歩いたんですが、今検索したらここに「高砂遊廓」というのがあったそうです。
そのメインストリートを抜けると四日市港。夜には工場夜景萌えの人達が集いそうな場所なのですが、この付近の防波堤などが「四日市旧港港湾施設」として国の重要文化財に指定されています。

JR四日市駅近鉄四日市駅




ヴィアティン三重四日市でこんなに推されているのかー。サッカーのイメージがない「近鉄」の駅にこんな弾幕を吊るされてるってのも含めすっごい意外だった!元々は「ヴィアティン桑名」だったけど街の規模で考えれば四日市が主体になるのはとても良いこと。四中工によってサッカーの印象が強くはあるし。…でも今見ると四日市開催もあるけど一番多いのは四日市からもその他の市からも遠い「東員町」なのね…(あと「三重」名乗ってるけど残念ながら2018年は試合がほぼ県の北部地域)。

さて四日市旧東海道が通る町でもあり、その一部がJR四日市駅近鉄四日市駅まで至る通り。十数年前は何も思わず歩いた道だけど、今歩くと全く違う楽しさがあるなあ――今回は菰野への移動があったので駅から駅までを歩いただけになっちゃったけど、またいつか来ることがあればも少し右往左往歩きたい(JR四日市駅にレンタサイクルがあったので、是非それも利用したい)。

以上で三重県の庭園巡りは終了ー!…ですが2017年の庭園巡りはまだ続きます。
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