ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

関西旅行⑤。滋賀大津・堅田の町並みと景勝地。居初氏庭園(天然図画亭)、近江八景「堅田の落雁」浮御堂、ヴォーリズ建築・堅田教会

関西旅行その5。最後は滋賀編。湖西線大津市堅田という街に初めて行きました。前日の庭園&ヴォーリズ建築巡り・大阪編は↓。
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居初氏庭園(天然図画亭)





国指定名勝。個人宅なので予約制。今回の関西で一番楽しみにしていたのは実はここで、結果一番感動したのもここ。なんと言っても琵琶湖の借景。山の借景で素晴らしい所は色々あるけど、海の借景って今まであまり記憶に無い…。完成は江戸時代前期。居初氏は平安・鎌倉時代からこの町の有力者だそうで、この庭園は千利休の孫・宗旦の部下と当地の有力者によって造られたのだそう。現代では住宅が増えてこんな視界の開けた個人宅の庭園自体があり得ない(「昔は借景に○○山が見えたんですけどね」という話はよくある)。維持され続けてほしいなあ…。
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近江八景堅田落雁」。浮御堂(満月寺)





近江八景堅田落雁」として国登録記念物(名勝地)に指定されている浮御堂(満月寺)。堅田の町のもう一つの景勝地。こちらは意外とひっきりなしに拝観客が訪れていて、その上日本人以外の人も意外と多かったのに驚いた。何きっかけで知ったんだろう??
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堅田の町並み









昔から琵琶湖を船で支配していたのがこの町に拠点を置いた「堅田衆」。居初氏もその一族。湖に沿って港と古い町並みが存在する。居初氏庭園が目的で来たこの町、今回の旅行の最後に「本当に知らなかった町」に出会えた感じ。

ヴォーリズ建築。日本基督教団堅田教会

そんな堅田の町にあるのがヴォーリズ建築・日本基督教団堅田教会。国登録有形文化財。表は意外と新しく見えたけど側面はだいぶ蔦蔦しい。ヴォーリズ建築に先の二つの景勝地に琵琶湖に町並み。大津の中でも北の方にありなかなか来れなかった堅田ですが、町歩きには無茶苦茶良い町だった!また来たい。

これがたぶん今年ラスト関西。涼しかった仙台&東京と比べて+10度は暑くて、夏は特別拝観もやっていないしあんまり庭巡りのモチベーションも高くなかったけど、なんだかんだ色々巡れて楽しかったー!次回はどこへ行こうかな。

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関西旅行④。ガンバ大阪-ジュビロ磐田 @ 市立吹田サッカースタジアム / 大阪の庭園とヴォーリズ建築巡り。高槻・普門寺庭園、吹田・旧中西家住宅(旧中西氏庭園)

ガンバ大阪-ジュビロ磐田市立吹田サッカースタジアム


変幻自在の中村俊輔のセットプレー。素晴らしいスタジアムでの初勝利!

関西旅行の目的地。ガンバ大阪-ジュビロ磐田吹田スタジアムへ行きました。ジュビロを観るのは水曜日のベガルタ戦以来、ガンバを観るのはヤマハでの対戦以来。吹田スタジアムは正月に来て以来でした。
romitou.hateblo.jpromitou.hateblo.jpromitou.hateblo.jp今回はビジター席は確保できず、最後の追加販売でゲットしたカテ4で観戦。勿論ユニなんて着ません(持ってこなかった)。万博公園でホムカミちゃん等のライブを観ながら呑んで、ビアエキスポで地ビール飲んで、試合にかける気持ちはふわふわしながら。そして辿り着いた席は最上段――追加販売だからかーと思いつつも、最上段でも目が醒める程無茶苦茶見易い!!天皇杯決勝で一階席で観た時は「別にこの距離ならヤマハ慣れてると特別な感じはしないなー」と思ってたけど、この2階席の傾斜は豊スタと並んで日本一かも。ピッチ全体を俯瞰できる視野の広さを持ちながら、個々の選手の身体の入れ方も認識出来る距離。素晴らしい……ヤマハも最近満員続きだし、あのバクスタ2層にしちゃわない…?

試合は、リーグ前半での対戦に続いて2-0でジュビロの快勝。といっても前回対戦時も川又アダイウトンの一発だけだし、今回は中村俊輔のセットプレーから2点。それだけ。中村俊輔の!セットプレー頼みの!クソチームでサーセン……でもさあ昨年までのうちって、アダや渚や俊が跳躍力があってセットプレーで点取れる選手だって知りつつも、実際はそこまで点取れてる訳じゃなかった。康太や祐希のキックが悪い訳では無い(むしろ良いはず)んだけど――クロスが跳ね返されている印象の方が圧倒的に強い。それが、中村俊輔が蹴るだけでこんなにセットプレーが強いチームになってしまった。練習も増えているのかもしれないけど…精度やキレは勿論、キックの種類、意思疎通、相手が嫌がる場所へ蹴る勇気・自信・確信みたいなもの…その格が違うのか。他選手の俊輔のキックへの信頼も含め。走れば来るはず、というような。

この日は攻撃面においてはほぼあの2点だけだった。荒木が単独で幾つかビッグチャンスを作ったけど、自分がスタで観た中では久々に我慢の時間が長い試合だった。そこはさすがにガンバの中盤は豪華。遠藤、井手口、倉田は上手いし途中から出て来る泉澤なんて超怖い。だからこそ本当今年のうちの守備の良さが眼を見張る。中3日でスタメン固定せざるを得ないほど今は両サイド中盤含め守備も締まっている。そのリスクの中で・攻められる展開の中で、前線に荒木というオプションとボランチに力也という思い切った若手起用。これは大きい。逆にベンチ外れた齋藤さんや康太は怪我でないとしたら厳しい…。

満員だった吹田スタジアム。どアウェーな雰囲気…かと思いきや、ビジターゴール裏も思ったより広くとってくれててそこも超満員だったから選手を後押しするには充分だったのかも。限定ユニで白く染まるスタジアムも、普段薄い色のうち的にはーーむしろ違和感ない(笑)ビジターで白く染まってる…って、自サポが多い感覚。あとは白く染まっていた分、負けを覚悟して観客がどんどん席を立ち結果スタンドが青くなっていったのは「あーこう見えちゃうのか」と。ヤマハでもよくある光景だけど、帰り渋滞するスタだと観客の見切りが早い。自分周辺は薄いサポ層が多かったのか、手拍子もしない人ばかりだった。鳥栖なんかはメインやバックでも手拍子する人多いので迫力あるんだけど、ヤマハもやらない人が多い。強い・強かったクラブ故なのかな。屋根で反響するスタジアムだから全体で手拍子されたら迫力あるだろうな…。

座った席の関係上、喜びを抑えた試合だったけど観に行けて良かった!吹田の2階席は本当に抜群に観やすかったし太陽の塔好きだから限定ユニも普通に着る!(笑)ジュビロは次の2位セレッソ戦が再度上位争いに加われるかどうかの試金石になるか。行けないしリアルタイムでも見れないけど頑張れー。

J1に復帰して大井の復帰が決まった時「また名波ルートか」「伊野波の代わりはもっと代表クラスじゃないと」みたいな声あったじゃん。はっきり言って今の大井健太郎は日本代表級ーー代表とは言わんけどベストイレブンは取ってほしい。本気で。カミンもムサエフも川辺も俊輔もここから次第で取ってもおかしくない…。ムサエフはこんだけヤバくてもまだ気付いていない他サポ多いと思うので厳しい気がするけど、カミンスキーには中村航輔との1対1勝たせてあげたい。

試合前。万博記念公園Brian the sunとHomecomingsのライブを観れた。ホムカミちゃんのライブ中に、苗場・朝霧、クラムボンに対戦時など色んな場所でニアミスしてたガンバサポさんに(踊りながら)再会できて嬉しかった!夫婦お揃いユニにFREITAGて素敵すぎませんか。ホムカミちゃんはアヴァランチーズの“Harmony”で登場。ビール買ってたけど思わず走った(こぼれた)。今回どうせユニ着れないしな…と、青と水色両方が入っているBECKのTシャツに京都のブランド合わせてるこの格好で直前までこのライブ知らなかった自分の情報キャッチ能力のなさよ。

以下は関西旅行その4・大阪で見たものです。前日は京都↓。
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吹田・旧中西家住宅(吹田吉志部文人墨客迎賓館)








吹田市はJR岸辺駅から徒歩10分程の場所にある歴史的建造物。長屋門や主屋、蔵など様々な建物が国登録有形文化財に指定されていますが、目的は国登録記念物(名勝地関係)になっている「旧中西氏庭園」。今回見学して素晴らしい文化遺産だと思ったのですが、完全予約制なのはともかく、午後の枠に自分一人てのはちょっと…1.5時間の見学時間というのは観光客としてはトゥーマッチな感じがする。吹田市がもっと来場者を増やしたいかはわからないけどもう少しライトにできないか。建物は無茶苦茶良くって、僕なんか割と庭園見たら建物内は軽視しちゃうんだけどすごく面白かったし――確かに説明には1.5時間は必要ってのは分かる。ただ無料でそこまで手厚い案内も勿体無い!公式サイトはこれ。作り直したい(笑)

以下はそんな旧中西家住宅のある吹田・岸辺の町並み。同じく吹田で前回大阪来た時に行った西尾家住宅の方にも古い家並みが残っていたけど、中西家住宅の周りも周辺の幹線道路からは想像がつかない、古くからの豪邸の塀を中心とした古い町並みが。この辺は昔淀藩の領地だったそうです。




高槻・普門寺庭園






国指定名勝。見学には要予約。普門寺は南北朝時代に出来た寺院で、室町時代に足利14代将軍や管領の細川氏が本拠とした歴史を持つ由緒あるお寺。庭園以外にも方丈が国の重要文化財。庭園は江戸時代初期に造られた枯山水庭園で、パンフレットには桂離宮の石組との関連性が書かれている。本来は借景に山が見えたらしいし土の所も昔は苔だったのかな…。昭和年代に整備された方丈前・横の石庭の方が名勝庭園より綺麗な状態ではある、かも。これで大阪府の名勝庭園は全通!

高槻・摂津富田の酒造りの町並み

先の普門寺はJR・阪急の富田駅から徒歩10分ぐらい。駅前は何も無いけど、お寺周辺がかつての町の中心で、他のお寺・神社も複数あったり町並みも昔ながらの町屋や酒蔵が残っている。

摂津富田の隣駅が総持寺駅。普門寺からの復路はそちらまで歩いたら、なんか気になる飲み屋街が。カラオケ?本当にこれカラオケ?しかもこの通りほぼカラオケ居酒屋とカラオケ喫茶という業態しかない。そして、ドアに貼られているのは…何語?ロシア語と…なんだ?

ヴォーリズ建築。高槻・大阪医科大学歴史資料館

阪急の高槻市駅から徒歩5分もしないところにあるヴォーリズ建築で国登録有形文化財。外観だけなら公園みたいなところから見られる。平日は内部の見学もできる?のかな?

高槻城跡公園


高槻の町並み


ヴォーリズ建築だけ見て離れるというのもな…というのと地図で見たら池が心字池風だったので城跡公園へ。その途中にカトリック高槻教会があります。高槻城キリシタン大名で有名な?高山右近が治めた時代も。高槻教会の聖堂はそれに因んだ名前がついている。高槻って新快速・特急も止まるし人口も府の中で多い方だし、(今は工場等の産業が中心だとしても)その背景ってなんだろうなんて思ってたんだけど、今回「城下町だったからかー」と知れた。京都と大阪を結ぶ宿場的な役割も果たしてたんだろう。

そんな感じで今回は高槻市吹田市を歩きました。両大阪のサポの言う「キタ」「ミナミ」という感覚を理解することは無いだろうけど、どんな街かを知ると楽しい。今年高槻、茨木、吹田、泉大津に岸和田と歩けたのは良かったなー。来年は枚方重森三玲庭園公開タイミングにアウェーがありますように!

ヴォーリズ建築。十三・博愛社礼拝堂

十三にヴォーリズ建築があるとは思わなかった(駅からちょっと歩くけど)。以前(ホテルからたまたま近くて)行った日本基督教団大阪教会とはまた全然雰囲気が違う。

ヤノベケンジ《Sun Child》

南茨木駅前広場にあったヤノベケンジ《Sun Child》。モノレール→阪急の乗継で来ただけなので全くあることを知らなかったのだけど、2013あいちトリエンナーレで観て感動した好きな作品。東日本大地震の後に作られた、力強い作品。ちなみに大阪モノレールの駅にあったレンタサイクルが1泊2日で200円。安い!往路は若干?の上り坂だけど帰りは下り。駅での貸し借りだから返す時間が遅くなっても大丈夫なのも◎。混む試合且つ万博公園前からの路線バスが終わってしまう日はこれが一番使い良いかもなあ。

関西旅行、最後は滋賀編です。

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関西旅行③。京都の庭園巡りその2。旧三井家下鴨別邸、京都迎賓館、御所西京都平安ホテル庭園、智積院庭園

関西旅行その3。京都庭園巡りその2です。その2は京都駅より北の庭園。上の写真は鴨川デルタ。
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智積院庭園






国指定名勝。小堀遠州作庭。京都駅から比較的近いのにずっと訪問できていない庭園でした。サツキが沢山植わってる正に遠州流長谷川等伯の国宝壁画も堪能。
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旧三井家下鴨別邸







下鴨神社近くにある国指定重要文化財。昨年秋から一般公開が始まり、今回の「京の夏の旅」では2階を特別公開中。初めて行ったけど素晴らしかった!
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京都迎賓館









こちらも初めて行きました。京都御苑の中にあり京都御所の隣にある迎賓館で、海外からの来賓を迎える際に使われている。内閣府が管理しており予約制のようなのだけど、当日受付の整理券の数が割と多いみたいで並ばず入れた。2005年に開館し、2016年から通年で一般公開。歴史ある建造物ともまた異なる、現代の和の結集。人間国宝の作品だらけで少しおののく…!

現代の贅を尽くした数々の人間国宝の作品もすごいけど、ただのこだわりじゃないのがエントランスの屋根。「≫」こんな感じで進む方向を示す木目で統一されていた。現代宮大工の粋。
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御所西平安ホテル庭園




迎賓館の後、時間的にも場所的にもちょうど良かったので3年ぶりぐらいに再訪。今回の京都のラストはここ。作庭は七代目小川治兵衛。これも外国メディアによる日本庭園ランキングで上位の庭園です。
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関西旅行は大阪編へ。
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