ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

FUJI ROCK FESTIVAL '17 @ 新潟県苗場スキー場へ今年も行ってきた。

今年もフジロックへ行ってきた

FUJI ROCK FESTIVAL'17へ行って来ました。今年で13年目。昨年のエントリは↓。今年は後2日間の参加、そして月曜日休みにしたのは多分2007年以来10年ぶり――と思っていたけど改めて読み返すとこの時もエクストリーム出社してた。ということは、初めて行った2005年以来12年ぶり!!なんだかんだ毎年日曜のうちに帰ったり、または月曜日エクストリーム出勤したりしていたので、月曜日の余韻って良いなあーと実感した!romitou.hateblo.jpromitou.hateblo.jp

2日目

桑田研究会チラ見→10-FEET(チラ見)→THE AVALANCHES→THE LEMON TWIGS(チラ見)→CORNELIUS小沢健二→Yasei Collective→LCD SOUNDSYSTEM小沢健二


THE AVALANCHES

今回一番楽しみにしていたのはTHE AVALANCHES。“Since I Left You”と出会ってからずっと聴き続けているバンドで昨年のキャンセルは心の底から残念で…。で、昨年はRED MARQUEEの夕方だったのにグリーンの後ろから3番目と大昇格。そしてあんなに人が集まるとは。出遅れてモッシュピット入れなかったのが不覚…!でもほんっと楽しかった。16年間見る日を待ってたよ。最後の“Since I Left You”まであっという間過ぎた…単独で観たいよう!

小沢健二

この日はなんと言っても小沢健二。その前に見ていたコーネリアスも無茶苦茶カッコよかったけど、多分この映像と音の組合せは単独でも観れるだろうし、野外よりハコの方が映えるかもな――と切替えてWHITEへ向かう。んで入場規制間際にWHITE入れたのは良いんだけど、後方の通路導線が完全に死んでた――。身動き取れなくてマジで事故起こるんじゃないかと。

まだその時点では後方の目隠しは壊れていなかった。「これ事故るぞ」という声は近くから幾つも上がっていた。ファン層的に子連れも多い、子供の泣き声と「大丈夫だよ」という親の声が聞こえる。これはマジでヤバい。開演遅らせた方がいいんじゃないか、そんな期待も虚しく?始まったカウントダウン。10、9…

「カウントダウンしてる場合じゃねえぞ!」と誰かの声。笑ってる場合じゃないけど思わず笑ってしまった。「本当にそう(笑」と見知らぬ周りの人と話してしまった。お陰で、“今夜はブギーバック”は全然それどころじゃなかった…。その後どーにか上手のいつも空く場所まで移動できたけど、今までフジ来た中で一番身の危険を感じたしマジで事故るんじゃないかと思った。「一歩前に、奥に詰めてください」ってアナウンスぐらい出来なかったのか。大人はともかく子供が多かったから余計に。将棋倒しが起きて死人出てからじゃ遅いぞ。WHITEの壁が壊れていたけど、むしろそうじゃないと事故ってた。

で!も!そこからのヒット曲連発は楽しかったなあ…大カラオケ大会。印象的だったのは周りが男性ばかりだったこと。小沢健二が「王子様」だった時代、同性はとっつきにくい存在だったんじゃないか。当時は勿論そうだと思うけど2010年のツアーも女性ばかりだった。以下の時。
romitou.hateblo.jpでも、実は小沢が好きで観たかった同性ファンが潜在的に凄く多かったんだろうなあって。だって結局曲が良いんだもの。同性みんな歌ってた。小沢健二コーネリアスがタイムテーブル上前後に並ぶというのはさすがに無いとしても、小沢健二はグリーンで良かった。ピラミッドガーデンの2部も規制解除された後に入れて、本編で聴けなかった曲も聴けて楽しかった…。

APHEX TWINくるりに移動したかったけど、どこへ行くにも規制規制(Yasei Collectiveもかっこよかったけど。でもこの時間の雨が辛かった…)。そのままWHITEに残ってLCD Soundsystem。これは今回のベストアクト級の良さだった!かっこよかったー!LCD、昨年キャンセルした香港にも出ないかな。

3日目

REAL ESTATE→LUKAS GRAHAM(チラ見)→SLOWDIVEYUKIGRAPEVINE→LORDE→ÁSGEIR→BJÖRK→Thundercat(チラ見)→MAJOR LAZER→グレンミラーオーケストラ→THA BLUE HERB







REAL ESTATE

特に良かったもの。REAL ESTATE。初見で日曜一番楽しみにしていたアクトだったので最前で観たのだけれど想像以上に超良かった!今回のMVP!甘美。

GRAPEVINE

そしてGRAPEVINE。知ってる人知らない人居ると思うけど高校生の頃にこのバンドの非公式サイトを作っていたのが今のような仕事や業界に足を突っ込んだ一番最初のきっかけなのです。あの頃フジに初めて出た時も確かマーキー。静岡の高校生はさすがに行く行動力が無かった。数年前にWHITEで出た時は選曲がイマイチで(長田さんが歌ったり)残念だったんだけど。今回は“光について”、そして“スロウ”と…もうね!!ザ・青春の青春な楽曲!!をフジで聴けたのは感無量でした。ボノボと迷ったけどこちら選んでよかった。新曲も良かったし、スロウダイヴからの流れも良かったのかもな〜。

MAJOR LAZER

WHITEのトリ、メジャー・レイザーは…ああいうノリのライブに普段行こうと思わないだけに、フジだからこそ中に突っ込めて超踊れて楽しかった!それ以外も最後に見たTBHまで楽しいフジロックでした。絶賛している人の多いLORDEの“Green Light”は後ろから見てても素晴らしかったし、YUKIも“ワンダーライン”大好き。レキシが規制になってたし、正直個人的にはJ-POP大歓迎です!LORDE見ててふと思ったんだけど、ビョークこそ何度かトリをやってるのでそれを除いて、夜のグリーンに登場する女性ソロアーティストって今まであんまり記憶にないかも。見てないだけかな。





たしかにゴミの多かった今年のフジロック

写真は土曜日の夕方の櫓。フジは「世界一クリーンなフェス」と言いながらも例年まあまあポイ捨ては多い、とはいえここまで酷いのは初めて。土曜は明らかに人が多かったのもあるけど「海外からのお客さんが増えたから」と言われると確かに腑に落ちるかも。別にそれが悪い訳じゃなく、自分が今まで行った海外フェスはクリーンスタッフが常にゴミを拾い歩いていた(街とかもそうじゃない?)。文化の違い。海外客が増えることは良いことだと思うので、案内に課題なのかなーと。

土日は人が多くて導線にも課題が残ったけど、数年前のシュリンク傾向を考えればね。とりあえず土日は割と無条件で人が来る傾向が強まっている感じ。自分自身、数年前はラインナップに不満でフジ卒業したいと思って日数減らした時期もあったけど、なんだかんだ無条件で楽しいなあ…という気持ちに戻って来た(笑)ライブも沢山観たい派だけど、なんだかんだあの雰囲気が唯一無二だなあ。現地で遊んでくださった皆様ありがとうございました!!

Jリーグ苗場支部




今年もJリーグ苗場支部にご参加いただいた皆様ありがとうございました!一参加者から進行する側になりまして。集合写真時点では100人程、でも後から来た方々含めると今年も150人以上ご参加いただきました。雨もあって近年では少なめかもしれないけど、それでもえらい人数…。雨もあったので多少忙しない進行になり、間に合わなかった・来られなかった方も居たかと思いますが…それでもあれでやっぱ(皆が交流終わってライブに戻るまで)2時間は居てもらっているので。今後もっと参加クラブが増えてほしい!と思うと、あれぐらいのペースが適当なのかなあ。とも。

今年も本当に各クラブの皆のクラブ紹介に楽しませてもらいました!ちょっとした煽りも普段から見ているからこそ。愛しかない。そして今年はJリーグ以上にプロ野球のユニ(やシャツ)の方を多く見掛けたような――そんな気がしません?苗場支部の野球パート以外にも。特にベイスターズが多く感じた。元々「海外サカユニの人が多い」ことに対するカウンターだったJリーグユニ。それが一つの大きなグルーヴになって、それの影響があるやなしや――他スポーツのユニフォームを着る人も増えている。「野球」ってゼロ年代は割とシュリンクしてた時代だったと思うのですが(サッカー代表の盛り上がり、地上波の放送減、球団の統廃合)、今年のプロ野球ユニの多さは新たな時代に入っていることを感じました。

そんな風に、色んな地域のクラブのユニフォーム…あと法被とか…そば処の旗とか…を身にまとうことが、メジャーな選択肢になっていくのはなんか良いなと思う。フジだけじゃなく他のフェスでも。あと大して面白くない僕だからこそ例えば気を遣ってた部分は、先にRTしたような「これが終わった後にゴミが目立って残されないように」とか「導線の邪魔にならないように」とかそんなことだったり。言葉にし過ぎると野暮ったくなるのだけど、折角の楽しいイベントだからこそ気持ち良く。

で、今回はテレビの取材も入りました。来ていただいた撮影の方がなんと初フジ(!)ということで、奥地までアテンドしてその間もカメラ回されながら色々話してたのですが、
_人人人人人人_
> 全カット <
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『時間進行と物を持ってっただけなのに、代表して「このイベントは――」みたいなこと喋ってる姿が放映されるやもしれませんが――』とか書いてたのに残念ながらテレビデビューならず!!(笑)それはそれとして――純粋に、こんな取材で初フジロックというのがなんともエモいな!と思って、あれだけで帰ってもらうのは勿体無い!と思って奥地まで連れ歩いたのでした。あの雰囲気を少しでも異様と思ってもらえたら幸い。ジョージはDJとしてほぼ毎年フジロック来ているはずなので来年は是非来てほしい!(笑)普段Jリーグの中継に関わられている方のフェス感想というのも実に興味深かったのです。フジロックに限らず「フェス」の場から刺激を受けることはスポーツの現場からでもあるかもしれない。色んなカルチャーの楽しみ方がクロスして、最寄のスタジアムがより「楽しい場所」になったらいいなあと。

スクランブル交差点化という言葉が正解かは分からないけど、今年は「あのタレントが、あのモデルがフジロックに!」みたいな話題を今までで一番見聞きしたような気がする。フォトジェニックな人が行く場所≒フォトジェニックな場所。としてのフジロック。そんなことを薄々感じた今年だったから腑に落ちた。今風に言えば『インスタ映え』。フジロックはインスタ映えする。

インスタ映え。安っぽい言葉に聞こえるかもしれないけど、いや!皆が写真を撮りたくなるような場所・エントランスって本当に大事で!写真を撮って思わず伝えたくなるエントランスかどうか。それだけでPR効果は格段に違ってくる。『写真を撮って伝えたい』欲求は別にインスタがってんじゃなくて、写メが登場した頃から写真見せ合ってたでしょう?その欲求に応えるのはもはやPRではなくホスピタリティの一種。フジロックを始めとした野外フェスのゲート。直島のかぼちゃ。メディアに載ってる綺麗な写真よりも、友人が載せる写真の方が身近で、足を運べそうな気がしてくる。『フォトジェニックな場所としてのフジロック』な傾向は来年も続くと思うし、その要素って絶対に無きゃダメ。

そして現地でのエントランスが重要なように、情報のエントランスとしてのウェブサイトの重要性。「長文乙」な今の時代、情報量が多けりゃいいってもんじゃない。お金が掛かる広告はともかく、別にお金が掛かるわけじゃないSNS運用まではセットで入り込まなきゃいけない感じがする。その点近年のフジロックSNS含め色々トライ&エラーを重ねていい方向へ行っているのかも。開催終了まで動き続けるイベントのウェブサイト。信頼関係がない/距離がある/遠慮がある、そんな状態で「言われて作った」サイトじゃ体をなさない。お互いどこまで入り込むかだ。

…ウェブサイトが超古いまたは存在しないお寺や宿坊に一週間ぐらい寝床と食事提供してもらって、その間にウェブサイト制作するみたいな生活したいなー。サーバ費翻訳費実費は別。制作費はリニューアル後にお賽銭や御朱印での収益増えたらその何パーみたいな。同時並行して寺社仏閣ポータル作ったり。…来年のフジロックにはお庭Tシャツで行きたい。目標。